トップが語る、「いま、伝えたいこと」
時事評論家の増田俊男さんが、「投資家からお金を集め破たん」という記事が1月24日の読売新聞などの第一面に出ました。
私は彼と親しく、彼を評論家として世に出した人間だ・・・とも言われています。共著もあります。
彼は経済や政治の見とおしについては、天才的な才能があり、その発言は注目に値するところの多い貴重なものが多々あります。
私とは性格的には、まったく逆のところの多い人ですが、私は彼の長所がよく分るし、それは私にはないものなので、仲よく付き合っています。また彼の専門的な意見もよく聞いています。それらの点では、彼は私の期待に応えてくれる人でした。
最近では彼の近著の『またもや ジャパン・アズ・ナンバー1の時代がやってくる』(2007年12月31日 徳間書店刊)は私にとっては非常に参考になり、このホームページでも紹介しました。
ただ、私は以前から彼が投資家から資金を集め、運用していることを知っていました。
投資コンサルタントや経済評論家は、このようなビジネスをしない方がよい・・・というのが私の信念ですから、「増田さんに投資したいが・・・?」と何人かの人から相談を受けましたが、私はそのすべての人に「自分の責任でおやりになるなら反対しませんが、私はお奨めできません」と、答えてきました。彼もそれに気づき、「総ての投資は今年で成果が出て終りになるので、2009年からはソロバンは終りにします。こんどは『お経』だけにします」と言っていました。
実は、船井総研という経営コンサルタント会社は、創業以来いままで、一切、「お金」や「物」を扱ってきませんでした。それ故、よかったと思うのです。また、信用されてきたとも思うのです。
アドバイスがビジネスですから、いろんな情報が入ってきます。そこで、この会社の株式を持てば儲かるとか、金(ゴールド)は上がるだろうとか、この商品は、必ず儲かるだろうなどは、かなり高い確率で分ることがよくあります。しかし、一切、それらに手を出して来なかったのです。
これが信用につながったような気がします。船井キャピタルというベンチャーキャピタルを業とする子会社にも、一切、親会社として得意先の情報は与えて来なく、独立採算で運営させてきたのが、船井総研です。それくらい、はっきり割りきっていました。
これが、前記の私の信念となり、いまの船井総研も、この方針は守ってくれています。
ところで、増田さんの友人として、彼のことは心配しています。読売新聞の記事についての彼の見解は「投資家には損をかけない。全く大丈夫だ」と1月25日の彼のホームページ上で発表していましたが、ぜひ上手にこの種の問題は解決してほしいと思っています。
人にはそれぞれ生き方があり、他人さまに生き方を強制はできませんが、ここに書いたのは、長年、知恵とか情報でビジネスを行なってきた私の本音と信念であり、「このような考え方で経営コンサルタント会社の経営を私はしてきました」というのが、いま一番知らせたいことなのです。ぜひ、参考になさってください。
=以上=
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