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2007年9月19日
良いと思うことをやり、悪いと思うことをやめよう

 以下は、拙著『仕事のくせづけ』の中の一つの文章ですが、最近の私は勇気がいまの日本人にとってもっとも大事だと思うのです。

良いと思うことをやり
悪いと思うことをやめる


 「勇気」という言葉の定義は、一般的には、「物事を恐れない強い心」だとされていますが、私は少々違った意味でとらえています。それというのも、「勇気」とは、良いと思うことをやり、悪いと思うことをやめることだと思っているからです。
 さて、ここで問題となるのは、良いと思うことや、悪いと思うこととは何か、ということですが、良いと思うことは、自然の摂理に沿ったことと、良心に沿ったこと、と考えるのがよいように思います。
 自然の摂理とは次のようなものと考えられます。

●すべてのものが調和し、生成発展する。
●単純でバランスがとれている。
●ムリ、ムダ、ムラがない。
●調和を乱すものが出てきたときには、それを取り戻すシステムが働く。
 
 人間も自然の一部ですから、この自然の摂理に沿ったことをしなければなりません。良心とは、自分の中にある真に正しい心です。
 また、良心には一人一人に合ったレベルがあると思います。難しく考えず、その時に自分が良いと思ったことが、良心だと考えればよいでしょう。
 身近な例でいうと、タバコや飲酒もそのひとつです。タバコを吸うことは、体に悪いとわかっており、まわりのタバコ嫌いな人に迷惑をかけると思いながらも、タバコがやめられない場合や、最近飲みすぎで体調が悪いのに、つい飲んでしまって、休肝日を作ることができない、というような行動は「勇気がない」と言っていいでしょう。                              
 これはひとつの例ですが、仕事においても、すべて自然の摂理と自分の良心に照らし合わせて、良いと思うことをやり、悪いと思うことをやめるのです。
 会社のトップであれば経験があると思いますが、良心や自然の理に反したことをすると、一挙にツキはなくなり、会社の業績は下がるものです。
 少しサボろうと思う怠け心をやめることや、ちょっとした不正を正すことは、はじめは勇気がいることかもしれません。しかし常にこれができるのが、仕事ができる人の条件だと思います(転載ここまで)。


 良い未来をつくるため、ぜひ勇気を出して良いと思うことをすぐやり、悪いと思うことはやめようではありませんか。
                                            =以上=

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