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このページでは、舩井幸雄が(2014年1月19日の舩井幸雄の他界後は舩井勝仁が)いま一番皆様に知ってほしい情報をタイムリーにお伝えしていきます。
毎週月曜日定期更新
2011年7月4日
世界でもっとも入りたい5つの会社

 先月(2011年6月)17日に書店に並んだ私の最近著は『世界でもっとも入りたい5つの会社』(6月26日 李白社刊、フォレスト出版発売)です。
 久しぶりの経営書で、私がもっとも正しいと思う経営法=日本流経営法を実践し、業績がよいだけでなく、従業員たちもやる気に充ち、幸せいっぱいの5社を実例をあげ、詳細に述べたものです。5社を採りあげたのは私です。しかし各社の仕事についての考え方や仕事の仕方は、ノンフィクション作家で、経営評論家として多くの著作のある加藤鉱さんに1年間にわたって継続取材して書いてもらいました。その方が客観性を期せると思ったからです。
 ちなみに加藤さんの経歴は以下のとおりです。

●加藤鉱(かとう・こう)
ノンフィクション作家。中国ブログ情報局・China LOOP主筆。1953年愛知県生まれ。立教大法学部卒業。雑誌記者を経て、1992年香港で日本語オピニオン紙「サイノエイジア・ファックスライン」を創刊。歴史的な過渡期を迎える香港をレポートする一方、独自の視点で企業および人物を追跡。1995年「週刊ダイヤモンド」誌上に発表したヤオハンレポートは読者に衝撃を与えるとともに、それまで礼賛一辺倒だったマスコミのヤオハンに対する評価を一変させた。10年間の香港在住を経て、現在は東京を拠点に活動中。
著書に『トヨタ・レクサス惨敗』『中国ホンダ経営会議』『ヤオハン 無邪気な失敗』などがある。


 この5社は、みんな私と深い関係のある会社ですが、
@広島の「お多福グループ」、A徳島県美馬市に本拠のある「河野メリクロン」、B名古屋が本拠の「めいらくグループ」、そしてC北九州市に本拠のあるウチヤマグループ、さいごはD東京浅草のトップ企業のシモジマで、それぞれの専門分野では世界一ともいってよい会社です。
 ちなみに各社の電話とFAX番号やホームページのアドレスは以下のとおりです。

@お多福グループ(株) TEL:082−277−7112 FAX:082−277−7144 URL: http://www.otafuku.co.jp/index.html

A(株)河野メリクロン TEL:0883−52−2189(代表) FAX:0883−53−9276 URL: http://www.kawano-mericlone.com/

Bめいらくグループ TEL:052−831−6688(大代表) FAX:052−834−0181 URL: http://www.sujahta.co.jp/

Cウチヤマグループ(ウチヤマホールディングス) TEL:093−551−0002(代表) FAX:093−531−7577 URL: http://www.uchiyama-gr.jp/

D(株)シモジマ TEL:03−3864−0061(代表) FAX:03−3865−4470 URL: http://www.shimojima.co.jp/


 私の経営についての考え方(船井流経営法)と各社の特性などは同書に詳述していますが、それを丹念に取材して書いている加藤鉱さんの文章は、より参考になると思います。
 私は、いま大変化がおきている「世の中」で、特に経営については、この本に書いたような「日本流経営法がベスト」だと思っています。
 まちがってもアメリカ流経営法などを日本ではやらないことです。
 また欧米も中国でも、日本流がすでに何十年も前からベストでした。これは経営コンサルタントとして、世界中の会社と付きあってきましたので、経験上からも分ります。
 3.11大震災からも、日本流が、もっとも早い復興法だと確信しております。
 ぜひ御一読いただきたく、紹介した次第です。
 詳しくは同書を読んでいただくとして、ここへ加藤鉱さんが書かれた同書の「あとがき」を紹介しておきます。参考にしてください

