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このページでは、舩井幸雄が(2014年1月19日の舩井幸雄の他界後は舩井勝仁が)いま一番皆様に知ってほしい情報をタイムリーにお伝えしていきます。
毎週月曜日定期更新
2009年11月9日
いよいよハイパーインフレ、ドルの暴落が1〜2年中にはじまる

 私と朝倉慶さんの共著(先月の20日〜25日に書いた原稿)が『すでに世界は恐慌に突入した』(ビジネス社刊)の題名で11月10日前後に書店に並びます。おそくとも11月19日には出るはずです。
 つぎは同書の「まえがき」と「目次」そして「あとがき」、「特別追記」です。

【まえがき】
朝倉慶さんの「経済予測」は、最近の4〜5年、細部まで99.9%当ってきた。
本書で経済予測の「超プロ」の、これからの見通しを知ろう。


 いま、日本の投資家で、勉強家なら「朝倉慶」という名前を知らない人は、いなくなりました。
 朝倉慶というのは本名ではありません。ペンネームです。私の親友です。年齢的には弟分ですが、経済については師です。彼の本業は経済アナリストでなく、第一線の金融マンです。
 彼の最初の著書は、去年(2008年)12月31日に徳間書店から発刊された『大恐慌入門』で、いきなり10万部近くも売れました。その表紙には、つぎのように書かれています。

大恐慌入門
〜何が起こっているか?
これからどうなるか?
どう対応すべきか?

船井幸雄氏推薦!
私がいま一押しの経済アナリストKさんこと
朝倉慶さんの経済予測は、
今回の金融危機をほぼ100%当ててきました。
今回の本は彼の最初の本です。
これから資本主義が崩壊していく行く末を
見事に予言しています。
ぜひお読みください。



同書は5章からなっており、各章の章題は以下のとおりです。
第1章「世界はこれから未曾有の大恐慌に突入する」
第2章「このスーパーバブルの崩壊は、もう誰にも止められない」
第3章「資本主義の崩壊が、これから始まる」
第4章「日本は世界とともに沈むのか?」
終 章「この大恐慌をどう生きぬくか」

 ……ですが、ここに書かれたことは、私のような経済・経営のプロから見ますと、99.9%以上というか100%当たっているといえます。
 ともかく書くことも、言うことも、分析も見事に当たるので、彼は人気者になりました。彼の最新予測は「朝倉慶の隔週レポート『Kレポート〜経済の羅針盤』」(船井メディア刊)で発表されていますが、これは、ともかく大人気です。
 そこには、なぜそうなるか実に詳しい実情が、数値入りで分析され、だれもが納得できるからです。そして現実にそうなるから人気があるのです。
 彼のこの特異な能力を知った私は、2〜3年前から折があると拙著などで、彼の意見を「Kさんのレポート、Kさんの意見」などとして紹介してきました。
 政府や新聞、多くのエコノミストなどがあまりにも、現実離れした間違ったことを多く発表し、多くの日本人の投資家がそれらを真にうけて損をしているのを知っていたからです。
 私は、彼のように、ある専門分野のことで予測などが当りつづけている人、いわゆる名人芸を現在、発揮している人を「超プロ」と言っています。
 朝倉慶さんは、いまのところ株式、為替、債権、金融商品などをはじめ経済予測では、間違いなく「超プロ」です。
 本書は、はじめは私と彼との対談書にする予定でした。ただ私が、今年7月中旬から体調をこわし、8月中旬から9月20日ごろまでは、現実に半死半生の状態でした。いまは回復基調にありますが、体調はまだ半人前以下というところです。ありがたいことに、アタマは正常です。
 そこで、「まえがき」と「序章」「終章」と、私のよく分かるマクロな視点を私が書き、あとの経済予測のところは、朝倉さんに直接、もっとも新しい真実にもとづいて100%記してもらう本にしました。納得できる内容の本になると思います。
 ぜひ読者に正しい真実を知っていただき、今日からは上手に正しく投資などに対応していただければありがたいと思っています。
 すでに時流は変わったのです。

 資本主義は、もうすぐ崩壊しますし、世界経済はすでに恐慌に突入していることを、ぜひ冷静に知ってください。
 いまは、まずドルが消滅する可能性を考える時です。

                       2009年10月18日
                             熱海市の自宅書斎で 船井幸雄

     

