日日日是好日 〜熱海だより〜 -熱海秘書 相澤智子-

このページは、2009年11月から(株)船井本社 熱海本社で船井幸雄の秘書として勤務することになった相澤智子(あいざわ さとこ)によるコラムページです。
日々、船井幸雄やまわりの人たちと接する中で気づいたこと、学んだことなどを皆さまにお伝えしていきます。
2012年4月18日
色即是空 空即是色の意味を考える

      沈丁花
 ある日、船井会長が色紙にこんな言葉を書いてくれました。

 「色即是空 空即是色 の意味を 人間ならたまには考えてみよう」

 皆さまもきっとこの言葉をご存知だと思います。皆さまは考えてみたことはありますか。
 私も言葉は聞いたことがあったのですが、深い意味まで考えたことはありませんでした。
 船井会長が書いた色紙を見て、会長はどんな気持ちでこの言葉を書いたのだろう‥と、ふと思いました。船井にはそれ以上質問はまだできていないので、今度聞いてみたいと思います。

 「色即是空 空即是色」の解釈にはいろいろあると思いますが、感じたことを少し書かせていただきたいと思います。

 「色即是空 空即是色」は、般若心経に出てくる言葉です。
 「色」は、見えるもの、形つくれたものという意味で、空は見えないものを意味します。

 「形あるものは空であり、空が形あるものとなっている」という意味の言葉です。

 「色」は単独で存在しているのではなく、まわりのものとつながり合いながら、関係し合いながら、存在しています。固定的な実体がなく、常に変化しながら存在しているのが「色」です。
 たとえば、空を眺めると雲がありますが、雲は、何もないところから生まれ、大きく成長し、空を覆っていきます。そして、雲は形を変え、風に流れ、やがて消えていきます。そして、また空には雲が生まれます。
 私たちの体も、自然も、宇宙も、社会もすべてが「色」であり常に変化しています。


 「空」というのは、空っぽとか、何もないという意味ではありません。形あるものは、必ず無くなってしまうのですが、形があるものにはそれを作っている本質があります。その「本質」のことを、お釈迦様は「空」と呼びました。
 
 船井がこの言葉を色紙に書いたとき、「常に同じ状態というのはなくて、変化しているんだなぁ」と感じているような気がしました。船井は現在、口内の調子がよくないことが続いていますが、船井のホームページの記事でも書かれているように最近は少し楽な日が出てきました。
 そんな時に書かれた書だったので、なんだか嬉しく感じました。

 船井はすべては「必要・必然・ベスト」だと言います。病気は大変な経験ですが、病気になって、いろんなことが勉強になったそうです。健康の時には分からなかった体験がたくさんあり、多くのことを学んだそうです。この色紙の言葉にはいろんな気持ちが込められているような気がして、胸がいっぱいになりました。

 この世のすべてのものは「空」でできています。「色」は「空」がさまざまな形になった表れの一つです。そして、すべての存在、現象、人の気持ちなど、すべては一瞬たりとも同じ状態にはなく、常に変化し続けています。
 執着をせず、あるがままを受け入れる、「色即是空 空即是色」の言葉にはそんな意味が込められているように思いました。

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Profile:相澤智子(あいざわ さとこ)

船井家の愛犬ゴンちゃんと一緒に。

1981年仙台市生まれ。6年間美容室に勤務後、一転して、2008年に船井幸雄グループに入社。学生時代から、船井幸雄の著書を愛読し、2007年の「船井幸雄オープンワールド」に参加。その後、すぐに「にんげんクラブ」に入会。2009年11月より、(株)船井本社の熱海本社にて、船井幸雄の秘書業務に携わる。現在、大好きな船井幸雄のそばで、いろいろな刺激を受けながら楽しく働いている。好きなものは、音楽鑑賞、ジブリ映画、犬。



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