船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる
このページは、船井幸雄グループスタッフによるコラムページです。
日々仕事をする中で感じていることなどを自由に語ったページです(このページでは、便宜上、船井幸雄を“船井会長”と呼び、敬語表現を使わせていただいています。ご了承ください)。
名前:金子 美奈
皆さまこんにちは。
にんげんクラブ大会事務局の金子です。
食べ物がおいしい季節になりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
さて今回は、町田宗鳳さんの著書『愚者の知恵 トルストイ「イワンの馬鹿」という生き方』(講談社刊)という本を紹介します。この本の中では、いくつかのロシア民話を例えにしながら現代にも通じる生き方を提唱しています。
民話の中に、「二老人」とう話があります。全く性格の違う仲の良い2人の老人がエルサレムへ巡礼の約束をするもなかなか行く機会が出来ず、ようやく出掛けることが出来ますが、それぞれの気の持ち方が違ってきます。
まずエリセイは、巡礼に行くことに心から喜びながら、一方エフィームは、仕事や家の事が気になり、早く戻ってきたいという気持ちのまま旅に出ることになります。
そして旅の途中に一緒だった2人が別々に巡礼地を目指すことに・・・。
エフィームは無事巡礼地にたどり着くも、清浄な気持ちに浸れずに帰途に着きます。
一方エリセイは、楽しみにしていながらも水を飲むため立ち寄った村で病人を看病したため、お金や日にちが足りなくなり諦めて家に帰ることになります。
そして2人を出迎える家族の様子もそれぞれ違ってきます。
無事巡礼をしたエフィームの息子は、父親に対して1年もの間、家を空けたことに不満を漏らします。
一方、途中で引き返したエリセイの家族は、無事戻ってきてくれたことを喜びました。
この後に2人の老人は再会し言葉を交わすのですが、巡礼地に行けなかったエリセイが「何事も神さまのおぼしめしだよ」とエフィームに言います。エフィームはその言葉に気づきを得ます。それはエリセイのような生き方を素直に受け止めることができたということです。
この本には、この話の他にもロシア民話が紹介されていますが、日本の昔話と少し違った面白さもありオススメです。
お読みいただきありがとうございました。
また上記の話には関係しませんがニック・ボイチチさんの言葉に元気を貰ったのでご紹介します。
Youtubeサイト:http://www.youtube.com/watch?v=135Ch3IVIRQ
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