【目 次】

まえがき 船井幸雄
序章  これから数年は「超プロ」の時代
     ―すでに恐慌だから「プロ」でもむずかしい―   船井幸雄

@いまは、現在起きていることも、近未来についても「超プロ」しか正しく読めない時代だ
A朝倉慶さんは、まちがいなく経済予測の『超プロ』
B2007年3月から体調を崩し、今年9月上旬には、死の直前まで体調を悪化させた私を助けてくれ たのは「超プロ」の医師たち
C私には「超プロ」の親友が各界に100人以上もいる。「超プロ」の条件とは? また、彼らと付きあう方法は?
D「超プロ」は多少、変わっている

第一章 本当の危機はこれからだ! ドル暴落からハイパーインフレへ   朝倉慶
ドル暴落の鐘は鳴った 世界経済回復基調の欺瞞
加速する「ドル離れ」 進む新通貨構想
壊滅状態にあるアメリカ商業用不動産の惨状と銀行破産 etc.
     
第二章 資本主義崩壊のためのオバマ大統領の役割       朝倉慶
「出口戦略」などあり得ない 知っていても誰も言わない事実
ドルを担保にするのは売れる見込みのない“住宅ローン担保証券”
マクドナルドも撤退した! 悲惨なアイスランド etc.

第三章 中国とアメリカ、仮面夫婦の経済覇権をめぐる争い  朝倉慶
驚愕! 中国のデリバティブ対応
中国は資源を囲い込んで独占を狙う
各国中央銀行が「短期米国債買い支え」にシフトした理由 etc.

第四章 懲りない強欲資本主義 CTA債、フラッシュ・オーダーなどのまやかし 
朝倉慶

金融規制改革案 原点に立ち返ってみて生じる疑問
金融肥大の元凶! デリバティブはそれでも復活している
CTA(カタストロフィー)債という新しい騙しの手口
CTA債で復活する金融工学というインチキ学問
CTA債の裏に見え隠れする黒い計画性 etc.

終章  これからの「よい世の中づくり」の中心的役割を果たすのは、日本人だろう
     ―日本人の特性を大切にしよう―          船井幸雄

@いま世界のエリートたちの興味と話題は「ウェブボット」と「聖書の暗号」。米中両国も国をあげて、これらに取り組んでいるようだ
A「超プロ」の予測が当たる理由はこれだ 「超プロ」の人には、予測が当たるべき、いくつかの特性がある
B『二つの真実』と日本人
C日本人は少し訓練すれば直感と体感で、「良し悪し」が見分けられるようになる
D覇権国としてのアメリカは永く続かないだろし、中国も覇権国になれないだろう

あとがき 朝倉慶

特別追記 船井幸雄



【あとがき】
未曾有の混乱がはじまる
でも我々はそれを楽しむことさえできるのである


 いよいよ、資本主義が音を立てて、崩れていきそうな気配です。今の我々のシステムはデフレという状態では崩れません。貨幣への信頼があるからです。ところが、世界的に始まってきた、石油や食糧をはじめとした、今の商品高が止まらなくなり、酷いインフレ状態に陥ると、やがて、貨幣に関する信用が失墜して、経済活動、その他も収集がつかなくなってしまいます。そうなれば、資本主義の崩壊です。そのきっかけを作るのがドルの暴落です。ドル暴落という引き金が引かれれば、国債大量発行という借金漬けの日本の状態もそうですが、中国の体制の問題、イラン、イスラエルに見る中東問題、インド、パキスタンの紛争、さらにはロシアや東欧、書きだしたらきりがないほどの世界を取り巻く矛盾が一気に噴き出てしまうでしょう。
 船井先生は、2002年に出版した『断末魔の資本主義』で、はっきりそのことを予言しています。自分だけ、お金だけを追及する社会システムは滅びるとしたのです。私にとっては、かつてない衝撃の本で、今でもバイブルにしています。