あとがき

 いい会社とはどのような会社のことを言うのでしょうか。
 投資家からみれば、効率経営に徹しながら高い株価を維持し、長期間にわたって株主に高い配当をもたらす会社と思われます。
 従業員にとっては、雇用を確実に守ってくれて、給与が高くて福利厚生に手厚い会社でしょう。
 お客さんの立場からは、他では実現できない満足のいく品質やサービスをリーズナブルな価格で提供してくれる会社を一番に評価するはずです。
 本書に登場する5社がそれらの条件をクリアしていることは、ここまで読み進められた方ならご納得いただけると思います。
 さらに、会社が公のものであることを自覚し、常に社会貢献を念頭におき、公器としての使命を果たすということも、いい会社の重要な条件になるのではないでしょうか。
 人間が生きていくための経済活動にはエゴに左右されない「宇宙の理」が必要で、企業経営にも非常に大切になってくる。このことを常に説いている船井幸雄さんがこの5社を選ばれた大きな要素はここにあると思うのです。
 本書に登場したオンリーワン企業の5社に共通するのは、「自分たちが幸福になりたいならば、その前に周囲の関係する人たちに幸福になってもらう」という考え方に徹していることです。
 オタフクソースではそれを「たらい水哲学」と呼び、「人に与えたものはすべて返ってくる。だからなるべく多くの人に喜んでいただくことが自分の喜びになる」という創業者の教えをひたすら守っていますし、めいらくグループは「儲かる儲からないという尺度でモノを見ずに、社会に喜びを与えるという種まきをしている」と示しています。
 シモジマも同様に、「ちょっと損する気持ちを持て。一人勝ちはよくない」と社会との調和を常に意識している会社です。
 ウチヤマグループは公的機関に代わって、失職で住居を失った人たちに自社アパートを提供したり、ホームレスの人たちのための炊き出しを行っています。運営する高齢者介護施設の入居一時金を取らないスタイルにも公を強く感じさせます。
 また河野メリクロンは地元の事案にできるかぎり支援できる立場にあり続けたいとして、独立系オーナー企業である意義を説いています。
 さらに取材して私が強く感じたのは、5社ともに「安全」「安心」「正直」「謙虚」といった特質を持っており、そのことが健全な経営判断につながっていることでした。 自信過剰、強欲により自滅していった過去の著名企業とは対極にあるようです。
 ちょっと突飛かもしれませんが、長きにわたる取材を終え、仕事場で原稿を書いているとき、5社に対して、なぜか私は武士道という言葉を連想していました。以下は「武士道の成立と展開」(笠谷和比古)という論文のなかで述べられているさわりの部分です。
 「武士道精神の一般国民への浸透ぶりは、例えば商人たちの商売の方法にも表れていた。当時(江戸後期)の商人は手形や証文などを書かず、口頭だけで売買契約をすることもしばしばであった。互いの信用だけで商売をしていたのである。
 信用というのは重要で、嘘は言わない、約束は違えない、もし違えたときは恥であり、恥は最大の損失であった。これは新渡戸稲造も指摘していることだが、『期日通りに払えなかった時は、満座の中にてお笑いください』というのが金銭の借用証文における罰則規定のきまり文句でもあった。『笑われること』、すなわち名誉が商売の世界においても最も重要な担保になっていたというのである」
 このように、卑怯な真似はしない、人を裏切らない、誠実に行動するという観念は武士だけではなく、一般庶民のあり方や経済活動のなかにも生きていたのです。時代は変わりましたが、信用への重みは変わりません。
 ある意味では本書に登場する5社は、なによりも信用を重んじるという武士道に通ずるものを備えているのではないかと、私は思ったのです。
 そのために5社がどのように努力を積み重ねてきたかを、本書をお読みになった方々に伝えることができれば幸いです。
                         東京新宿の寓居にて
                               加藤鉱(転載ここまで)


 なお、私が本書で言いたかった最大のことは、「経営とは単純、明快だということを知ってほしかったのです。
 特にこれからは、なるべく多くの日本人に経営者的センスを持って生きてほしいのです。これが正しく生きる基本だと思えるからです」ということです。
 よろしくお願いいたします。
                                          =以上=


★★船井幸雄よりのお知らせ★★
 上記でも紹介しました『世界でもっとも入りたい5つの会社』(6月26日 李白社刊、フォレスト出版発売)の拙著が、加藤鉱さんの取材記事とともに6月18日ごろから、書店に並びました。
 オタフクソース、河野メリクロン、めいらくグループ、ウチヤマグループ、シモジマの5社の私の大好きな優良会社を詳しく紹介しています。ぜひご参考になさってください。 
                    【ご購入はこちらから承り中】

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