トップが語る、「いま、伝えたいこと」

　私はよく本をよみます。どの本からもいろんなことを教えられるからです。ところで最近読んだ本から、教えられたことの中で、皆さんにお知らせしたいと思ったことを二つ書きます。
　一つは『あなたへ・・・、そしてあなたから』（２００５年６月　知玄舎刊）で、サトヴィック　ミカエル　クラブ編著となっていますが、これは岡田多母さんの著書と考えていいと思います。
　そのはじめに、「知っていますか」というので、つぎのように書かれていました。

知っていますか

知っていますか？
神々はあなたを通じて語り
あなたの個性の中で表されているのですよ
あなたが　どんな言葉で話しても
あなたが　どのような個性であっても
それはすべて　神の現れとなるのです

知っていますか？
宇宙の生命（イノチ）たちの思いは
あなたの思考の中に現れるのですよ
宇宙の知性は
あなたの個としての心に表れるのですよ
あなたがどんな考えをめぐらしても
あなたがどのような心であっても
それはすべて　この宇宙に具体化していくのです
永遠無限の存在は　いつも　いつも沈黙しています
けれども　それは　あなたの想念と言葉と行為の中に　いつも表現を見出すのです

形なきものが　形を取って現れて
音なき沈黙の静寂が振動して　音を発し
表現できないものが「あなた」という
ヒトツの人格に　表現されるのです

そしてあなたの宇宙生命が
あなたの息となり永遠の生命の振動と　ひとつになったとき
あなたの生命（イノチ）が成就するのですよ

　もう一つは、大星輝和著『マネーゲームから人間本位社会へ』（２００５年６月　栄光出版社刊）で、同書の「あとがき」につぎのように書かれています。

　人間は誰でもが素晴らしい素質、能力、可能性を所持しているものです。
　たとえ犯罪者、ヤクザ、暴力団の一員などと、世に毛ギライされる人でも、根は案外やさしかったり、一寸した動機、チャンスさえうまく作用してくれたら立派な品位ある人となる多様性はあったのです。
　惜しいと思いますし、現代はそんな矛盾、というよりも悪に走る、走らざるを得ぬシステム、風潮の内に閉じ込められていると思います。何しろおカネが全てで、ゼニ儲けがヒーローとなり、モテハヤサレル時代ですから――。
　マジメとか、実直、コツコツと働くなどは、バカバカしいとの傾向にもあります。
　それでいて一方、この生真面目な世界を尊重し、堅実に生きる人が圧倒的でもあります。これを一般庶民階級、国民とか大衆とおおざっぱに称したりします。
　このままの社会ではイケナイ、何とかシナクテハ、という人も多いのです。
　すでに環境破壊による人類消滅、地球汚染の時期が刻々と迫り、犠牲者を各地、各国で生じさせているのはご存知の通りです。地震・洪水・津波・異常気象の数々・・・をみても直ぐそこに来ている現状です。
　近親者に犠牲となった人もあるでしょうし、やがて個人個人の我が身にも襲いかかるでしょう。
　脅かすわけではありませんが、地球規模の環境問題というと、とかく天災のみを考えがちで、自分の国、土地はまだ大丈夫などと思い込んだりしますが、病死、生活習慣病、手近な所では花粉症、インフルエンザ、エイズなどでさえその一つなのです。因果関係は今さら申すまでもありません。立証は極く簡単なものです。　
　不登校、少年少女犯罪、殺人、強盗、交通事故の頻発、戦争、テロ・・・。それぞれに別個、無関係と思われそうですが、全て連動し作用し合ってます。
　どこか歯止めがかかり、人間性、人間本位の生き方が優先される社会へ時代が切り換えられない限り、前途に希望の託しようのない点にまで押し狭められております。
　正直いって、社会や制度、機構をいかようにいじくり廻しても回復、方向転換はムリかと思います。
　人間のココロ、精神、ものの考え方が１８０度変わらない限り、言い換えれば物質万能の主義から霊的、精神的、洗練された人間本質の理想を追求する世界観にまで立ち入らなければムダという考えを切に抱きます（抜粋ここまで）。

　このお二人の著者はともに私の親しい人ですが、当り前のことで分っているようで、ふだんわれわれが忘れていることを、教えてくれることの多い本でした。
　ぜひここに引用した文を参考に、よろしければ皆さんもお読みください。
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