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トップが語る、「いま、伝えたいこと」

このページでは、舩井幸雄が(2014年1月19日の舩井幸雄の他界後は舩井勝仁が)いま一番皆様に知ってほしい情報をタイムリーにお伝えしていきます。
毎週月曜日定期更新
2010年4月23日
これでいいのか日本の「お上」…日本がつぶれる

 私はプラス発想人間です。マイナス発想はしたくないし、いわんや人さまには言いたくありません。
 しかし本業は経営者であり、長年経営コンサルタントをやっていました。超ベテランの経営プロで実務家です。真実はよく分ります。きょうと次の4月26日分だけそれなりの真実を書きます。
 私はいろんな人が私を評するようなオカルト人間では全くないし、スピリチュアルな人間でもありません。
 この私が、本当のことを発表し、語りあおうということでつくったのが「船井塾」です。今月の「船井塾」は先週行なわれました。そこで私が主として話したことをきょうは述べます。はじめて私の本音をきいた何人かはびっくりしました。しかしこれが、いまの真実なのです。来週の月曜日(4月26日)もふつうは言わない真実を述べようと思っています。

 歳入が40兆円弱、それなのに歳出は90兆円を超える予算を議会で通し、国債を出し、借金をどんどんふやしているのが日本の「お上」(役人と政治家)のここ10年来の実態です。
 日本の借金は2010年末に973兆円に達する見込みで、GDPの2年分以上に当ります。どう、がんばっても返せないでしょう。
 しかもまだお上は、これからもふやそうとしているのです。
 これはここ10年来の政治家と役人が役割に忠実でないということです。気になることです。
 日本の国家破綻は早ければ来年中に来る可能性があります。
 最近のジンバブエをちょっと調べてみてください。破綻した国です。2008年7月1ヵ月でインフレ率が2億3,100万%になり、100兆ジンバブエドル札がお目見えしました。
 米国の借金総額はGDPの1倍くらい。ギリシャのような半分破綻した国でもいまGDPの1.24倍、日本のように今年中に2.27倍、2014年に2.45倍になるなんて、とんでもない国は世界で日本だけです。
 その日本の国債の金利が上りはじめ、買い手が減って来ました。当然でしょう。郵貯は、その80%を国債を買って運営していますが、やむを得ず1,000万円の預け入れ限度額を2,000万円にして、また国債を買うつもりでしょう。他に郵貯というのは、生きる方法がないとも思えます。担当者は経営ということが分らない人々と思えてなりません。
 しかし郵貯預金でさらに国債買いを実行するとどうなるか。
 最近、財政危機に陥ったギリシャ、韓国、アルゼンチンをはじめ、第一次世界大戦後のドイツなどをちょっと調べてみてください。「大変だ」ということが、だれにでも分ります。
 日本も敗戦後、猛インフレでした。預金封鎖も行なわれました。中高生だった私はこれらの経験者です。なぜ立ち直れたか考えてみてください。
 私は大学の卒論に第一次世界大戦に負けたドイツを書こうとして教授にとめられ、やむを得ず「経済外強制と封建性」に変えたので、ドイツでなぜナチが出現し、ヒットラーが出て来たかをよく知っています。
 多分、若い年代で、よく考え実行力のある人がいるなら「ヒットラーのようになっていまのお上を一掃してやりたい」と思いかねないでしょう。
 最近は民主党政治のいいかげんさに私もうんざりしています。大事なことが決められません。
 私はここ数年間、民主党に選挙のたびに投票して、すっかり裏切られた感じです。

 第一次世界大戦に負けたドイツは、年間歳出(国の歳入の大半)と同額の賠償金を払いつづけることを約束させられたのです。
 仕方がないから公債を大量に発行して中央銀行に買い取らせました。中央銀行は毎日10京マルクをはるかに超える紙幣を印刷しても足らなかったのです。
 戦前や戦中、1マルクで変えたものが1930年には1兆5,000万マルクぐらいになったのです。特に食品は朝1,000マルクだったパンが夜には10万マルクというような値上がりだったのです。いま日本が下手すれば近々にこのようになろうとしています。
 ところが「お上」は、一向に気づかないようです。
 もちろん日本だけでなく米国、イギリスなどもピンチです。
 ギリシャ、スペイン、ポルトガル、アイルランドなどはいつつぶれてもおかしくありません。中国も四苦八苦です。ユーロは超あぶない通貨です。
 一見、円安気味で株価が日経平均11,000円をこえました。といってそんなことで喜んでいる場合でないのです。マクロでは世界経済はどんどん悪くなっています。
 ともかくデリバティブでここ1−2年に世界中で損をした4−5京円がこれからわれわれ人類の上におおいかぶさってくるのです。
 「隠した不良債権は絶対に消えない」という資本主義の鉄則をぜひ日本人に思い出してほしいのです。
 ともかく「お上」と「金融機関人」の意識をいますぐ変えないと、日本は救われない可能性が非常に高いでしょう。これは大変なことです。
 それらがムリだとしたら、われわれは自分で自分を守る方法を考えざるをえないことになります。これが危惧で終ればよいのですが、そうはいかない可能性が高すぎるようです。
 以上がマクロにみた控えめに言った、いまの日本経済の真実です。
 読者の皆さんも充分これらのことに気をつけて、日々正しく生きてください。
 ともかく、政府や役人、銀行にたよりきるのはやめた方がよいようです。いまのところ、そんなにたよりになりません。
                                             =以上=

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