日日日是好日 〜熱海だより〜 -熱海秘書　相澤智子-

このページは、２００９年１１月から（株）船井本社　熱海本社で船井幸雄の秘書として勤務することになった相澤智子（あいざわ　さとこ）によるコラムページです。
日々、船井幸雄やまわりの人たちと接する中で気づいたこと、学んだことなどを皆さまにお伝えしていきます。

熱海の景色（夏）

　こんにちは。
　連日暑い日が続いていますが、皆さまお健やかにお過ごしでしょうか。


　今年も熱海はお祭りの季節になりました。
　毎年７月の１５日、１６日は、熱海の来宮神社の例大祭（こがし祭り）が行われます。いま熱海では、このお祭りに向けて着々と準備が進められています。
　各町内で手作りの山車を作っていたり、小学生は学校が終わった後、夜９時ころまで太鼓や鐘の練習をしています。ちょうど私が帰宅する時間は、町内のあちらこちらで太鼓や金の音が響いています。

　このお祭りでは、各町内から伝統の木彫りの山車（だし）や、アイディアを駆使した装飾山車、お神輿などが登場します。今年は３２台の山車と、７基のお神輿が参加するそうです。それらが熱海市内の国道を練り歩くので、とても迫力のあるお祭りです。

　いま熱海の人たちみんながワクワクしているように感じます。
　またぜひお祭りの様子も後日お伝えしたいと思っています。


　ところで皆さまはどんな時に「たのしい」と感じるでしょうか。

　音楽を聴いている時、ショッピングをしている時、好きな本を読んでいる時、スポーツをしている時、おいしいものを食べている時、仕事をしているとき‥‥などなどいろんなことがありますね。

　さて最近、「たのしみ」には「楽しみ」と「愉しみ」という二つがあることを知りました。

　「楽」という字は、元々は楽器という「物」を表し、それを叩いて楽しんだから「楽しい」と転じたのだそうです。

　それに対し「愉」という字は、心がつっかえないでよく通る状態を表したものなのだそうです。

　いま私たち人類は生き方を大きく変える時に来ていますが、これからは物に頼った「楽しみ」ではなく、心が充実するような「愉しみ」が大事になってくるように思います。


　さて、「愉しみ」というのは、どんなことのことでしょうか。

　船井は、『愉しみながら生きる五つの条件』を次のようにあげています。

�@良心に正しくしたがって生きる
�A自分で決めて責任をとる
�B世のため人のためにつくす
�Cいやなこと、迷うことはしない
�D本物を目ざす

　たしかに、良心に反した生き方は、やっていて愉しくないばかりか、自分の良心が痛み、続けていたら心を歪めてしまいそうです。
　プライベートでも仕事でも、良心に沿ったやり方でなければ、本当のやりがいや充実感を感じることはできないように思います。

　また、人は自分から進んで何かやるのと、人に言われてやるのとでは、やる気がまったく違ってきます。自分で決めて責任をとると、「よし！やったぞ！」と充実感もより感じることができます。

　物による「楽しみ」というのは一時で楽しさが終ってしまうのに対し、「愉しさ」は、心の中に充実感や幸せ感が残るように思います。そしてそれはずっと心に残ります。
　人は成長したいと思う生き物ですが、自分がより成長できていると感じる時なども、「愉しみ」を感じるときです。

　�Bについてですが、おもしろいことに人は、他人や世のために尽くしているとき、脳の中から良質のモルヒネのような働きをするホルモンが出るそうです。そして、そのホルモンが出ていると人は愉しい気持ちになるのだそうです。

　あるテレビ番組で長生きしているお年寄りが紹介されていたのですが、元気に長生きしているお年寄りというのは、自分が好きなこと（愉しいと感じること）をやっていたり、家族の中でお孫さんの面倒を見ていたりと、自分の役割がちゃんとある人たちでした。「愉しさ」や、自分が人の役に立っていると感じることは、元気を与えてくれるようです。

　もしサムシング・グレート（創造主？）がもしいるとしたら、私たちに愉しさを感じながら、みんなとともに生きてほしいと思っているだろうと思います。長生きしているおばあちゃんやおじいちゃんを見ていて思いました。
　ぜひこれから愉しさを感じながら生きていきたいですね。　

熱海事務所の前に咲いていた花�@

熱海事務所の前に咲いていた花�A