トップが語る、「いま、伝えたいこと」

　１０月１２日は家内の誕生日でした。毎年このころは箱根の仙石原のススキが見事です。家内から「今年も、ぜひ一緒に行きたいですね」と言われていました。ただ私は、仙石原まで行く体調に自信がありませんでした。
　私宅から仙石原までは、平日だったら車で４０−５０分。１０月１２日はたまたま体育の日であり、三連休の中の一日でした。とはいえ、先日来、私も箱根神社と箱根九頭竜神社などに、どうしても行きたいことがあったので、１０月１２日は朝１０時ころに長男と次男にわが家に来てもらい、私ども夫婦と息子たちの計４人で、出かけることにしました（出発したのは１０時半ころです）。
　私宅から１０分足らずで十国峠に到着します。２−３月の晴天の日は富士山がきれいに見えるのですが、１０月１２日は十国峠からも箱根に着いても、雲にかくれていて富士山は全く見えませんでした。
　行く車中で、私と家内は「きょう、もし富士山が顔を出してくれたら、私の体調もよくなるし、これから良い世の中が早く来るのだがなあ」などと話していました。
　特に私たち夫婦は「思いの力」が強く、二人とも、ここ何十年も人のことを悪く言ったり、思わないようにしていますのは、それが過去に何回も実現して「ひやっとしていた」からです。
　１０月１２日は休日で、車が渋滞していましたが、ナビが不要なほど箱根をよく知っている私が道案内をしますので、スムースに箱根神社、箱根九頭竜神社、そして仙石原などへ行けました。昼食も摂れました。
　仙石原のススキの見事さに見惚れて後、いつもならＵ−ターンするのですが、この日は車の列が連なっているので、そのまま直進し、乙女峠からスカイラインを通って熱海へ帰ってきました。
　スカイラインから芦ノ湖を一望できる場所があります。そこで車を降り、もう一度芦ノ湖を眼下に見ながら、私ども夫婦は、きょう箱根神社や九頭竜神社で願ったことを頼みました（その願いごとは、ここでは述べないでおきます）。
　その途端に富士山が全貌を見せてくれたのです。
　その余りのタイミングのよさに、子供たちも含めて、私も家内も本当にびっくりしました。
　どうやら、いま米国や中国が大がかりに人々の思いをコンピュータで調べ集めて、未来予測に活用しているもようですが（これについては１０月２６日に本ページに書きます）、１０月１２日の富士山には「びっくり」とともに、「これからはつまらないことは絶対に思えないなあ」と心底から私は思いました。
　それから数分後には、富士山はまた雲にかくれてしまっただけに、より、その感じを強くしたのです。
　帰途、熱海で、私のもっとも好きな場所である、ホテルニューアカオのウイング２Ｆのラウンジで、２４０度くらいに相模湾側に拡がった視界を持つ場所なので晴天下の海や初島などのきれいな風景を愛でながら、親子４人で幸せな一刻を過しましたが、私にとっては、この日久しぶりに車に３時間余も乗って、ほとんど疲れなかったのも、うれしいことでした。
　ともかく人の思いは実現するのはまちがいないようです。『二つの真実』（拙著、今年７月、ビジネス社刊）ではないですが、これからは、ぜひ「よいことをうんと思いたい」ものですね。
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