日日日是好日 〜熱海だより〜 -熱海秘書 相澤智子-
このページは、2009年11月から(株)船井本社 熱海本社で船井幸雄の秘書として勤務することになった相澤智子(あいざわ さとこ)によるコラムページです。
日々、船井幸雄やまわりの人たちと接する中で気づいたこと、学んだことなどを皆さまにお伝えしていきます。
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2010年3月30日
直感力とは?
友人が書いてくれた絵 |
と、後で調べたりしています。ずっと後になって他の勉強をしているときに「そうか、会長が言っていたのはこんな意味だったのか」と分るときもあります。船井と話しているととても勉強になり、自分ももっと物事の深いところをきちんと理解できるようになりたいなと感じます。
『超プロ』と呼ばれる人達は皆さん直感力が優れているそうです。
例えば将棋の羽生名人です。
船井と羽生名人の共著『人間力』(ビジネス社刊)には、「直感力とは何か? 直感力を磨くにはどうしたらいいか?」について二人の考えが書かれています。
羽生名人はこれまで、公式戦で千局以上の将棋を指してきたのだそうです。
将棋では、一つの局面に対して80通りくらい差し手の可能性があると言われており、羽生名人ははじめにパッと一目見て「これが一番よい手だろう」という候補手をその中からまず二つ、三つに絞り込むのだそうです。この絞り込む直感力はどこから来るのかというと、これまで経験したことの中から必要なものが瞬間的にぱっと浮かび上がってくるのだそうです。その後、候補手のうちどれが一番正しいかを論理的思考で読んでいきます。それは200手、300手にも広がっていき、ある程度のところまで考えたら、思考での選択ではなく、直感力で決断をされるのだそうです。そこには不安や恐れなどのよけいな考えはなく、直感を素直に信じる姿勢があるように思います。
スポーツ選手などもよく試合前に言っていますが、「自分がやることはきちんとやってきたので、あとは自分を信じるだけ」というものと似ているなと思いました。自分を疑ったりする気持ちはなくて、ただ目の前のことに集中する、そうすることで今までやってきたことがうまく発揮できるのだと思います。
羽生名人は、今までに千局以上行った公式戦の棋譜をすべて正確に思い出すことができるそうです。一般の人からすると、とても考えられないことですが、これは将棋の棋士なら当たり前にできることなのだそうです。たくさんの経験と努力を積むことで、人間はこのような能力も開けるのかと驚きました。
羽生名人は直感力を引き出すには、「情熱を持ち続け、努力をし続けること。そうすることで直感力や閃きも生まれてくるようになる」と述べています。才能とはひらめきのように一瞬で浮かび上がるものではなく、こつこつ努力することが大事なのだということがわかりました。情熱を持ち続け、努力し続ける人、前を向いている人こそが成長できる人なのだなと思いました。まさに「プラス発想、勉強好き、素直」ですね。
船井と会話をしていて、私が船井に質問をすると何を聞いてもすぐにパッと答えが返ってきます。「うーん…」と考えて答えることはめったにありません。その瞬時の発想にいつも驚いてしまいます。
船井は過去40年で数万件の経営コンサルティングをしてきて、一件も失敗をしていないそうです。仕事をやる上では、「自分とクライアントが理解でき、納得でき、成功するという確信のあることだけをやること。ひきうけた以上、親身になって命がけで全力投球すること。世のため、人のため、クライアントのためになることだけをやること」を心がけてきたそうです。
船井が直感力に長けてどんな設問にもすぐに正しい答えを出せるのは、目の前の仕事に真剣に取り組み、『世の中の構造』、『人間の正しいあり方』について研究し続けてきたからなのだと思います。
人間の知覚(=認識能力)には、
@インテリジェンス(知識)能力【物事を知り、記憶し、それを引き出す能力】、
Aインテレクト(知恵)能力【思考、想像、応用力。訓練をし、達人の域に達するとほぼ瞬間的に正しい答えを見つけ出すことができる。】
