トップが語る、「いま、伝えたいこと」

　先週私のところに相ついで四人の珍しいお客さんが見えました。
　まず６月９日に岡田多母さん、そして６月１０日に「聖書の暗号」の研究家Ｉさんです。
　多母さんは「船井幸雄オープンワールド」の常連講師でしたから御存知の方も多いと思います。彼女を知ったのは’９６年ですから約１３年のおつきあいということになります。
　フシギな人で、「過去も現在も未来も分る」というとんでもない能力を持っている人のようで、宇宙や地球の創生の時から、個々人の未来も分る（？）ようにも思います。
　私は多くの本を読んできましたが、彼女の書いた『愛しのテラへ』（’９７年　風雲舎刊）ほど論理的で確信に充ちて書かれた著作は他に知りません。むつかしいが名著です。よく分ります。
　彼女は、この本を書いたころから、時々私のところへ現われます。そして「船井先生、今生の本来のお仕事＝使命に気づかれ、早くやってくださいよ」と催促します。
『愛しのテラへ』の中では、私のことも、私の使命も、私が読めば分るように書かれていました。
　私は、どうももう一つ彼女の言うことに気が進まなかったので、そのたびに生返事（なまへんじ）をしていました。
　６月９日に見えたのは、８月号の『ザ・フナイ』のトップ対談のためですが、「もう時間がないから早くやってくださいね。先生の本来のお仕事ですから」と、釘をさされました。
　私は一昨年３月から原因不明の病気になりました。元気で平気そうな顔をしていますが、実は、あんがいつらいのです。
　左上半身がつぎつぎと病気になり、手術も２回しました。
　自分のカラダですし、つらいですからいろいろ回復のために手をつくしました。かなりよくなったような気もしますが、まだ２−３ヵ所は不完全です。これは楽しくありません。
　でも一見元気そうな顔をしています。第三者には、元気に見えるようです。
　病気になった理由もいろいろ考えました。多母さんは、「早く使命を思い出して、早くやりなさい、ということですよ」と言います。そうかも分りません。
　もう一人の６月１０日に見えたＩさんは、「しばらくは名前を伏せてほしい」と仰言るので、ここではＩさんとしておきますが、『２００９−２０１３　資本主義崩壊　最終ラウンド』（’０９年５月　徳間書店刊）内で、かなり詳しく彼のことを書きました。
　あるＩＴ会社の社長で、「聖書の暗号」の研究者兼解読者です。解読ソフトも創っている人です。優れた人だと思います。発言は超慎重な人です。
　「『聖書の暗号』に船井先生のことが、こんなに出て来ますよ。使命も出てきます。『二つの真実』（来月、ビジネス社刊予定）という本の名前まで出てきますよ。いよいよ使命を果される時が来たようですね。それをされると体調も回復されそうですね」などと、今年２月ころから何回も言ってくれました。そうかも分りません。
　このお二人が相ついで６月９日、１０日と見えたのです。おかげで私も、ちょっと考えました。
　「人には、それぞれに使命がある」…というのは私でも分ります。
　私の使命も、このお二人に言われ、充分考えましたし、なによりも体調を崩して２年余も真剣に考えましたので、ほぼ分ってきたように思います。
　さらに、６月１１日に会った私の尊敬する優秀な農業経営者の高橋丈夫さんや、経営コンサルタントで、時々すばらしいアドバイスをしてびっくりさせてくれる山根直美さんからも「船井幸雄の使命」についてをそれとなく言われているように思いました。お二人とも、すばらしい能力の人です。
　私は大した人間ではないのですが、「私のやらねばならないこと、私だけしか出来ない使命」を持って生まれてきたようです。これはだれでもでしょうが、そのために人間に生まれたようにも思います。
　いよいよどう使命を果すか真剣に考えさせられたのが、先週会った多母さんやＩさん、高橋さんや山根さんなどの言動でした。私が、こんなに心を動かされるのは珍しいことです。
　こう考えますと、「やはり人って、生かされているのか？」とも考えられます。いずれにしましても、人生とはフシギでたのしいものです。同じようなことを次々に言って私に積極的に前向きに生きる気にしてくれた、先週の珍客たちに「びっくり」するとともに、いま感謝しています。
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