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このページでは、舩井幸雄が(2014年1月19日の舩井幸雄の他界後は舩井勝仁が)いま一番皆様に知ってほしい情報をタイムリーにお伝えしていきます。
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2005年8月19日
2冊の本を読んで、アタマに血をのぼらそう

 今年の7月のことです。あるセミナーの講師をたのまれ、最近できた有名なホテルでの講演にでかけました。その有名な外資系のホテルは講演会場になった敷地が10万坪もあるすばらしい施設を、政府関係のあるところから格安で払い下げてもらったということでした。
 現実にそのホテルを見て、今年はじめに読んだ『びっくり仰天!年金浪費』(2004年12月 グラフ社刊 長妻 昭著、赤池キョウコ画)を思い出し、同書を改めて読みました。
 同書の「はじめに」に、著者の長妻 昭民主党参議院議員がつぎのように書いています。

はじめに

「年金保険料が、年金の支払い以外に湯水のごとく使われている」――。これを知ったときの驚きが、年金問題に取り組んだきっかけです。
 これまで厚生年金や国民年金の保険料のうち、5兆6,000億円以上が、年金の支払い以外に使われていました。今でも年間約2,000億円以上が、年金の支払い以外に使われています。
 私は、年金保険料で建設したリゾート施設も、もともとは、年金資金からカネを借りて建設し、収益を年金に返して、年金を増やす狙いがあったと考えていました。しかし、はじめから、年金を増やす目的はなかったのです。リゾート施設の収益は、年金資金に戻さず、天下り団体に流れる仕組みになっていました。
 過去、国会で決議したのは、年金資金の運用、つまり、年金資金を増やす目的で福祉施設を是認したのに、いつのまにか、年金資金を増やす目的のないリゾート施設を乱造していました。
 先進各国に問い合わせた結果、国民の大切な年金保険料でリゾート施設を建設した国は、日本だけでした。なぜ、日本でだけ、おかしな使い方がまかり通るのでしょうか。
 天下り、特別会計、及び腰の会計検査院など、日本特有の根深い問題が背景にあります(抜粋ここまで)。

 読めば読むほどアタマに血がのぼってきました。
 そのついでに、私の親しい副島隆彦さんの近著『恐ろしい日本の未来』(2005年7月 ビジネス社刊)を先週、読みました。
 その「まえがき」には、つぎのような文章があります。

まえがき

 この本を私は税務署の強引な税務調査でこれまでに酷い目にあったことのある全ての企業経営者、資産家、自営業者の皆さんに捧げる。
 それから、「毎月こんなに税金を取られるのか」と給与明細を見て嘆く上層サラリーマンたちに捧げる。
 そして、「あなたが税務調査を受けたのは、収入(売り上げ)や経費をごまかしたからでしょう。たくさん儲かっていいわね」と私に言った、嫉妬とねたみ根性で生きている生来、卑屈な私の友人たちにも捧げる。ただし、今回のこの本では、この人々までを説得することはできない。
 日本は共産(主義)国家ではないぞ! れっきとした自由企業体制(フリー・エンタプライズ・オーダー)の国なのだ。それなのに国は、国税庁・税務署を使って、企業と個人に金銭面から襲いかかる。「正しい申告、正しい納税」という気色の悪い理屈を立てて、企業や個人の弱みを握って屈服させる。どうしてそこまで国民を丸裸にできると徴税官僚たちは勝手に信じ込んでいるのか。国家と福祉のために税金をたくさん取り立てて集めるのは当然のことだ、と頭から信じて疑わない税金官僚たちに、強い反省を促すために私はこの本を書いた。                著者識(しる)す(抜粋ここまで)。

 私は政治家や役人にほとんど興味がありませんでした。数年前までのことです。自分で稼がない人種ですから、彼らに興味がなかったのです。
 100%公僕だから、すべての人にサービスするのが、彼らの仕事だと思っていました。
 したがって税金も気持ちよく払ってきましたし、年金もきちっと支払ってきました。
 しかし、どうも公僕らしからぬことを彼らが、いろいろしていることに急速に気づきはじめました。
 もちろん、すばらしい公僕もいます。すべてがいいかげんな公僕ではありません。 
 
 ともかく、上記の2冊の本をぜひ読んでほしいのです。
 私でもアタマに来たのです。
 皆さんもアタマに来てください。必ずびっくりすることが多くあると思います。
 そして、よい日本をどうしてつくろうかを考えようではありませんか・・・と提案したいのです。よろしく。
                                                 =以上=

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