トップが語る、「いま、伝えたいこと」
11月30日のこのホームページ上に、11月19日、20日と『にんげんクラブ誌』の今年12月号(いま発刊したばかりの最新号)の校正をしていて、白鳥哲さんのことを深く知り、感動したと述べました。もちろん「びっくり」しました。
その後、先週に入っても、この白鳥さんのインタビュー記事がアタマから離れず、2−3回読み返しました。
彼は私よりはるかに若いのに、大変な病気になり、その結果いろんなことを学ばれたようです。その学ぶプロセス、考え方の変化、そして知られたことに感動したのです。
私も2007年3月から病気になり、いまようやくほとんど回復した…と言えるようですが、彼ほど病気から学んだだろうかと考えますと、いま一歩です。だから彼のインタビュー記事に何回も目を通したのです。
そこで彼の了解を得ましたので、そのインタビュー記事の一部を紹介したいと思います。
というほど白鳥哲さんの体験、考え方は、同じように病気をした私にとりましては「びっくり」であり、「感動」を与えられたのです。
――白鳥様は、映画監督、俳優、声優などでご活躍されていますが、船井幸雄のことはいつ頃知られたのでしょうか?
白鳥:随分昔になりますが、80年代の終り、私が大学生の頃より船井先生のご本を拝読しております。私自身、俳優や映画など物作りや表現をする人間なので、経営の世界とはあまり関係の無い職業ですが、個性やこだわりをすごく求められる世界です。悪いものを徹底的に非難する考えですが、私はそれが嫌で、自分が素直で正直なことが何でいけないんだ、こだわるよりも悪いなりに良いことがあるではないかという長所伸展の発想でした。落ち込んだり、くじけそうになった時、経営の第一線で活躍されている船井先生のご本の中で、素直・長所伸展と言ってくださるから間違いないと勇気づけられ、自分にとってものすごく支えになりました。
(中略)
映画を作る時、いつも大切にしているポイントとは、5年後、10年後に世の中がどう変わっていくかという視点です。映画は企画から制作、配給まで5〜10年かかります。人の目に入る段階で古くなってしまうのは、意味を成さないので、私自身が先見力を鍛えるようにしています。将来の視点という意味では、船井先生のご本は必ず基本ですね。大きな物をいつもいただいています。船井先生のご本を通して知っていく方々とも交流をもつようになり、「水からの伝言」の江本勝先生を訪れたことがきっかけで、『ストーンエイジ』という映画が生まれました。また、その後撮った七田眞先生の『魂の教育』という映画もそうです。船井先生は私の中では常に刺激や将来に対するビジョン、羅針盤としての在り方を伝えてくださるなど、いろんな形で教わり続けている存在です。
(中略)
私自身、先生がおっしゃるように、近い将来経済が崩壊していくのは目に見えて感じています。それを見据えながら、今、次の映画「不食の時代(来年秋公開予定)」を撮っています。これは、七田先生から、次は森美智代さんの映画を撮りましょうと言われたことがきっかけですが、不食の方々を取材している内、大きなことに気づきはじめました。今、人間は食べ過ぎています。
(中略)
映画を撮り始めて、私自身変わってきているのが、“食”とは物でなく、生きている“命”だということです。人間は食べなくても生きていける、むしろ食べないほうが心も体も楽になり、食や命のありがたさを実感していく。これから激動の時代をより強く生きる為には、そういった価値観を持つことが必要となるのではと感じます。「不食の時代」(来年秋公開予定)が完成したらどうぞご覧ください。
(中略)
そこまで至るには、物凄く色々ありました。じつは、自分が脳腫瘍という病気にかかったんです。今は完治しましたが、その病気を通した学びがあったからこそ、食やエネルギーに関してすんなり分り、敏感になってきています。だから脳腫瘍になったことはギフトですね。色々なことに気づかされ、学ぶ視点が広がりました。今まで単なる知識だったことが、体験になったら全然違って感じます。
――脳腫瘍とは本当に大変なご病気だったんですね。具体的に少しお聞かせ願えますか?
