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トップが語る、「いま、伝えたいこと」

このページでは、舩井幸雄が(2014年1月19日の舩井幸雄の他界後は舩井勝仁が)いま一番皆様に知ってほしい情報をタイムリーにお伝えしていきます。
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2013年6月17日
日の丸のよさ

 一つの国を代表する国旗は、当然国の数と同じだけあります。
 それらを眺めておりますと、私自身が日本で見慣れているからか、どうみても「日の丸」にもっとも魅力を感じるのです。私のセンスでは日の丸と比べると少し魅力度が落ちるがすばらしいのが、英国旗です。
 ついでフランスやイタリーの国旗です。
 いつも見せられていますが、中国やドイツ、ロシアの国旗は柄や色のバランスが悪くて仕方がないように思いますし、アメリカ国旗も、正直なところ、美的には見ばえがしませんね。
 以上はあくまでも私の個人的センスによるものなので一方的に人さまに押しつけたり、何とも断定したりはできませんが、私は私で自分の美的センスにはある程度自信を持っています。
 たとえば私宅は約3000平方メートルですが、ここに私の美的センスに従って建物(4棟)と樹木、花などを揃えました。毎日眺めたり散歩したりしていますが、なかなかよいものです。飽きが来ません。
 富士山を見ると、たいていの人が惚れぼれします。世界中の人がです。
 私の好きな箱根の町もそうです。西洋の建物の方が中国よりも私にはよいですね。美的センスにも個人的感覚以外に多くの人が好くもの、好かないものがありそうですね。
 ところで、人種、国籍を問わず、多くの人にとりまして、日の丸や富士山のどこが美的によい方なのでしょうか?
 思いつくままに述べましょう。とりあえず6つにしぼります。
 @バランスがよい A目立つ Bシンプルである Cまた見たいと思う D誇らしげに思う Eすっきりしている

 この6つを完全に満たしていますから「日の丸」は大したものだなと、私は常々思っているのですが、私の友人の外国人たちもほぼ同じような意見の人が多いもようです。
 さらに、もう二つ付加しますと、Fイメージがよい G散り際がよい
というのをあげる外国人もいますが、これは日本人の生きざまを見てそう思うのでしょう。
 Hはっきり言いまして、目をつぶって「国旗」と言いますと、多くの人にとって一番思い出しやすいか、残像が残っているのが自国旗と「日の丸の旗」だと私は思っているのですが、少し身びいきすぎるような気もします。
 世界各国では、(1)星条旗の下に (2)五星紅旗の下に、というように、自分の国の旗を街中に掲げまくり、国民の一体化をはかろうとしています。これはそれでよいことです。
 戦争中の日本もそうでした(第2次世界大戦終了まで)。
 しかし戦争に敗れてから、日本中から「日の丸」が消えてしまったように思いますが(昔は一軒一軒に一つ以上大きな日の丸の旗がありました)、最近は、スポーツの国際大会や、会議のたびに、あるいは外遊好きの安倍首相が各国で首脳会議をするたびにTVなどの映像で、日の丸の良さが日本人にはますますはっきりしていくるというところですね。
 ボストンで事故があった時に、街中、旗だらけの中で、一目で「日の丸」がないのを見て、安心した日本人も多かったことでしょう。
 Iさらに、日の丸はバランスがよく、すっきりして美的ですから、いくら数を重ねても、中国旗のように他人に圧迫感を与えません。これは、はっきり言いまして、「日の丸」を国旗とするJ日本人としてうれしいことです。
 以上……何の気なしに書いている間に「日の丸」のよさをJ項目も書いてしまいましたが、その気になれば、私なら30項目くらいはすぐ出て来そうです。

 ちょっとここで話題を変えます。人には想像力や創造力のすぐれた人と、あまりすぐれていない人がいます。
 前者をA人間、後者をB人間とします。
昔、私が船井総研の社長のころの入社試験には、その辺にあるものを何でも取りあげてくるのです。
 雨の日には傘でもよい。晴天の時は帽子、あるいはメガネをと、何でもいいのです。そばにある何かの物を持ち出します。そして、
 「これの利用法、活用法を5分間で思いつくまま書いてください」とよく試験問題に出したものです。
 A人間は7つから20くらい出ますが、B人間は1−3つくらいしか出てこないのです。何を出されても20以上書ける私のことですから、B人間は採用しないことにしました。
 このようにして、ある日、「日の丸」と「星条旗」を問題に出したことがあります。
 A人間は「日の丸」でも7つ以上、B人間は2つか3つ、米国旗(星条旗)はA人間は7つ以上、B人間でも5つくらいの答が出ました。
 これは既存知識との関係もあるのでしょうね。
 「すっきり、さっぱり、簡単で」ともいえる「日の丸」がA人間にとっては、想像力や創造力にとって一向に苦にならないことがよく分りました。
 
 日本人は単一民族です。
 英語などが、日本語の一部としていまは使われるようになりましたが、それでも日本人はほとんど全員が日本語を99%以上日常語に使っています。わざわざ英語を学ぶ必要など日本人にはなさそうです。
 それなのに、日本人の考え方のバランスのよさ、独創性、あえていえばA人間比率は私の調べた限り、圧倒的に世界中で日本人が高いのです。
 日本人は何でも受け入れ包みこめます。
 それが、制定後、一度も憲法を改正したことがない(同じ敗戦国のドイツは約60回、しかも日本以上の改訂にはむつかしい条件がついています)という珍しい結果になっているような気がします。
 ともかく「日の丸の旗」の下で「日本語」をしゃべる「米食を常態」とする日本人とは、そういう意味ではおもしろい存在ですが、私は、それはA人間比率が世界で圧倒的に高いからだと思っています。
 A人間がB人間より、はるかに多い……というのは年賀状や暑中見舞いのハガキ一つとっても分ります。いろいろとあり、楽しいです。
 最近、味もそっけもないワープロ打ちの文字が姿を消して、とまでは言いませんが、親しい人への手紙は段々と手書きがふえてきました。
 が、これも日本人が日本人らしさに目ざめはじめたことの一つの変化のような気がします。
 きょうもいつものように「日の丸 人間」の私が多くのことを思いつくままに書きました。悪しからずお許しください。
                                          =以上=

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