スピリチュアル・エナジー-ほおじろえいいち氏-

このページは、科学ジャーナリストの
ほおじろ えいいち氏によるコラムページです。
ほおじろ氏は、先端科学とスピリチュアリティの統合を目指した内容の執筆をされています。

2009.02.01(第55回)
心のきれいな人は魅力的

 ある本の「はじめに」に、私のとても好きな美しい文章があります。こういうものです。

〜〜私は周囲の世界をじっくりと観察しました。そして、そこが悲しみの闇で覆われ、苦悩の猛烈な炎で焼かれていることを知りました。つづいて、私はその原因を探そうとして、さらに世界に目をやりました。しかし、それは見つかりませんでした。さまざまな本を片っ端から読んでもみましたが、やはりその原因には行き当たりませんでした。しかし、あるとき私が自分の内側に目をやると、そこにあったのです。そこには、世界の悲しみと苦悩の原因がすべて横たわっていました。〜〜

 英国生まれの作家ジェームス・アレンの書いた文章です(邦訳版『「原因」と「結果」の法則2』(サンマーク出版)より)。彼は父親の事業の破綻と死から15歳で学校を退学し、相当苦労を重ねた末に38歳から執筆活動を始めています。その後9年で(1912年に)他界してしまったので、彼の人物像は謎につつまれています。しかし、彼が書いた19冊の本は今でも世界中の人々を勇気づけているのです。現代成功哲学の祖といわれるナポレオン・ヒル、デール・カーネギー、アール・ナイチンゲールなどにはとくに強い影響を与えたともいわれています。

 彼は夜明け前に起き、近くの小高い丘に登って、ちょうど夜明けごろ1時間ほどそこで瞑想することを日課としていました。なんだか聖者のような雰囲気を感じますね。

 彼の本を読むと、繰り返し主張されているひとつの単純な原理に行き当たります。それは、「心の状態が、環境を、そして世界をつくる」というものです。それは彼の次のような主張からもはっきりとわかります。

 「心をきれいにすることです。そうすることで、あなたは、自分の人生を最もあるべき状態に整えることができます。強欲、嫌悪、怒り、虚栄心、慢心、自堕落、利己心、強情といったものは、どれも貧しさであり弱さです」

 「きれいな思いは、きれいな習慣を創りだします。自分の心を洗わない聖者は、聖者ではありません」

 「きれいな心と、けがれのない思い。これが健康の秘訣です」

 たしかにその通りだと思います。きれいなもの、きれいな花、きれいな人、きれいな風景など、およそきれいなものを見ると、私たちは心が清められます。とくに心のきれいな人と少し話をしただけで、なんだかほっとします。癒されるような気がするのです。だから心のきれいな人はとても魅力的です。

 あなたのまわりの人たちのことを思い浮かべてみましょう。お友達、家族、会社の同僚、そして上司…。そのなかで何人が本当に心がきれいといえる人でしょうか。アレンの主張に従えば、あなたのまわりにいる人たちは、あなたの心の状態を、鏡のように反映していることになります。あなたの心がきれいなら、あなたのまわりにも心のきれいな人たちがたくさんいるはずということ。反対にあなたの心がきれいでなければ、まわりにも心がきれいでない人が多いということです。

 もちろん人間は心がきれいなだけでよいということはないでしょう。しかし、このような観点から自分を省みるのも、たまには必要なのではないでしょうか。

 では心がきれいとは、いったいどういうことなのでしょう。私は、それは「スピリチュアルである」ということだと思うのです。『スピリチュアルの世界がよくわかる本』(中経の文庫)で、現代の思想家として知られるケン・ウィルバーの考える4種類の“スピリチュアル”をご紹介しました。それは(1)愛、信頼など、いわゆる精神的な態度や姿勢。(2)いくつかある成長と発達の中での最高の段階。(3)それらの道筋とはまったく独立して私たちの中にある、「スピリチュアル」な成長と発達の道筋。(4)年齢に関係なく、意識の段階でも無関係に起こる、至高体験や意識の変容状態(詳しくは本コラム第38回)。

 これらのものが心のきれいさに深く関連すると思うのですが、なかでも(3)が重要でしょう。なぜなら、人は、スピリチュアルに成長し、発達していくようにプログラムされて生まれて来ていると思うからです。ところが、そのプログラムがどこかの段階で止まってしまう人が多い。もしかすると、それはアレンが見たという心に横たわる世界の悲しみと苦悩の原因ゆえなのかもしれません。ふつうは成長とともに自然と心が磨かれて、ますますきれいになるはずなのに…。

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Profile:ほおじろ えいいち(本名:喰代栄一)

『ポジティブ思考では、なぜ成功できないのか?』1974年埼玉大学理工学部生化学科卒業。東京医科歯科大学医用器材研究所にて約3年間、「ホルモンの生体制御学」なる先端科学に挑戦。1980年に詩集『心的惑星圏』を自費出版。その後短編小説や詩を書いていたが、1993年、光文社より『脳に眠る「月のリズム」』を出版し、科学ジャーナリストとしてデビュー。以来、先端科学とスピリチュアリティ統合を目指して執筆活動を続けている。シェルドレイクの仮説を紹介する『なぜそれは起こるのか』(1996年)はベストセラーになった。
魂の記憶』(2003年)を出版後は生きる意味に取り組み、ヒーリング・エナジーの研究を始めて、『幸せの進化形』 『ヒーリング・エナジー』(いずれも2005年)を出版。また、2006年12月にロシアのベストセラー本の邦訳版『「振り子の法則」リアリティ・トランサーフィン―幸運の波/不運の波の選択』、続いて2007年7月に『「願望実現の法則」リアリティ・トランサーフィン2―魂の快/不快の選択』ともに (ヴァジム・ゼランド著 ほ おじろ えいいち監修 徳間書店刊)を出版。2008年2月に『スピリチュアルの世界がよくわかる本』(中経の文庫)、2009年10月に『ポジティブ思考では、なぜ成功できないのか?』(学習研究社)を出版。2006年に無限波動技術株式会社(Q-Wave Technologies Inc.)を創設し、Q‐WaveヒーリングDVDなどを提供し始める。2009年12月に『人生を変えたいときに観るDVD』(発売・発行:無限波動技術)を出版。     
公式サイト:
http://www.eiichihojiro.jp

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