白鳥:はい。私がその病気になったのは、「魂の教育」という映画を撮っていた最中でした。2007年の10月頃、まず耳鳴りがはじまり、次に、ご飯が喉を通らなくなりました。喉を開く脳の神経が動いてくれなかったんです。そして11月には声が出なくなりました。私は普段監督の仕事をしながら声優をしており、こちらが生活の糧になっている為、声が出ないのは生活が立ち行かない。すごく苦痛で不安だし、恐怖だし痛い。当時はまだ風邪だと思っていたので、普段は筆談にして、なんとか凌ぎました。11月中旬頃ものすごい頭痛が起き、12月の上旬になったら、舌が動かなくなりました。舌に黒いガンができたんですが、その段階で、当時の耳鼻科の先生が顔を青ざめ、脳梗塞の疑いがあるといい、国立の病院に入院することになりました。
その時は、まず自分が脳梗塞ということが受け止めきれませんでした。今まで知識として知っていたことが、あまりにも浅はかに感じました。病気が悪くなるにつれ、いろんな方が良かれと思ってアドバイスしてくださるんですが、言われれば言われるほど、あなたにその痛みが分かりますかと言いたくなります。死という現実の前には、そんな分かりきった事を言われるよりも、受け止めてあげることがどれだけ大切なことか、その時わかりました。本当に苦しんでいる人には、受け入れ、痛みを分かち合ってあげることが大切なんです。
(中略)
そう思うにいたったのは、七田眞先生の映画を撮ってからでした。七田先生は、全てを勉強し徹底的なプラス発想をされる方です。ご自身が余命3ヵ月の病気になった時も、それを改善させようとする中、心がまず変わっていきます。映画を通してそれを学んでいたので、自分もお医者さんにまかせきりにするのではなく、今まで知ったものは全部体験して勉強しようと思いました。最初は自分の病気を冷静に見るために医学書を読み始めましたが、よくここまで調べたなと、西洋医学そのものに感心し、人間の体の繊細な造りに感動しました。それから東洋医学を勉強し、体も陰陽のバランスであり、ツボが気のスポットになっていると知りました。次に、ホメオパシーですが、私にはちょうどフィットしたようで、一気に悪いものが出た後、症状が楽になりました。
他にも、良い言葉を言ったり、イメージ療法、ヒーリングやスピリチュアルカウンセリング等を受ける中、映画『ストーンエイジ』の中で、江本勝さんの波動カウンセリングで腫瘍を治した話を取り入れたことを思い出しました。早速受けてみると、私の場合は1週間で声が出始め、楽になったんです。波動を受けることにより、自分が過去抱いた「想い」のエネルギーが病気を招いていることに気づき、過去の全ての負のエネルギー、相手や自分の感情を思い出して、“ホ・オポノポノ(※)”をしました。ひたすら謝り続けると、ある時エネルギーが変わって、少し楽になる瞬間が起きるんです。私自身、本当に想いが現実を作っているのだと体験しだしました。
(※「ホ・オポノポノ」…イハレアカラ・ヒューレン博士がハワイ原住民のおばあさんから教えてもらって世に広げている考え。自分の記憶に向かって「I’m sorry (ごめんなさい)」「Please forgive me (許してください)」「Thank you(ありがとう)」「I love you (愛しています)」の4つのキーワードを言うことにより、問題解決、本来の素晴らしい生き方ができる。)
(中略)
その後、ヒーリングを学ぶコースを勧められました。最初は仕事柄、客観的でいたかったので、抵抗がありましたが、今回の病気で全て勉強しようと思い、講座を受けることになりました。
――勉強家で前向きな姿勢がすごいと思います。ヒーリングを学ばれてからはいかがですか?
