トップが語る、「いま、伝えたいこと」
私事を少し書きます。私は今年の3月23日にボーンキャビティ(口内の骨の中の空洞)の手術のために左下のインプラントを3本抜いてもらいました。ボーンキャビティの手術は大成功だったのですが、インプラントの抜き方と爾後の処置は少し失敗だったようです。そのためインプラントを抜いた周辺の骨が腐り、5月に3度も再手術をしてことなきを得ました。気をつけねばなりません。しかしいまだに完治していないようで、左あごが痛く、しびれています。
ところで口内外の病気はつらいもので、話せない、喰べられない、それに痛みますから睡りが充分にとれません。まだ苦労しています。
そんな時に、大好きなことをしますと痛みが軽減することを発見しました。結局、3月末から5月にかけまして3冊の著書の原稿を書きました。私は原稿書きが何よりも大好きなのです。
1冊は5月に徳間書店から発刊した『2020年ごろまでに世の中大転換する』で、これは最新の科学技術を、できるだけ分かりやすく書いた本です。
ついで6月刊(2−3日中に書店に並ぶようです)のフォレスト出版刊(李白社発行)の『退散せよ! 似非(エセ)コンサルタント』を書き、つづけて7月上旬に海竜社から出る小宮一慶さんとの共著『人生で一番大切なことは、正しい生き方を「クセづけすること」』を書きあげました。自分では、3冊の本とも実によい本ができたと思っております。特に『退散せよ! 似非(エセ)コンサルタント』と『人生で一番大切なことは、正しい生き方を「クセづけすること」』の2冊で、船井流経営法と言われているものがはじめて体系化できたようです。事実、インプラントの処置の失敗は、この3冊の本を書くためだったか…と思うくらいです。だから、きょうは本の話をします。先週、本のことで「びっくり」しました。
先週の「びっくり」は、2月に徳間書店から出た本、伊達巌さんの『聖書の暗号は知っていた』と6月末発刊日で同社から出た本、高島康司さんの『未来予測コルマンインデックスで見えた 日本と経済はこうなる』の2冊です。高島著の本はすでに書店に並んでいます。
いずれもすばらしい本です。著者もすばらしい人です。ところが、なぜか版元から私が序文、解説を書き、推薦をするようにたのまれました。ひきうけました。それはよいのですが、本が出来上って、びっくりしたのです
表紙に私の名前の方が著者の名前より大きく書かれていたり、私の写真が大きく出ているのです。これでは多くの人にこれらの本は私の著書とまちがわれかねません。私はPR力があるようなので、よい本だから、なるべく上手にPRしたいという出版社の気持は分るのですが、これは少し具合が悪いと思いました。著者にも申しわけない…と思いました。
私はびっくりし、6月22日に版元を呼び、抗議をしたのですが、責任の一端は私にもありそうです。また、よい内容の本だけにこのような抗議は非常に残念です。
あらためてここで、著者や読者におわびします。と同時に心からこれらの本を推薦いたします。
ここで、もう1冊、7月末に徳間書店から出る予定のイオン・アルゲインさんの新著の『聖書の暗号は読まれるのを待っている』について述べておきます。私が著者と出版社を紹介しました。そのかわり「解説、序文」を書くことにしています。約束済みです。推薦もいたします。いろいろ勉強になったすばらしい内容の本だからです。
その方が読者にもよく分り、多くの人に読んでもらえるような気がします。もちろん内容は私にはすばらしく参考になりました。
とは言え、あくまでも私は著者でありませんので、気をつけて本をつくってほしい…と6月22日にこの本のことも版元にたのみました。多分、今度は充分に気をつけて表紙などもつくってくれると思っています。
ともかく忙しすぎて、委せすぎるくせのある私は、いままで400冊ほど本を出していますが、題名や表紙はすべて出版社まかせで来ました。
どちらにしても内容さえよければそれでよい…という発想だったからです。PRや売るのは私の専門ですが、いまさら自著や推薦書にいろんな販促のテクニックはつかいたくないからです。
しかし、今度のようなことがあるといろんな人の誤解を招きますので、はじめて版元に注意兼抗議をしたのですが、出版社の気持も分りますし、著者の了解も得ているようですから、あくまでも私の「びっくり」と「これでは著者に申しわけなく、気持が抑まらないので今後はよろしく」とたのんだのです。
これからは委せすぎることに気をつけようと思っています。6月21日に、6月30日刊の本の見本を見てはじめて気づいて、すぐ抗議したのですが、考えてみれば、いまはすべて金銭がらみのむつかしい世の中です。やはり大変な時代です。
「何ごとも必然、必要、ベスト」と考えて「プラス発想するクセ」が私にはあるのですが、今度は考えさせられました。
インプラントを抜いた爾後の処置の失敗といい、今度の本のことといい、今後は「人委せ」にはかなり気をつけようと思っています。
ともあれ、伊達さん、高島さん、イオン・アルゲインさんの本は、著者もすばらしい方だし、内容も本当に読んでほしいすばらしい本ですから、ぜひ御一読ください。
よろしくお願いします。
=以上=
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