トップが語る、「いま、伝えたいこと」
私の愛読している月刊誌に『ぺるそーな』(マキコデザイン(株)発行 TEL:03-3508-4522、発行人 浜田麻記子さん)があります。
同誌の2005年7月号に「ガンもどき論」で有名になった慶応大の近藤 誠さんと浜田さんの対談が載っています。ガン専門医である近藤医師の話は、非常に参考になりますから、できればぜひお読みください。
ところで、私がびっくりしたのは、その中に『天皇の前立腺ガンは手術不要』という小見出しがあったからです。
そこには、つぎのようなことが書かれていました。
浜田: 先生が放射線科を選ばれたのは、どんなキッカケでしょうか?
近藤: 大したキッカケじゃなくて、その話をすると誰もが呆れます。もちろん将来性ということも考えましたが、どうも放射線科だと時間がたっぷりありそうだ、言葉を変えればヒマそうだなということ。(笑)あのころは、もう結婚していましたし、子どももいて、夫婦でその子を育てていかなければならないし、あんまり当直なんかね・・・。(笑)最初はガンをやろうと思っていたわけでもない。放射線科というのは、診断と治療の二つがありまして、片や患者とほとんど触れ合わなくてもいいけれど、片やドップリと患者と付き合わなければならない。ぼくは診断をやろうと思っていたんですが、そのうち治療もおもしろいかなと・・・。
浜田: 神様がすうっと近藤先生をそちらの方へ押しやったんですね。それはそれとして、これも新聞で最近読んだのですけれど、放射線科のガン治療では最近小さな針みたいなものを埋め込んで・・・。
近藤: いま流行になってきた方法です。とくに前立腺ガンでそれが行なわれていて注目されているけれど、長い針を会陰部のところに刺して小さなカプセル――中に放射線を出す物質が入っている――を入れる。手術をしないですむし、後遺症も少ない。いままでは前立腺ガンといえば全摘手術が多く、ほとんどの人が性的機能を侵されたし、前立腺の中には尿道が通っていて、全摘手術のあと尿漏れしやすくて三割ぐらいの人はオムツをしていた。2002年、アメリカでは比率が逆転して、いまや、放射線治療の方が多い。しかし、日本ではなかなか新しいことは認知されない。一つの例をあげれば、天皇の前立腺ガンの治療です。天皇は全摘手術を受けられた。そのときアメリカでは放射線治療の方が優勢だった。宮中では、インフォームドコンセントがあったように見えて実はなかったんだなあと。天皇の前立腺ガン、何もせずそのままにしておいてよかったのではないかと思う(抜粋ここまで)。
なお、この対談の中での近藤医師の発言には、「抗ガン剤の影響では、毛が抜けるが、放射線治療では毛が抜けることはない」とか「60才をすぎたら抗ガン剤のことは考えない方がよい」など、びっくりすることというか参考になることが多く出ていました。
私の身近にも、前立腺ガンで悩んでいる人がいますが、ガンでお悩みの方は、まずこの記事を読み、近藤医師に相談してから対応策を考えてほしいな・・・と私は、いま思っています。
=以上=
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