白鳥:私はヒーラーをするつもりはなかったんですが、自分の病気を治すために人の事も治癒していく必要がでてきました。問題の原因は全て自分であり、繋がっているんです。この3次元の世界では、自分と他人は区別されているように見えますが、自分の分身でしかない。負の出来事があった時、それは自分の浄化が足りずに必要だから起きるわけです。具体的にいうと、父や母、親族の影響、カルマは、ものすごく今の自分の問題に出ていて、父や母も癒してあげないと、自分も癒されないことに気づきはじめました。そこを綺麗にすれば負には感じなくなります。
(中略)
そういうことを体験していくと、更に上の段階の色々なことが生じてきます。最近、頭上にあるチャクラに意識が行き始め、ヒーリングをするようになりました。そうすると、自分と宇宙も一つだと感じます。これからの時代は、銀河レベルでの自分を意識する人達が増えてくると思います。そして、銀河レベルの不調和も自分に影響していると分る時期がきます。実際、波動カウンセリングの中では、惑星波動というものも入っているんですね。私達が考えている以上に、実は惑星の影響を我々はすごく受けています。
――以前何かの本で、人体には、惑星等宇宙の縮小版が入っていると読んだ記憶があります。
白鳥:そうですね。マクロとミクロは相似象ですからね。波動の世界では、宇宙の影響も自分に受けているということを使っていますから。生まれた日の惑星の配列はとても影響します。
(中略)
また、負を打ち消すものとして、愛と感謝、許しがありますが、それだけでは解決しない負の感情があることに気づきはじめました。それは怨念や恨みです。これは愛と感謝等ではすぐには解決できないんです。長い視野でいくと解決しますが、その間の受ける側のダメージは大きいです。最近これに対して、何が大切なのかを探していった時、鏡が大切だと気付きはじめました。これから心が浄化されていく時代になると、どんな負も良いものも、自分に即返ってきます。それを返すのは鏡です。神社には鏡がありますが、深い意味があると思います。そもそも日本語が持つ言霊の音の中に深い意味がある。神の領域の話しになってきますが、そこまで意識していかないと、強烈な負のものを全部クリーニングし続けるのは難しいことに気づき始めています。
――神の領域…まだ未知の世界ですね。でも、知識と経験を次から次へと貪欲に繋いでいく原動力というのは白鳥さんの心が常にピュアであることだと思います。
白鳥:そうですね。一つは病気になったことがとても辛かったからだと思います。自分が出したものを自分で刈り取ることを体験し、全ては自分に返ってくることを理解しました。当時は自分になぜこんなことが起きるのだろうと思い、自暴自棄にもなりました。ですが、これも自分なのだと、そういう状態をも受け止め続ける力が大切だと思います。それが最終的に後についてくる方達を助けていくことにもなりますし、その体験が役にたつ時期がくると思うんです。
小さな負のものも綺麗にし続けることが大切だと思います。今の時代は浄化の時代だと感じます。
(中略)
船井先生もおっしゃっているように、ある臨界点に達すると大きく変わります。それまでは一見経済的にも地位を失うようなことが起きてくると思います。でも、そうでないところに価値がいった時、日本人の有意の人達の時代がきます。その為にも、目の前に起きることを浄化のチャンスと思い、喜んでカルマを解消していくことが、今の時代の人に求められていると思います。その過程で知識や体験も広がり、自分、家族、地域、国、地球…と浄化が進むと、そういう意識レベルになってきます(転載ここまで)。
以上はインタビュー文の一部ですが、私も彼の言っていることが一々思い当ります。
しかし彼ほどつきつめて考えたり実行できたか…というと疑問です。
今度、直接それらを白鳥さんから聞いてみたいと、いま思っていますが、この記事は私にとりましてはすばらしい内容のインタビュー記事でした。
白鳥さんに感謝しています。
人は常に全てから学べるし、学ぶべきだと思います。
=以上=
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