 すべてはこの本の予言通りに、進んでいるのです。また、かねてより、船井先生は、「すべては必要、必然、ムダなことはない」と説きました。そして、大いなる意志、〈宇宙の意志〉は一番強く、我々は最終的には素晴らしい世界を構築することになる、とも言っています。日本人の特性がその一助になるはずと主張しています。
 時あたかも、日本では、民主党政権ができ、鳩山首相は、〈友愛〉の社会を作ることを目標にしています。それは、独立した個人が、お互いを助け合う社会です。同じく、この混乱期の生き方について、船井先生は、〈有意の人〉と言って、自分やお金や目先のことも大事だが、世の中の構造やルール、人間の正しいあり方を知り、正しく考え、正しく生きようと提言しています。表現は多少違いますが、目指すところは一緒ではないでしょうか。未曽有の混乱期を前に、日本人が一丸となって、いい社会、皆で助け合う〈共生の社会〉を作る体制は、出来つつあるのかもしれません。
 どんな時でも、混乱期というのは、激しく、浮き沈みがあったり、争いが激しくなったりするものです。恐らく今回の混乱は、経済的な破壊に留まらず、天変地異や、鳥インフルエンザなどの破壊的な疫病も伴うこととなるでしょう。まさに人類史上最大の困難が幕を明けようとしています。
 しかし、この事態を、決して、悲劇的なことと捉えないでほしいのです。豊かになった我々は、実は、多くのものを失ってきているのです。親殺し、子殺し、無差別殺人、振り込め詐欺、こんなことはなかったことです。豊かさとともに何かが変わったのです。家族や隣人への愛情、屈託のない笑顔、世の中には、お金では買えないものが山のようにあって、そのもの全てを取り戻す旅が始まるのです。お金や人の地位などは目で見ることができます。しかし、愛情や信頼などは、目では見えませんし、計ることもできません。一番大事なのは、この目に見えないもので、これから、我々はこの目に見えない、今まで失った、一番大事なものを取り返しにいくのです。
 ドラマがなければ、前に進みません。困難があって気づかされるのが人間です。我々の内側にある、「みんなと仲良くしたいな、困った人を助けたい、愛し、愛されたいな」、今まで、照れて、前面に出せなかった、あなた自身の素晴らしい気質を、フル回転させる機会が、自然に訪れることでしょう。ドラマの展開は激しい、その時は「何でこんな目に遭うの?」と思うかもしれませんが、すべては必要、必然、あなた自身を最大限に輝かせる、舞台装置です。経済混乱も天変地異も病気も恐れることはありません。今まで、あなた自身が貯めてきたものを120パーセント、表現する機会がくるのです。そして、多くの人の意識の集積、統合が、100匹目の猿現象〈宮崎県、幸島の猿が、海水で餌を洗って食べる、という行為がある一定以上の数に達した途端、地続きでない他の地点の猿にまで伝播した〉になって、世の中を変えるに違いありません。
 混乱を楽しんでください。主役になって、世の中が良くなるように、周りの人達が良くなるように、働きかけてください。この本を手にした皆さんなら、できるはずです。未来は皆さんの手の中にあり、皆さんの人生を最大に輝かせるための、大掛りな仕掛けが始まるのです。                           

 なお、この本を書くにあたって多くの方々にお世話になりました。いつも私をバック・アップしていただいている船井メディアの皆さんはじめ、船井グループの全ての方々にお礼申し上げます。また、私の隔週のレポート、毎月のCDを購読されている方々には、たえず応援していただいていると感じ、感謝しております。とりわけ、毎月行っている、21世紀塾に来ていただいている方々におきましては、私が講師ではありますが、教えられることも多く、参考にさせていただいて、勉強させていただいています。この場を借りて、お礼申し上げます。
 最後に、ビジネス社の唐津編集長には、まだ、本を書くのに慣れない私ですから、大変お世話になりました。ありがとうございました。
                                朝倉慶


【特別追記】
 この目次で分りますように、大局的に見てもミクロに見ても、いよいよドル暴落は来年末ぐらいにはまちがいないと思えますし、資本主義などの現在の社会秩序は崩壊するでしょう。
 あとはどうすればよいかは、同書を見てください。ヒントは山ほど書いておきました。
 なおそれと同時に副島隆彦さんの新著『ドル亡き後の世界』(09年11月5日 祥伝社刊)も、ぜひ一緒に御一読ください。
 皆さんも、ドル暴落、ハイパーインフレなどの近々の到来を、御納得されると思います。
 結局、これらを経て、「よい世の中になる」というのが私の意見です。
 もしよろしければ、私の『二つの真実』(09年7月、ビジネス社刊)と併せてお読みいただきますと、大きないまの時流がよりよくお分りいただけると思います。
                                    船井幸雄(転載ここまで)


                                             =以上=

(追伸)なお、11月2日に本ホームページで発信した、私の奨めるすばらしい歯医者さんの中に、一人、書き忘れた人がいました。
 その人は甲府で七沢歯科医院(TEL:055−232−1811)を開業している七沢久子さんで、日本でも有数のレーザー治療の達人です。猛勉強家ですし、カラダ全体と歯の調和を考えての治療はすばらしいです。よろしく。

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