トップが語る、「いま、伝えたいこと」

このページでは、舩井幸雄の遺志を引き継ぐ舩井勝仁と佐野浩一が、“新舩井流”をめざし、皆様に「いま、伝えたいこと」を毎週交互に語っていきます。
毎週月曜日定期更新
2025年3月3日
いつか知りたかった古事記 (※舩井勝仁執筆)

 どうも、アメリカの株式市場がきな臭くなってきた気がします。有名なバークシャー・ハサウェイ社のウォーレン・バフェット氏の「株主への手紙」(https://www.berkshirehathaway.com/2024ar/2024ar.pdf:英語版ですが、インターネットでは翻訳されたバージョンを簡単に探すこともできます。)が公開されました。近年の同社は、株式の保有を減らし続け現金の保有残高が記録的な水準に積みあがっているとことが話題になっています。日本では商社株の買い増しの意向を表明したことが話題になっていますが、バフェット氏ははっきりとは書かれていませんが、アメリカ企業のあり方にかなり疑問を感じているのかもしれないと感じています。
 本原稿を執筆している2月27日(金)の午前の相場では、そんなアメリカの株式相場への不信感の影響を受けて日経平均が一時千円以上急落しています。父の時代から続いている舩井メールクラブ(FMC)では、2月20日に経済アナリストで文明評論家の増田悦佐先生から「アメリカ帝国の崩壊を見据えて日本はどうあるべきか」というご寄稿いただきました。有料メルマガの内容をこちらでお知らせすることはできませんが、FMCでは先生方の論評に対してのコメントを私が書かせていただいており、そこで先生のご著書『米国株崩壊前夜』(ビジネス社)の紹介をさせていただきました。この本は私にとってはかなり衝撃の書で、近いうちにここでも取り上げたいと思っていますが、アメリカのハイテク企業では何か良くないことが起こっているのではないかということを、もしかしたら増田先生と同様バフェット氏も感じているのかもしれません。
 日本の株式相場は、割安に放置されていますし、円安が企業業績にとって追い風になっていて、実はインフレも一般論ですがプラスに働きます。アベノミクスでインフレにしようとしたのは、この効果を狙ったものですが、アベノミクスの成果というよりは結果論ではありますが、日本の現状のインフレ程度は大企業にとっては心地の良い状況だと言えるのだと思います。
 ただ、アメリカの株式、特に影響の多いのはハイテク株が集まっているナスダック市場ですが、ここがかなり崩れてきているようなので、その影響は受けざるを得ません。ただ、落ち着きを取り戻せば日経平均で38,000円〜40,000円ぐらいの水準は維持できるようになるのではないかというのが、市場関係者の総意のように感じます。
 マスコミではイーロン・マスク氏の動向が話題になり、かなり反発が強まっていること等、トランプ政権に対する懐疑的な見方が流されるようになってきました。一応、市場との対話はできてきていますが、そろそろ疑問視する動きも出始めたし、やっぱり一番恐ろしいのは金融市場の反乱なのかもしれないと思います。トランプ大統領はビジネスマンではありますが、金融に関しては素人であり、御していくのはなかなか難しいのかもしれないとも感じます。頭がよくて勘が鋭い方ですし、金融市場が好調でインフレを抑え込むことが世論の支持を得る大事な点であることは熟知されていると思いますので、やがては上手く納まるようになるとは思います。

 今月紹介するのは、赤塚高仁、山元加津子著『いつか知りたかった古事記』(モナ森出版、)です。アマゾンを含めて一般書店では入手できないのですが、赤塚さんとかっこちゃんのお二人が手作りで作り上げた本当に温かい本です。古事記に興味があっても、実際に触れるのはハードルが高い、という方も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。
 本書は優しく読みやすく、カジュアルに触れる事のできる古事記となっています。ページ数も30ページと少しですが、要点を押さえてしっかりと内容が解説されています。主な内容はあらすじと要約、用語の解説です。初見では理解の難しい部分についてしっかり説明がなされているので、戸惑う事なく読み進める事ができます。最初に可愛らしい絵で描かれた家系図も載っており、名前でしか知らなかった神々の関係性を知る事も可能です。
 難しい言葉はほとんど使われておらず、漢字の読み方さえ親御さんが一緒になって教えてあげれば小さな子どもでも理解が可能な内容であり、ハードルの高さゆえに触れてこなかった方でも古事記の面白さを知る事のできる本書は、どんな方でも古事記を知る事ができる素晴らしい一冊ではないでしょうか。
 私が、はじめて現代語訳で古事記を読んだのは30年ぐらい前のことです。特に、神話のところは知っている話もたくさんあり、思っていたよりも難解ではないと感じましたが、どうしても学生時代の古文の授業を思い出してしまい苦手意識を感じてしまいます。ハートフルな本書から始めていくのはとてもいいことだと思います。著者のおひとりである赤塚先生から勧められて10年ぐらい前に竹田恒泰先生の『現代語古事記』(学研プラス)を読んだことを思い出しました。最近では、赤塚さんなどの啓蒙活動が浸透してきたのか、日本書紀を含めてわかりやすい解説書がたくさん出てくるようになりました。
 赤塚先生は神話を忘れた民族は滅ぶというお話を教えてくださいます。基本となる記紀をまずはしっかりと腹に入れて、それからホツマツタヱやカタカムナ等の古文献を読み解いていくのがいいのかなと思いますので、昔の父を含めて船井本社グループはかなりマニアックな情報をお伝えしていますが、原点に戻る大切さを改めて感じています。余計なことですが、安価な小冊子なので、できればご注文をいただく時は、価格が半額になる10冊まとめ買い(https://monamoriv.thebase.in/items/97180444)でお願いできればと思います。  
 それで、小さなお子さんがいる周りの方に配っていただければステキだなと思います。
                             =以上=

