船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる
このページは、船井幸雄グループスタッフによるコラムページです。
日々仕事をする中で感じていることなどを自由に語ったページです(このページでは、便宜上、船井幸雄を“船井会長”と呼び、敬語表現を使わせていただいています。ご了承ください)。
名前:相澤 智子
みなさまこんにちは。にんげんクラブ大会事務局の相澤智子です。よろしくお願いします。
最近は蒸し暑さも消え、少しずつ季節が秋に変わってきているのを感じる今日この頃ですが、元気でお過ごしでしょうか。晴れている日は青空を見上げるととても気持ちがいいですね。
今回は『ZEN 道元の生き方―「正法眼蔵随聞記」から』(角田 泰隆著 NHK出版)という本をご紹介させていただきたいと思います。
この書籍は、平成20年4月から平成21年3月までの一年間、12回にわたってテレビで放送された番組を一冊にまとめたものです。
「正法眼蔵随聞記」は道元禅師の弟子の懐奘禅師が、道元禅師が語られた言葉を聞くに随ってそのまま記録したものです。それをもとに常圓寺のご住職「角田泰隆」さんが道元の禅の世界を優しく解説してくれています。
私はテレビ放映も何度か拝見したのですが、角田さんを見て「とてもすがすがしい方だなあ」という印象を受けました。微笑みを浮かべながらお話される表情と、優しく穏やかな口調が、見ている人をほっとさせるそんな雰囲気をお持ちの方でした。
著書では、はじめに道元禅師の言葉が書かれており、次にそれを現代の言葉で訳した文章が載っています。その次に、角田さんがその教えについて自分が普段修行や生活をする中で思ったことが述べられています。「にんげんだから完璧ではないこともあるが、自分も道元禅師の教えを実践できるように心がけていきたい」と、私たちに歩み寄りながら分かりやすくお話をしてくださいます。『禅』というと修業をするとか何かかけ離れたものと思ってしまいがちでしたが、現代の私たちにも通ずる大切なことをたくさん教えてくれるものだと感じました。
その中で印象に残った言葉をご紹介します。「自未得度先度他」という言葉です。
『仏教では、一般的に、私たちの迷いの世界をこちら岸(此岸)に喩え、理想的な仏の世界をあちら岸(彼岸)に喩え、この川を渡ることが修行であり、川を渡ることができたとき悟りが開けると教えています。自分が悟りを開き、悟りの世界に渡る前に、生きとし生ける人たちをお悟りの世界に渡そうと願い、実践すること。そういう人が一人増え、二人増え、そしてすべての人がこの心を持ったとき、あちら側に渡ろうとする人はいなくなります。なぜならこちら側が理想の世界になるからです。そういうものが「自未得度先度他の心」であり道元禅師が目指す世界です』
と言っておられました。
「われ先に」、「自分だけよければ」と考えてしまいがちな私たちに大切なことを教えてくれるものだと思いました。
お読みいただきありがとうございました。
17周目:「とってもシンプル (テーマ:最近読んでオススメしたい本)」
18周目:「忘れずにいたいこと (テーマ:私から皆様にお伝えしたいこと)」
19周目:「素直にまっすぐに (テーマ:私から皆様にお伝えしたいこと)」
2009.09.29: 民主党政権に代わって (テーマ:私から皆さまにお伝えしたいこと)
2009.09.28: ゴーギャンの絵に魅せられた (テーマ:私が日々思ふこと)
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2009.09.24: 地球の未来 (テーマ:私から皆さまにお伝えしたいこと)
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2009.9.6:
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