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トップが語る、「いま、伝えたいこと」

このページでは、舩井幸雄が(2014年1月19日の舩井幸雄の他界後は舩井勝仁が)いま一番皆様に知ってほしい情報をタイムリーにお伝えしていきます。
毎週月曜日定期更新
2014年9月1日
いのちの革命 (※舩井勝仁執筆)
   新刊『いのちの革命』(きれい・ねっと)

 先週末「第1回日本の看取りを考える全国大会」にパネラーとして参加させていただきました。
 このイベントは、なごみの里の柴田久美子先生が実質的に主催されているものでした。 先生は現在看取り士を全国に30〜40名、そしてエンゼルチームというボランティアを数百名養成され、看取りの実務をする人の育成や指導に当たりつつご自身も現役の看取り士として日々精力的に活動されています。

 そして、この全国大会に合わせて柴田先生との共著新刊『いのちの革命』(きれい・ねっと)が発売されました。今回は私がこの本を作ろうと思ったきっかけをお伝えさせていただこうと思います。
 結論を先に言うと、私は柴田先生のおかげで、父が亡くなる直前直後にきちんと父の死を実感することができたのです。

 柴田先生とはじめてご縁をいただいたのは、父が亡くなる1ヵ月前、去年の12月のことでした。初対面で開口一番、「舩井さん、お父様を看取られるときは冷たくなるまでずっと抱きしめているのですよ」そんなお話をされ、大変驚きました。そのころの私は正直、父がどんなに体調を崩しても、「父が死ぬ」ということを現実的に考えることができませんでした。もちろん、父なら不老長寿の仙人のように不死身……などという妄想を抱いていたわけではないのですが、それでも心のどこかで「父だけは死なない」と、内心思っていたことは確かです。

 父が亡くなったのは1月19日の22時1分でした。私は18日の土曜日の早朝、病室で二人きりになり、3時間ほど父と向かい合う時間を持ちました。ほとんど会話はできない状態でしたが、魂レベルでの会話を思う存分、こういう表現は適当ではないかもしれませんが、でも、まさしく楽しみました。

 そして亡くなった当日19日の日曜日の日中、私は東京でにんげんクラブ主催のはせくらみゆきさんの講演会に参加しました。その時、柴田先生の言葉が頭の中でぐるぐるしていたのかもしれませんが、(なぜそんな言葉が口をついて出たのか未だにわからないのですが)「はせくらさん、父はどうやったら死ねますか?」とはせくらさんに聞いていました。
 はせくらさんは「勝仁さんが、舩井先生に『もう大丈夫だから、しっかり魂を受け継ぎました』と言えば、舩井先生は思い残すことなくあちらに旅立たれますよ」とひとこと、おっしゃいました。私はその時すっと静かな心持ちになり、「あぁ父は死ぬんだな」と実感しました。そしてその夜、危篤の報を受けて熱海の病院に向かう車中で父の訃報を聞いたのです。死に目には会えなかったのですが、まったく後悔の念はありませんでした。

 私は決して、すべてスピリチュアルな時系列で、何かのお導きで……と、強引に父の死をなにかに結びつけようとは思っていません。
 しかし、柴田先生の「死をポジティブにとらえよう。魂を使い捨てにせず、しっかり命を引き継ごう」という信念には私自身心から賛同しています。以前の「共産党宣言」というコラムにも書きましたが、ほぼ全世界に広がっている「死を忌み嫌う」という風習を、先生は覆そうとされており、それゆえさまざまなメディアから注目されています。来年あたりには先生の活動のドキュメント映画もリリースされるそうです。

 来週は『いのちの革命』の書籍の内容を詳しくご紹介したいと思います。

 現在きれい・ねっとのオンラインショップから注文して備考欄に「舩井勝仁のブログを見て申し込みました」と書いていただくと、送料無料で送ってくださるそうです。詳細はこちらをご覧ください。

 さて、毎週告知をして恐縮ですが、「舩井☆SAKIGAKEフォーラム」は11月1日・2日に横浜で開催されます。2日間にわたって遠方からいらしてくださるにんげんクラブ会員の方に、少々会場からは遠いですが、四谷の船井セミナールームを解放する予定です。船井セミナールームは2フロアに和室と、最大70名近く収容できるセミナー室があります。
 お布団を敷いて休んでいただく……というわけにはいきませんが、ビルの1階にコンビニのポプラがありますので、飲み物や食べ物を買って自由に持ち込んでいただき、また全国から集まられるみなさんが各地の名産品や地酒をお持ちいただき、趣味や関心の合う方と存分に語り合う楽しい夜にしていただけたらなぁと思っております(もちろん宿泊費は無料ですし、それはさすがに疲れるという方は近隣のホテルを取られてもいいと思います)。
 大人になって、夜を徹して語り合うという経験はあまりないと思いますので、学生時代の夜の修学旅行のお楽しみのような時間になれば幸いです。
 私は、会場での登壇もありますので、さすがに徹夜で皆さんと雑魚寝というわけにはいきませんが、日付が変わってももうしばらくはと思っています。

 そういえば、父もコンサルタント時代、泊まり込みの大事な勉強会の時は、志を持つ経営者の方々と明け方まで語り合っていたそうです。普段は忙しく、なかなか会えない経営者の方からどうしても相談したいとお願いされると、それでは深夜1時から○○さん、深夜3時から○○さんと、父は次々にアポイントを受けていたといいます。その話を聞いた時は大変驚きましたが、今では父の「がんばる経営者を応援したい」という思いから行動していた志の強さ高さにに尊敬の念を持っています。
 少しずつ、フォーラムの内容も固まりつつあります。毎日SAKIGAKEブログを更新しておりますので、ぜひご覧ください。
                                           =以上=

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