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舩井 勝仁 (ふない かつひと)
株式会社船井本社 代表取締役社長
1964年大阪府生まれ。1988年(株)船井総合研究所入社。1998年同社常務取締役 同社の金融部門やIT部門の子会社である船井キャピタル(株)、(株)船井情報システムズの代表取締役に就任し、コンサルティングの周辺分野の開拓に努める。
2008年「競争や策略やだましあいのない新しい社会を築く」という父・舩井幸雄の思いに共鳴し、(株)船井本社の社長に就任。「有意の人」の集合意識で「ミロクの世」を創る勉強会「にんげんクラブ」を中心に活動を続けた。(※「にんげんクラブ」の活動は2024年3月末に終了)
著書に『生き方の原理を変えよう』(2010年 徳間書店)、『未来から考える新しい生き方』(2011年 海竜社)、『舩井幸雄が一番伝えたかった事』(2013年きれい・ねっと)、『チェンジ・マネー』(はせくらみゆき共著 2014年 きれい・ねっと)、『いのちの革命』(柴田久美子共著 2014年 きれい・ねっと)、『SAKIGAKE 新時代の扉を開く』(佐野浩一共著 2014年 きれい・ねっと)、『聖なる約束』(赤塚高仁共著 2014年 きれい・ねっと)、『失速する世界経済と日本を襲う円安インフレ』(朝倉慶共著 2014年11月 ビジネス社)、『智徳主義【まろUP!】で《日本経済の底上げ》は可能』(竹田和平、小川雅弘共著 2015年 ヒカルランド)、『日月神示的な生き方 大調和の「ミロクの世」を創る』(中矢伸一共著 2016年 きれい・ねっと)、『聖なる約束3 黙示を観る旅』(赤塚高仁共著 2016年 きれい・ねっと)、『お金は5次元の生き物です!』(はせくらみゆき共著 2016年 ヒカルランド)がある。
佐野 浩一(さの こういち)
株式会社本物研究所 代表取締役社長
株式会社51コラボレーションズ 代表取締役会長
公益財団法人舩井幸雄記念館 代表理事
ライフカラーカウンセラー認定協会 代表
1964年大阪府生まれ。関西学院大学法学部政治学科卒業後、英語教師として13年間、兵庫県の私立中高一貫校に奉職。2001年、(株)船井本社の前身である(株)船井事務所に入社し、(株)船井総合研究所に出向。舩井幸雄の直轄プロジェクトチームである会長特命室に配属。舩井幸雄がルール化した「人づくり法」の直伝を受け、人づくり研修「人財塾」として体系化し、その主幹を務め、各業界で活躍する人財を輩出した。 2003年4月、(株)本物研究所を設立、代表取締役社長に就任。商品、技術、生き方、人財育成における「本物」を研究開発し、広く啓蒙・普及活動を行う。また、2008年にはライフカラーカウンセラー認定協会を立ち上げ、2012年、(株)51 Dreams' Companyを設立し、学生向けに「人財塾」を再構成し、「幸学館カレッジ」を開校。館長をつとめる。2013年9月に(株)船井メディアの取締役社長CEOに就任した。 講演者としては、経営、人材育成、マーケティング、幸せ論、子育て、メンタルなど、多岐にわたる分野をカバーする。
著書に、『あなたにとって一番の幸せに気づく幸感力』(ごま書房新社)、『ズバリ船井流 人を育てる 自分を育てる』(ナナ・コーポレート・コミュニケーション)、『私だけに教えてくれた船井幸雄のすべて』(成甲書房)、船井幸雄との共著『本物の法則』(ビジネス社)、『あなたの悩みを解決する魔法の杖』(総合法令出版)、『幸感力で「スイッチオン!」』(新日本文芸協会)がある。
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