トップが語る、「いま、伝えたいこと」

　ロバートモンローさんによって「ヘミシンク」という音響技術が開発され、実用に供されてから三十数年になります。これは体脱（魂をカラダから離脱させる）ノウハウで、その詳細は私の近著『世の中、大激変　いま一番知ってほしい大切なこと』（今年４月　徳間書店刊）や『人は生まれ変わる』（今年５月　ダイヤモンド社刊）に書いていますので御一読ください。
　ともかく人は体脱すると、あの世や「過去」「未来」に行くことができます。
　去年９月、アメリカのモンロー研究所で２３人の体脱の熟達者が２０２０年に行ってきました。その結果は、拙著『世の中、大激変　いま一番知ってほしい大切なこと』の９４ページに、次ぎのように紹介しました。
　この文中の坂本さんというのは、私の友人の坂本政道さんのことで、彼は著書『死後体験』（ハート出版刊）などで、いま注目されている人です。

１． 地球は戦争ばかりやっている地域と平和で精神的に進歩した地域とに分かれている。
２． 平和な地域では、人々は小さなコミュニティで暮らしている。
３． 生活に必要なエネルギーは、直径１０メートルくらいのプラズマ状の球から供給されており、それは電力も使うけれども、原子力以外の何か別のエネルギー源を使っているらしい。
４． 戦争している地域では、円盤状の飛行機がみえた。
５． カトリックやイスラム教のような、旧来の保守的な宗教に固執するようなグループが増えている。

　ところで、最近藤井厳喜さんの『破綻国家』（今年６月、ビジネス社刊）を読みました。その中に「ＣＩＡの２０２０年レポート」という小項目があり、２００５年１月１３日にＣＩＡ傘下のNatural Intelligence Council が発表したレポートの要約が載っていました。
　その大要は以下のとおりです。

・ ２０２０年に、中国のＧＮＰは、アメリカを除く、いかなる先進国のＧＮＰも凌駕しているだろうし、インドもやや遅れてその道を歩むであろう（両国とも核兵器保有国でもある）。
・ ２０２０年に中国の人口は１４億に、インドの人口は１３億になっている。
・ 中国とインドに続くのはブラジルとインドネシアである。ブラジルのＧＮＰも、２０２０年には、いかなるヨーロッパ先進国のＧＮＰよりも大きくなっているし、インドネシアのＧＮＰもヨーロッパ先進国のそれを抜きつつあるであろう。
・ ヨーロッパや日本は人口の老齢化から、経済的重要性が減少してゆく。
・ 日本は、中国と対抗するのか、中国と連携するのかの選択を迫られるかもしれない。また、日本は台湾独立と朝鮮半島統一という二大問題に悩まされる。
・ ロシアは石油・天然ガスの輸出大国としての力をつける。一方、人口減少、イスラムのテロリズム、コーカサス紛争の慢性化などの要素により、大国としての力を削がれるであろう。しかし、ロシアは、アメリカやヨーロッパという既存の大国にも、中国やインドといった新興大国にも、貴重なパートナーとなるであろう。
・ アメリカが経済的にも軍事的にも唯一の超大国であり続けることは確実である。
・ 中国、インドそしておそらくは、ブラジル、インドネシアという“成り上がり者大国”が、世界情勢の鍵を握る存在となるだろう。既存の、東西関係、南北関係、同盟・非同盟関係等の区分は、もはや時代遅れになっているであろう。
・ 国家が重要な単位（行動主体）であることはもちろんだが、金融・貿易・テレコミュニケーションで結ばれた世界の巨大都市のネットワークも重要性を増す。国家のみが国民の忠誠心の対象である時代は終わりを迎えている。
・ イスラム世界を中心とする反西洋＝反先進国のテロリズムは、今後もその勢いは衰えない。
・ ２０２０年の時点でも、世界は化石燃料（石油・石炭・天然ガス）に引き続き依存している。
・ グローバル化のトレンドは、未来を形成する最も重要な力であるが、それはテロの拡大、ＳＡＲＳのような新伝染病の蔓延、環境破壊の加速化等の多大なマイナス面をもたらす（抜粋ここまで）。

　これは、いま多くの人の考えている常識的な答のようですが、坂本さんらのみた２０２０年とＣＩＡのレポートという二つのレポートを並べるといろいろ考えさせられます。
　未来のことははっきりとは分りません。これからわれわれが未来を創るのですが、どのような２０２０年を創るべきか、これらを参考に各自真劍に考えてほしいのです。
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