Bインテュイション(直感)能力【いっさいの思考を通さず、心が自らの超意識を通してなにかを正しく認知する能力】
の三つがあるそうです。
この3つの能力について船井は『人間力』(ビジネス社刊)の中で以下のように述べています。
努力と人間性の向上によって直観力を身につける
これら3つの能力について、私はインテリジェンス能力よりもインテレクト能力の方が高度な能力だと思っています。また、それよりさらに高度な能力がインテュイション能力だと思っています。
なぜなら、インテリジェンス能力のない人には、優れたインテレクト能力はつかめません。また、インテレクト能力とインテュイション能力との間には、大きなレベルの差があるように感じられるからです。
インテリジェンス能力とインテレクト能力とは、努力によって最高レベルを獲得できるものの、インテュイション能力を獲得するためには、「人間性の向上」という違ったレベルの条件がいるように思います。
「どんな人でもすぐに直感力が向上する○○法」などと謳われる怪し気な能力開発法なども巷にはあるようですが、安易にそのような方法を試すのは危険だと思います。本当に優れた能力とは、そのような簡単に獲得できるものではないと思うのです。
私の長年研究してきた天地自然の理から言っても、この世には「一足飛び」は存在しないようです。「一歩一歩、着実に」がこの世の生成発展の原理のように思います。
人間がすばらしいインテュイション能力を発揮するためには、まず努力によって知識をつけ、そして人間性を向上させる努力を続けていかねばならないことをまず獲得してほしいと思います。(転載ここまで)
人間性を向上させ、良心に従って生きることによって超意識(宇宙やサムシンググレードなどと呼ばれるもの)に繋がることができるのだとすると、それは良心に従って生きることこそが宇宙が望んでいることであり、進んでいく方向なのだと教えてくれているのではないかと感じます。良心に従うことは自分自身の気持ちに正直になること、そして自分だけではなく周りの人たちを大事にし、分かち合うこと、そういう気持ちで生きていくとよい方へ道が開けていくのではないかと思います。
私のある友人は、絵を描くことが大好きで、普段は自分の仕事をしながら時間が空いたときなどに作品を作っています。彼女は、自分の絵を見た人が幸せな気持ちになったらいいなという気持ちでいつも描いています。その絵は彼女の心の中を表しているようでとてもきれいでかわいい絵です。「いつかこの絵をみんなに見てもらえたら素敵だな〜」という気持ちで描いていますが、特に自分を売り込むようなことはせず、「そうなったらいいな〜」というくらいで、ただ楽しく絵を描いています。しかし彼女の周りには自然と「私のお店でこの絵をぜひ使いたい」、「自分の結婚式で絵を飾りたいので描いてほしい」、「キャンペーンのTシャツのロゴを作ってほしい」等と様々な依頼が来ます。
私は彼女がただ運がいいだけではなく、いつも良い思いで生きているから、宇宙は見方をしているのだろうと思います。
2010.03.30:直感力とは?
2010.03.25:あるがままを受け入れる
2010.03.16:一隅を照らす
2010.03.09:日本人の特性について
2010.03.02:素直なこころで生きる
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Profile:相澤智子(あいざわ さとこ)
船井家の愛犬ゴンちゃんと一緒に。
船井家の愛犬ゴンちゃんと一緒に。
1981年仙台市生まれ。6年間美容室に勤務後、一転して、2008年に船井幸雄グループに入社。学生時代から、船井幸雄の著書を愛読し、2007年の「船井幸雄オープンワールド」に参加。その後、すぐに「にんげんクラブ」に入会。2009年11月より、(株)船井本社の熱海本社にて、船井幸雄の秘書業務に携わる。現在、大好きな船井幸雄のそばで、いろいろな刺激を受けながら楽しく働いている。好きなものは、音楽鑑賞、ジブリ映画、犬。