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このページでは、舩井幸雄が(2014年1月19日の舩井幸雄の他界後は舩井勝仁が)いま一番皆様に知ってほしい情報をタイムリーにお伝えしていきます。
毎週月曜日定期更新
2014年9月8日
いのちの革命(続き) (※舩井勝仁執筆)

 先月末、看取り師の柴田久美子先生と私の共著、最新刊『いのちの革命〜恐怖を超え、死の扉を開く』が発売されました。柴田先生とは前回のこのコラムで書いた通り、昨年の暮れ、父・舩井幸雄が亡くなる1ヵ月前にご縁をいただきました。

 父が病に倒れてからも、なぜか父だけはあの世に旅立つことなどない、そんな漠然とした思いでいた私でした。だから、「出産は女性、看取りは男性」と柴田先生がおっしゃったときは本当にびっくりしました。私に「幸せな最期の迎え方」を伝えてくださり、見送ったあとも、父の魂についてたくさん考えさせてくださった方でした。
 先生の提唱する「看取り」のスピリッツはコペルニクス的な発想の転換で、死がマイナスではなく、プラスだったことがわかる死生観の革命を感じ、これはぜひ、多くの人に知っていただきたい!と私の魂が覚醒され、この本の出版の運びとなりました。

 私たちの一生は、生き甲斐と幸せを感じ取る道のりなのでしょうか。それは平坦な道ではないでしょう。しかし何事も最善であるべきです。そのためには自分の『命のなかにある心』という偉大な魂の存在に気がつくことでしょうか。もし、その心にハンドルがあるならば、そのハンドルをスムーズに運転することでしょう。人間の心のなかの思い方、考え方というものは、『思念力』でしょう。それはすごい魔力のような力をもっていることをこの本を書き進めていく過程で知ったのです。

 まさしく、私自身の革命でもありました。
 人としてこの世に生まれ、人間として人生を生き抜き、それぞれの人生をまっとうしますが、第一に知らなければならないことは、人間の命には生命の誕生と同時にやがて肉体の消滅、いわゆる『死』があります。その現実は、命ある、大宇宙の摂理でしょう。生命の発生とその生命の終わりには、同等の真理と真核があることは間違いありません。
 死(肉体的死)は忌み嫌うものではないのです。むしろ歓喜と安寧をもたらす節目ではないでしょうか。死を迎える者にとっても、その死を看取る者にとっても同じ事だと思います。
 死は新たなる旅路と考えられると、恐くありません。それは宗教的な考え方を模索してのお話ではありません。死の現実には様々な事情と状況が付きまといます。しかし、死という現実は、各種宗教にも解釈されていますが、真に神聖なる出生と同等の真核があるのです。

 死は長い間、忌み嫌われてきました。しかし、決して忌み嫌うものではありません。生きものは、人間も含めていつかは死ぬ存在でしょう。この現実は誰も否定することはできません。誤解を恐れずに極論すれば、私たちは『いずれ死ぬために生まれてきたのです』。なぜなら、あまりにも当然すぎて見落としがちな真実ですが、そもそも『生まれてこなければ死ぬことはできない』ためです。死を通じて学ぶためには、まず、生まれてこなければなりません。だからこそ、いつか死を通じて学ぶために、私たちは、死という現象が存在するこの世に生まれてきているのだと言えるのでしょう。

 『死』というものは、決して価値や意味のない現象ではありません。いかなる人のどのような死にも、必ず大きな意味があります。
 自らの死を通じて、自分自身が何を学ぶか、自分の死を通じて、自分の家族や周囲の人々に何を学んでもらおうとするのか。そして自分の家族や周囲の人々の死を通じて、自分は何を学ぶべきなのか。このように自問するとき、私たちは、自分や人々の死というものを、最高に生かし心の紋章とすることができて、その死に最大限の『価値』を与えることができるのです。
 私たちは『死』が人生最大の試練であるからこそ、死という状況に直面することに極度に恐れ忌み嫌います。現代社会では、私たち人間にとって、死ぬことは悲劇であり、挫折であり、儚い現実として捉えがちですが、それは死に対する心の持ち方の『秘密の玉手箱』を開けていないのです。
 彼女は私と読者の皆さんに、この玉手箱を開ける『鍵』を与えてくださったのかも知れないと思っています。

 この本を上梓した後、改めて、死を通じて学べることは三つあると実感しました。

一つは“自分の死を通じて自分自身が学ぶこと”
二つは“自分の死を通じて人々(家族)に学んでもらうこと”
三つは“家族や知人の死によって自分が学ぶこと”

 です。
 こうして書き進めてきて、その学びの中にもう1つ大事なものがあると、いま、私は思いました。
 逝く人も、看取る人も、お互いに、互いの心、魂に咲いている“心の花”に、口移しの“魂の水”を与えることではないでしょうか。
 きっと柴田久美子さんの思いの底にはこのような思いがあるのだと確信しております。それは相互の感謝と愛の言葉でしょうか。

   “あなたに逢えてよかった”“また逢いましょう”

 今、愛する人がそばにいる方も、いない方もぜひこの本を読んでいただいて「愛」を感じてほしいなぁと思います。
 購入はこちらからお願いいたします。

 毎週告知させていただいている「舩井☆SAKIGAKEフォーラム」ですが、11月1日すべてのプログラム終了後に、大ホールで映画の上映を予定しておりました。にんげんクラブの会員さまに投票いただいて映画作品が「日本一幸せな従業員をつくる」に決まりました。その他の最新情報は公式ブログからご覧いただけます。どうぞよろしくお願いします。
                                           =以上=

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