トップが語る、「いま、伝えたいこと」

　喰代栄一さんから新著『ポジティブ思考では、なぜ成功できないのか？』（１０月２日　学研刊）という本をちょうだいしました。
　読んでびっくりしました。
　私のいままで言っていたこととちがうことがこの本には、世界中の有名科学者の研究結果として多くのっているのです。
　それらの説の一々に納得しました。
　そして分ったことは、私は「もともとネガティブ思考者だった、しかし途中でポジティブ思考にムリヤリ切りかえた。
　しかし現実には超現実家で、しかも超理性的な人間で、常にありつづけてきたといえる」ということです。
　ともかく同書は一読に値します。少しひちめんどくさい内容ですが、自分についての本当のことが分ります。
　たとえば私は自分に「ポジティブ思考しよう」と暗示をかけながらも、一人の人間として本質が変らなかったことを発見したのです。やはりショックでした。しかしこれが本当のことですから、これからの私の新著の内容などにかなり影響すると思います。
　私はこの『ポジティブ思考では、なぜ成功できないのか？』のあとがき「おわりに」が気に入りました。
　そこだけを転載しますが、できればお求めになり、ゆっくりお読みください。

おわりに
　本書を書き終えて、ずいぶんと昔のことを思いだしてしまいました。中学生だった自分自身のことです。もう半世紀近くも昔になるわけですが、思春期が始まりかけた当時の私は“笑い上戸（じょうご）”でした。いわゆる「箸（はし）がすべってもおかしくて仕方がない」年ごろで、何かがおかしくなると、状況をわきまえて笑いをこらえようとすればするほどおかしくなってきて、ついに吹きだしてしまったものです。授業中も然り。席を並べていた女子生徒も私に劣らず笑い上戸で、彼女が笑いだすと、私もつられて笑ってしまうのです。
　その後、私は何度も大きな人生上の試練に遭い、深い悲しみを経験し、人生に絶望し、あるいはそこから立ち直っても気分が鬱々（うつうつ）とし、ネガティブな気分に襲われることがありました。そのため、私の「ポジティブ度」がかなり低下していたことは確かだと思います。反対に、どうしてもポジティブになれない人、ネガティブな心のエネルギーに悶々（もんもん）とする人たちの気持ちがよくわかるようになりました。
　そして、「私たちの本当の幸福は、科学的に考えるとどういうことなのか」さらに「人生自体を癒すというエネルギー・ヒーリング」について研究を進めていくうちに、どうしても本書のような内容の本を書きたいと思いはじめたのです。自己啓発や成功本でポジティブ思考の重要性が説かれ、確かにそのとおりなのですが、ことはそう単純ではないことがわかったからです。ポジティブがよくて、ネガティブが悪いというように、ことを二極化して考えてもほとんど無意味です。ポジティブとかネガティブという枠を超えて、まずマインドフルであることを目指すほうがよいのです。
　しかし、その先もあります。マインドフルである以上に、私たち自身が生まれながらにもつスピリチュアルな成長ラインを発展させること。それこそが重要であることにも気づきました。そして、そのような成長ラインを正常かつ順調に発展させるとき、ポジティブな心のエネルギーは自然と湧きあがってくるようだということもわかってきました。「はじめに」でも述べましたが、私たちは無理してポジティブになろうとしなくてもよかったのです。
　ヒーリング関係の仕事を始めてから、その思いはいっそう強くなっています。昔から「笑う門には福来たる」といいます。心が軽やかで、いつもほほえみを浮かべ、明るく笑うことのできる人は幸せそうに見えます。そして、確かに幸せであることが多いようです。そのような人は自然体でポジティブなのでしょう。あるいはそれを超えて、自然体でマインドフルなのかもしれません。けっして力（りき）んでポジティブであろうとしたり、マインドフルでいようとしたりしているわけではありません。
　最近私は、中学生だったときの笑い上戸な女子生徒を思いださせるような、笑い上戸な女性ヒーラーと出会いました。彼女が笑いだすと、非常に軽やかな笑い声で、いつまでもいつまでも笑いつづけるのです。笑いだすと最低一分は止まりません。それを知っている人は、また始まったかとあきれるのですが、彼女の笑い声を聞いていると、それまで気分が沈んで鬱々としていたとしても、いつしか心が明るくなってきます。それは彼女の笑い声の周波数が、私たちを明るい心へと誘導する効能をもっているからなのでしょう。それは一種の「エネルギー・ヒーリング」です。エネルギー・ヒーリングについては拙著『スピリチュアルの世界がよくわかる本』で説明しましたが、簡単にいうと私たちのエネルギー・フィールドに直接ヒーリング・エネルギーを注入していくものです。
　世界的に不安が広がっている現代社会にあって、私たちはともするとネガティブになりがちです。そんなとき、私たちがポジティブであり、マインドフルであり、そしてスピリチュアルであるには、彼女の笑い声に秘められたような一種のヒーリング・エネルギーが役に立つのかもしれません。なぜかというと、そのエネルギーを浴びていると、無理してポジティブになろうとしなくても、自然と心がほほえんでいくのが感じられるからです。
　なお、本書の企画が採用されてから原稿の完成までに、ほぼ一年半が経過してしまいました。一年前に出版できていてもおかしくはなかったのですが、遅れたのは私がセミナーや雑誌の記事執筆などに想定外の時間を取られてしまったからです。それでも辛抱強く原稿の完成を待ってくださった、学習研究社の編集スタッフの方々の優しいお心づかいに対して、ここに深く感謝の意を表したいと思います。　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　著者（転載ここまで）

　これは、自分のことでしたが、久しぶりの大ショック、大びっくりでした。多分、私はこれから本音で生きるでしょう。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＝以上＝

※上記のほおじろ先生の新著『ポジティブ思考では、なぜ成功できないのか？』は、『船井幸雄のオススメ本』でも紹介しています。→ http://www.funaiyukio.com/funai/arakaruto_0910.asp

　　　　　◆◆◆「聖書の暗号」解読者Ｉさん（イオン・アルゲイン）セミナー開催◆◆◆
船井幸雄がこの『いま知らせたいこと』ページや著書『二つの真実』（ビジネス社）などで何度も紹介している聖書の暗号の解読者Ｉさん（イオン・アルゲイン、日本人男性）のセミナーが（株）トータルヘルスデザイン主催で開催されます。
Ｉさんの講演のテーマは、『聖書の暗号　〜人の運命は１００％決まっているのか！？〜』。
セミナーではＩさんのほか、コラム「新時代への道しるべ」でおなじみの（株）トータルヘルスデザイン　近藤洋一会長、比嘉良丸さんの講演（テーマ：沖縄のシャーマンが語る『地球と人類の危機』）もあります。ぜひ足をお運びください！
【開催要項】
《日程》２００９年１０月２４日（土）（大阪）、２００９年１０月２５日（日）（福岡）、２００９年１１月３日（火・祝日）（東京）（時間は１２：３０〜１７：３０）
《参加料》事前振込み：４，０００円、当日料金：５，０００円
※お申込み・詳細については、以下までお電話かＦＡＸでご連絡願います。
（株）トータルヘルスデザイン　ＴＥＬ：０１２０−１５−１８４６　
ＦＡＸ：０１２０−５７−１４２８