船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる

このページは、船井本社グループスタッフによるコラムページです。 「これからは“本音”で生きるのがよい。そのためには“本物の人間”になることが大事」という舩井幸雄の思想のもと、このページでは、社員が“本物の人間”になることを目指し、毎日の生活を送る中で感じていること、皆さまに伝えたいことなどを“本音ベース”で語っていきます。

書:佐野浩一
船井幸雄グループ社員の日々もの思ひ、考へる あの社員の一日を公開!
仙臺四郎に学ぶ
2014.7.24(Thu)
社名:(株)本物研究所
名前:長 博信

仙臺四郎

四郎さんの手拭い(※クリックすると拡大して見られます。)

 先日、千葉県のとある行きつけの寿司・海鮮地魚料理店を訪れました。数多くの料理があり、しかも新鮮で美味しく、漁師でもある店主が、笑顔で明るく元気、しかも優しさ溢れる人柄が一発で好きになり通っています。その日も深海魚のアブラボウズ焼、地魚のお刺身など、地物ならではの美味しい料理をいただき、お腹もいっぱいになったところで、トイレをお借りしました。トイレに入って目に飛び込んできたのは、1枚の手拭いでした。

 皆様は、“仙臺四郎(せんだいしろう)”という人物をご存知でしょうか?
 仙台市内の多くのお店には、商売繁盛の神様として仙臺四郎の写真や置物、色紙が飾ってあるので、ご覧になった方もいらっしゃるかと思います。
 仙臺四郎とは、明治時代に仙台市に実在した人物で、7歳の頃に広瀬川に落ちて流されるという事故に遭ってしまいます。意識不明の状態となったのですが、命は救われました。しかし、それがきっかけとなり、知能の発達が遅れてしまい、「四郎馬鹿(しろばか)」と呼ばれていたそうです。

 この事故の後、彼には不思議な能力が備わっており、ずるい人や意地の悪い人を本能的に見抜くという不思議な力を身につけていたそうです。その証拠に彼はこれから繁盛しようという店を事前に察知することができたとされる。また彼自身いつも笑顔を絶やさなかったので多くの人から好感を持たれ、特に客商売に携わる人には厚い人望があったという。

 四郎さんは、街を徘徊し、箒(ほうき)が立てかけてれば、勝手に店の前を掃除したり、店先に柄杓を入れたままの水桶があれば、これまた勝手に水をまくといった行動をとっていたようです。

 ところが、この四郎さんが立ち寄った店が、なぜか皆繁盛した事から、「福の神」と言われるようになり、四郎さんが「福の神」と噂されるようになると、わざと店の前に箒(ほうき)を立てかけたり、水桶を置き、四郎さんを招き入れようとする店が増えたのですが、四郎さんには人を見抜く力があったようで、ずるい人やいじ悪い人間は大嫌いだったらしく、そのような下心のある店には寄りつかなかったといわれています。また、四郎さんは、子供のように明るく、純真で、いつも笑顔で、体も丈夫だったので、四郎さんに抱いてもらった子供は健康に育ったという逸話も残っています。

 そんな四郎さんの手拭いがコチラ(右側上から2番目写真)です。
 内容は、

〜〜商売はあきないという
 それはおもしろくて
 しかたがないから
 あきないなのだ
 いつもおもしろいから
 笑顔がたえないから
 「笑売」となる
 「いらっしゃいませ」
 「ありがとうございます」
 いつも活発だから
 「勝売」となる
 あきない商売を
 おもしろくないと
 思っているとすぐあきる
 いつも不平不満や
 愚痴がでて心が次第に
 傷ついて
 「傷売」となってしまう
 こんなお店には そのうち
 誰もよりつかなくなり
 「消売」となって消えてしまう 
 「笑売」をしているのか
 「傷売」をしているのか
 「勝売」をしているのか
 あきない商売をしているのか〜〜


 日本は、世界一の長寿企業大国で、創業200年以上の会社が約3,000社あるといわれています。
 ポイントは、「老舗企業」「小さくても潰れない会社」「志のある企業」なのではないでしょうか。
 我が国には、江戸商人に商売のあり方・商人の生き方を説いた石田梅岩の「石門心学」や内村鑑三の「成功の秘訣」などといった商人のバックボーンとなる考えがあり、それは今でも根づいています。
 仙臺四郎さんの手拭いからも「商人の道は人間の道、人のお役に立ってこそ商人である」という商人道の原点を改めて感じさせていただきました。


2周目:「新しく正しい時代を築いていく」
5周目:「属国日本の現状」
7周目:「本物について」
9周目:「小沢氏がつくった「新政研」」
11周目:「現在の気象や地殻の大変化」
13周目:「米債務問題について」
14周目:「最近の自然の異変について」
21周目:「食関連の偽装問題について」
22周目:「児童相談所に関する問題」
23周目:「携帯基地局の設置がもたらす恐怖」

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