日日日是好日 〜熱海だより〜 -熱海秘書 相澤智子-
日々、船井幸雄やまわりの人たちと接する中で気づいたこと、学んだことなどを皆さまにお伝えしていきます。
皆さまこんにちは。
早いもので5月も中旬に入りました。
ゴールデンウィークがあったせいか、今月はあっという間に感じますね。
あと何週間かすると梅雨の季節になります。
今のうちに爽やかな季節を充分満喫したいですね。
先日船井に一冊の本を紹介されました。
それは、『幸せな生き方』(高木善之著 『地球村出版』刊)という本です。
高木善之さんは、松下電器産業に28年勤めた後、環境と平和のNPO法人ネットワーク『地球村』を設立し、地球環境問題、貧困問題、災害支援、植林支援などさまざまな活動を行い、美しい地球を子どもたちに残すために全国で講演活動などをされています。
この本の中で高木さんは次のように述べています。
まえがきの一部をご紹介いたします。
今年は『地球村』の20周年――私には記念すべき年です。
30年前の交通事故で、私はとても大切なこと、「生きる意味」「人生の目的」「自分の使命」に気づきました。
それを実現するにはどうすればいいのかを考えて考え抜いて、『地球村』を設立し、その『地球村』が20周年を迎えたのです。
(中略)
「幸せな生き方」は、難しいことではありません。考え方を切り替えれば、一瞬にして可能なのです。それには「ショックと感動」が必要です。
ショックは「事実を知ること」によってもたらされ、感動は「感動的な生き方を知ること」によってもたらされます。
そして「幸せな社会の実現」は、多くの人が「幸せな生き方」に気づくことによってもたらされるのです。
私たち日本人は今まで原発によって、電力を使い、豊かで快適な生活をしてきました。
「原発は安全だ」という言葉を信じ、それを使ってきました。
しかし、「絶対」なんてことは決してありえないのだということを痛感させられました。
危険なものを使っているということがどこかで分っていても、今回のような大きな出来事が起きないと、自分たちの行動や生き方を見直すことが私たちはなかなかできません。
高木さんは生き方を変えるには、「ショックと感動が必要」であるとおっしゃっています。
今回の大震災によって、私たちはこのままの生き方ではいけないことに気づき、やっと少しずつ意識が変わりだしているような気がします。
こんなに大きなことが起きないと気づけないのは悲しい気もしますが、今回の出来事を無駄にしてはいけないと思います。
今の資本主義の世の中は、世界中の人が「自分だけ、今だけ、お金だけ」を追い求めるようなシステムでできていて、物質的に豊かになれば幸せになれると信じ、多くの人が欲に向かって走っています。
高木さんは、長年活動をしてきて、幸せには「本当の幸せ」と「幸せのようなもの」があると言っています。
「本当の幸せ」とは、平和、美しい自然、安心、協力、調和などみんなの幸せにつながるもの。「幸せのようなもの」は、国の利益、企業の利益、個人の利益を追求するもので、他の人を不幸にしてしまうものであるそうです。
日本人は今回の大震災を経験し、生き方を見直すときにいるような気がします。
「幸せのようなもの」ではなく、「本当の幸せの生き方」をこれから目指していきたいものです。
船井家の愛犬ゴンちゃんと一緒に。
1981年仙台市生まれ。6年間美容室に勤務後、一転して、2008年に船井幸雄グループに入社。学生時代から、船井幸雄の著書を愛読し、2007年の「船井幸雄オープンワールド」に参加。その後、すぐに「にんげんクラブ」に入会。2009年11月より、(株)船井本社の熱海本社にて、船井幸雄の秘書業務に携わる。現在、大好きな船井幸雄のそばで、いろいろな刺激を受けながら楽しく働いている。好きなものは、音楽鑑賞、ジブリ映画、犬。