船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる

このページは、船井本社グループスタッフによるコラムページです。 「これからは“本音”で生きるのがよい。そのためには“本物の人間”になることが大事」という舩井幸雄の思想のもと、このページでは、社員が“本物の人間”になることを目指し、毎日の生活を送る中で感じていること、皆さまに伝えたいことなどを“本音ベース”で語っていきます。

書:佐野浩一
船井幸雄グループ社員の日々もの思ひ、考へる あの社員の一日を公開!
初めての『ひしお(醤)』
2015.6.18(Thu)
社名:(株)本物研究所 商品・広報グループ マネージャ
名前:横浜 朋子

株式会社銚子山十の室井房治さん。ひしおのお話は奥が深いです。

ひ志おは素材の味を引き立ててくれます。

みなさん、こんにちは。
私は、商品採用や広報の仕事をさせていただいております。
どうぞよろしくお願いいたします。

さて、先日、千葉県銚子市で株式会社銚子山十の店主である室井 房治さんのお話を伺いました。
山十さんはひしおのメーカーさんです。

少しだけ「ひしお」の歴史や特徴を皆さんにご紹介させていただきたいと思います。

「醤」という字は、音読みの「しょう」とは
誰でも読むことができます。中国語で読むと「ジャン」ですね。
それも多くの方が読めると思います。しかし訓読みで「ひしお」と読むことが出来る方は多くはありません。

紀元前の昔、孔子は「そのジャンを得ざれば食らわず」と言っています。当時の食事にジャンが愛用されていたことが伺われます。
中国で使われていたジャンは大和時代、帰化人とともに
日本に伝えられたと考えられます。このジャンは、農耕民族である日本では
穀物を発酵させたひしお(醤)となり、万葉の昔から日本人が
親しんできた味です。

「ひしお」は大豆と大麦から麹を作り、銚子の自然をたっぷり仕込み、
1年以上熟成させてできた発酵調味料です。
形は味噌のようですが、風味は醤油に近く、醤油の旨み成分を
たっぷり持っています。
箸でつかめる「食べる醤油」です。

麹という発酵微生物は単に味を作り出すだけではなく、
健康を維持するのに役立つパワーをいっぱい持っています。
大豆が健康に良いことはいろいろ言われておりますが、
その大豆にびっちり麹が培養されて発酵熟成されたものが「ひしお」です。

銚子は江戸時代より醤油の大生産地です。銚子の温暖な気候がひしおや醤油が発酵熟成するためには最適な条件です。
冬暖かく、夏涼しく、昼夜の寒暖の差が小さい自然は麹にとって
大きな力になります。銚子はひしおにとって最適な自然環境なのです。
ひしおはこの自然をたっぷり吸い込んだ発酵調味料です。

江戸時代後期に書かれた当時の旅行ガイドブックには、銚子のお土産物として山十の「ひ志お」が掲載されていたそうです。
http://www.hishio.co.jp/category/1/

銚子の醤油屋さんは江戸時代に隆盛を極め、その工場で働く職工さんは仕事の性格上、多数住み込みで働いておりました。
どこの醤油屋さんも職工さんのため食事を賄っていました。そしてその食卓には
それぞれの蔵自慢のひしおが用意されていました。
ひ志おは醤油屋で働く人々には欠かすことのできないおかず調味料でした。

私もさっそくいただいてみました。
生まれて初めて食する、「ひしお」。
もろみに似たとても懐かしいお味がして、
お野菜につけてもよし。お刺身に乗せてもよし。
和食の良さを引き出してくれる……
そんな魔法の調味料だなと思いました。

和食が世界遺産になるこの時代。
皆さんも今一度「発酵」の食べ物を見つめ直してみませんか?


2周目:「天災を経験して」
3周目:「大地震」
4周目:「いざ鎌倉へ!はせ参じるらん」
5周目:「肥田式強健術とは」
6周目:「一流の集中力」
7周目:「記者クラブ」
8周目:「こころの故郷『森のイスキア』」
9周目:「絆」
10周目:「奇跡の七号食」
11周目:「竹布(たけふ)という神様からの贈り物」
12周目:「被災地に行ってみて感じたこと」
13周目:「太陽の恵みをご家庭に!」
14周目:「祈り」
15周目:「あいうべ運動」
16周目:「一週一菜」
17周目:「モチベーションの保ち方」
18周目:「才能と出会う5つの瞬間」
19周目:「奇跡の牛乳」
20周目:「乳脂肪分3.8の秘密」
21周目:「天からの贈り物 『守布(mamorinuno)』」
22周目:「舩井会長」
23周目:「弁当の日」
24周目:「みのり」
25周目:「女川に行ってきました」
26周目:「ぷくぷく発酵 自然に学ぶ酒造り」
27周目:「竹布の人形作りにチャレンジ」
28周目:「感動の石庭」
29周目:「泳ぐホタテ?!」
30周目:「断捨離の秘訣」

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