トップが語る、「いま、伝えたいこと」

こだまゆうこ著『あなたの中に、神さまが宿っています。』

　上の標題は、こだまゆうこ著の題名です。兒玉裕子さんというと御存知の方も多いでしょうが、もと私の秘書、結婚して上田姓になりましたが、ペンネームは兒玉裕子で「にんげんクラブ誌」の取材、原稿執筆、メルマガなどで大活躍してくれました。
　彼女は御主人のドイツのアーヘン工科大学への研究出張にともない、３月末に日本を出発、いまアーヘンに住んでいます。
　私の秘書になった数年前は、アタマのよい人で、本はよく読んでいましたが、文章は独特のくせがあった彼女が、私のところで取材の名人になり、名文（特にむつかしい話しを分りやすく書く才能を開花させ）家になりました。

　




その彼女の最初の本『あなたの中に、神さまが宿っています。』が３月２５日に、マガジンハウスから発刊されました。
　２００ページ弱、税ぬき１，２００円の本ですが、よい本だと思います。
　彼女の成長ぶりと幸せそうなのに、「よかったな」と思うだけでなく、ふしぎな縁にびっくりしました。私とはいろんな縁がありました。
　彼女の御主人の父が私の友人、だから息子さんも私が引きあわせたようなものです。結婚式直前に、この私の友人が急死しました。
　いろんなことを思い出しながら私はこの本を読みました。
　４０才より若い人は、多分、この本を読むと感動すると思います。文章もうまいし、分りやすい。説得力があります。できればお読みください。
　かわいい兒玉裕子（上田裕子）さんと彼女のハズバンドのために、あえてここで紹介することにしました。また、それだけの値打ちのある本だと思います。
　以下に同書の「まえがき」を紹介します。


まえがき
　人生には、うれしいことや、つらいこと、さまざまなことがあります。
　また、人には、幸福だと感じることができる人と、そうでない人がいます。
　幸福だと感じることができる人は、どんなことが起こっても、つねに幸福を感じていられるでしょう。しかし、それができない人は、自分の状態がとても良い時にしか、幸福を感じることができません。これはとてももったいないことだと思います。
　テレビのニュースや新聞を見ていると、不幸な出来事ばかり起きていると思いがちですが、激変の時代といわれる今の世の中にも、本当は、良いこと、幸せな出来事が、山のようにたくさん起こりつつあるはずです。
　（今世は）たった一度の人生なのだから、どうせなら幸せに生きたいものですね。
　さて、幸せに生き、幸せに気づくには、コツがいるようです。
　そのコツを、この本では、紹介していきたいと思っています。
　すべての人の生きる目的とは、愛を知り「幸せに生きること」だと、私は思います。　それを学ぶために、何度も何度も、私たちは生まれ変わっているのだろうと思うのです。
　そして、愛を知り、より幸福を感じ、成長することによって、その人は、本来の自分自身に戻っていけるのだろうと思っています。

　私自身の人生は、かつて不幸せの連続でした。エゴが強く、愛も感じず、生きる目的もわかっていませんでした。
　しかし、株式会社船井総合研究所の創業者であり、株式会社船井本社の船井幸雄会長と出会うことによって、幸せになるコツを、たくさん学ばせていただきました。４年間という短い間ではありましたが、船井先生の側で秘書として働かせていただき、多くの経験をしました。
　そのおかげで、今ではどんな時も、自分は幸せだと思えるようになりました。
　船井先生との出会いは、私の人生での大切な宝物です。
　そうして得られた体験を、できればなるべく多くの人に伝えたい。かつての私のような生き方をしている人がいるならば、幸せになるコツや、この世の不思議な「幸福の仕組み」をぜひ知っていただきたい。そして本来の純粋なあなた自身に戻って、あなた自身の心にも神さまが宿っていることを知ってほしい。そう思って、この本を書こうと思いました。

　本来ならば「幸せになるコツ」や「幸福の仕組み」だけに焦点を絞った本を書きたいと思っていたのですが、マガジンハウスさんより、
　「こだまさんが今まで、どんな人生を送ってきて、なぜその境地に至ったのか、さしつかえない範囲で書いてみてはどうでしょう。かつてのこだまさんからどうやって今のこだまさんになっていったか、その過程も含めて書くことで、読者の共感を呼ぶと思います」
　とのご提案をいただきました。
　そのような経緯もあり、大変恐縮ではございますが、自己紹介として、それまでの自分の過去の出来事も、エッセイとして書かせていただきました。
　第一章に詳しく書きますが、かつての私の人生は、あまりかっこいいものではなく、品行方正でもありませんでした。今となっては、それらの過去をいくら悔やんでみたところで変えることはできません。そのため今までは、それらの過去をなかったことにし、ずっと人様には黙って生きてきました。それらの過去を開放し、ありのままの自分で文章を書くことは、私にとって、勇気のいることです。
　読者の皆様には、もしかすると読み苦しいと感じられる部分もあるかもしれません。
　できれば、私は今後も一生、エッセイや小説などの文章を書くことを生業としていきたいと思っていますが、このように自分の過去のことをたくさん書く本は、これが最初で最後だろう、と思って書きますので、何卒ご容赦いただきたいと思います。
　この本を読まれることで、どんな人間でも、変わろうと思えば、変われるのだ、ということを、少しでも皆様に伝えられ、勇気づけられることができたら、とてもうれしいなと思っています。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　２０１０年３月　こだまゆうこ（転載ここまで）


　人間は変れるものだ。よい方に変ろう…と勇気づけてくれる彼女の実話として、ぜひ御一読ください。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＝以上＝