トップが語る、「いま、伝えたいこと」

　角田忠信さんの『日本人の脳』（大修館書店）を読むと、日本人は特殊な脳の構造を持っているように思います。角田さんは、その理由を「母音言語民族」だからのようだ・・と言っていますが、理由はいまのところはっきりしていません。
　ともかく「争い」が下手で、好きではない。平和や共生、和が好きな人種（？）であることは、間違いありません。
　一つの島国の中に閉じこもって平和で豊かで安定した状態をつくるのに、もっとも向いている人種のようで、それが平安時代３００年、江戸時代２６０年、第２次大戦後６０年の間、人間にとって理想郷のような時代をつくりました。だから武器の開発などは、こういうときには、自らやろうとしないのです。ペリーが来た時、その軍艦の大きさは２４５０トンです。日本で一番大きいのは１００トンでした。当時のアメリカの大砲は３〜３．５ｋｍ飛びました。日本の大砲は４００〜８００メートルしか飛ばなかったのです。これでは太刀打ちできません。しかしその２５０年前、戦国末期の日本の武器は世界で一番進んでいました。鎖国の２６０年間、日本人は、武器の改良などは一切しなかったのです。私は、これが日本人の良さだと思います。
　つい先日、ある友人がアインシュタインとリシャールの「日本についてのコトバを書いた文書」を届けてくれました。ここへ紹介します。

世界の盟主
　近代日本の発達ほど　世界を驚かしたものはない
　この驚異的な発展には　他の国と異なる何ものかがなくてはならない
　果せるかなこの国の　三千年の歴史がそれであった
　この長い歴史を通して　一系の天皇をいただいているということが
　今日の日本をあらせしめたのである
　私はこのような尊い国が　世界に一ヶ所位なくてはならないと考えていた
　なぜなら世界の未来は進むだけ進み
　その間幾度か戦いは繰り返されて　最後には戦いに疲れる時がくる
　その時人類はまことの平和を求めて　世界的な盟主を挙げねばならない
　この世界の盟主なるものは　武力や金力ではなく
　凡ゆる国の歴史を抜き越えた　最も古くまた尊い家柄でなくてはならぬ
　世界の文化はアジアに始まって　アジアに帰る
　それはアジアの高峰　日本に立ち戻らねばならない
　我々は神に感謝する
　我々は日本という尊い国を　作って置いてくれたことを・・・
（Ａ．アインシュタイン博士　米国・理論物理学者　１８７９−１９５５）

世界の救世主
　世界人類の相愛と協力とを
　人生の目的とするならば
　何れの国もことごとく
　その武器を捨てる必要がある　
　それには先ず
　率先して
　その範を示さねばならない
　祝福されたる
　日本国民よ！
　あなたは　
　世界の救い主をして神に選ばれた　
　国家である
（ポール・リシャール博士　フランス人神学・哲学博士　１８７４−１９６７）（転載ここまで）

　彼らの言うように日本は特別の国かも分りません。日本人としては面映いコトバです。ただ日本人には「共生」や「和」に優れているというよい特性があるのは、認めていいと思います。長所を活かすのはよいことです。日本人の長所を活かすのは、またすばらしい平和な世の中をつくるポイントでもあります。これからは、われわれは日本人の良さ、自分の良さを活かすことを、もっと考えようではありませんか。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＝以上＝