船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる

このページは、船井本社グループスタッフによるコラムページです。 「これからは“本音”で生きるのがよい。そのためには“本物の人間”になることが大事」という舩井幸雄の思想のもと、このページでは、社員が“本物の人間”になることを目指し、毎日の生活を送る中で感じていること、皆さまに伝えたいことなどを“本音ベース”で語っていきます。

書:佐野浩一
船井幸雄グループ社員の日々もの思ひ、考へる あの社員の一日を公開!
日本新生
2021.5.27(Thu)
社名:(株)本物研究所
名前:藤原 かおり

 皆さまこんにちは。『舩井幸雄.com』&『新・舩井メールクラブ 〜The Real Intelligence〜』担当の藤原かおりです。
 今年は梅雨入りが全国的に早く、まだ梅雨入りしていないはずの関東も雨の多い日々です。皆さま、ご体調管理には十分お気をつけください。

 さて今回も、ここ数年積ん読状態で、最近やっと読めた本を紹介させていただきます。
 それは、舩井幸雄と上智大学名誉教授の渡部昇一さんの共著『日本新生―「本物」が21世紀を築く』(PHP)です。
 惜しくも二人とも故人となられましたが、「知の巨人」とも言える二人の対談本はとても読み応えがあるものでした。1995年7月に出版されたものですが、コロナという危機に直面しているいま読んでも、時代に沿っていて参考になる内容が多かったです。
 というのもこの1995年というのは、1月に阪神・淡路大震災、3月にオウム真理教による地下鉄サリン事件が立て続けに起こり、今とは内容は違いますが、不安が世の中を覆った「非常時」という点で共通した状況でしたね。
 そんな状況の中、舩井幸雄が発信している章を一部ご紹介させていただきますと……

「これからの時代は西洋近代科学や資本主義といった従来のパラダイムが崩れ、知的生命存在としての人間のより本質的で望ましい姿による新しいパラダイム時代が来ると思うのです。私はこれを「地の理」から「天の理」へ帰る……と呼んでいますが、渡部さんの説に従えば、「光」の時代から「光と闇の真実の世界」に移るだろうということです。これまでと違って「闇」が認められる分、現象的には一時的に「闇」の部分が脚光を浴びるでしょうが、もちろん「光」の部分が無駄になるというわけではありません。」

「現在は非常時です。大転換期といえるでしょう。それは旧来のシステムや価値が、音を立てて崩れ始めると共に、新しいよりよい時代に向けての創建の時です。「地の理」から「天の理」へ――この一大パラダイムの変換に向かっての移行期である今、私たちはいたずらに浮き足立つのではなく、謙虚な目で足元を見つめて、良心と愛情と包み込みの姿勢で歩いていきたいものです。
 「近代の幽霊」から解き放たれ、「天の意思」を心に意識したとき、私たちはきっと素晴らしい生き方ができるのだろうと確信しています。」

 など、いまの時代だからこそしっくりくるような、勇気が湧いてくる内容が多くありました。

 一方、山形県ご出身でカトリックの信者でもいらっしゃった渡部昇一さんは、ご自身も幼少期に予知夢が現実になった体験があったり、ご親戚に霊能力者がいたりと、幼少期からオカルトに興味があったようです。そんな渡部さんは、次のように語られています。
「もちろん、そんな勧誘(※下らない商法や宗教など)にひっかからない子供もいるんですね。それは家庭で正常にオカルト的なことをきちんと実践している家庭の子供です。オカルトといっても日本人にとってごく普通のことです。それは、親と一緒に祖父母の墓参りを年に一度か二度はしているといった家庭なのです。
 私は、墓参りというのは、昔からの知恵だと思うのです。子供にしてみれば、自分を可愛がってくれたお祖父さんとかお祖母さんの記憶があるわけです。しかも自分の直接の親の親ですから血が繋がっていることも感じとっていますし、生命の連続性を身体で受け取っていくわけです。それを年に一度か二度、ああこの墓の下で眠っているんだなあと思い起こすことで、常に記憶を新しくしているわけです。
 私はこのお墓参りや、仏壇や神棚がある家庭ではそこにお供えをするという行為が、実は人間としてごく素朴で、一種の超自然の世界に対する経験になり、それが安心感になっていると思うのです。そして「自分の存在とは何ぞや」というアイデンティティ模索のときに、「光」の面だけでなく「闇」の面からもアプローチされ、それも自分と慣れ親しみ、生活の一部にすらなっているような「闇」からアプローチされ、それぞれのアイデンティティが確立されていくわけです。」

 この渡部さんの、先祖のお墓参りを「オカルト」と捉えていることはとても興味深かったです。たしかにお墓参りをすると気持ちがすっきりし、不思議と流れもよくなる気もしますね。
 コロナ禍で、お墓が遠くにある場合はお墓参りがなかなかできないことも、日々の「何となく不安」を助長させているのかもしれません。たとえお墓参りができなくても、ご先祖様や、目に見えなくても私たちをサポートしてくれている様々なものに想いを馳せ、舩井幸雄の言うような、良心と愛情と包み込みの姿勢で歩いていきたいものですね。


2周目:「鳥インフルエンザからニワトリを想う」
3周目:「日本の独立と個人の自立」
4周目:「資本主義について思うこと」
5周目:「“野性”を目覚めさせるには・・・」
6周目:「にんげんクラブ全国大会で気づいた“つながり”」
7周目:「歪みを正す方法」
8周目:「“グレー”からの脱却」
9周目:「“コンサバ”に思う」
10周目:「“野菜”は本当に健康にいいのか?」
11周目:「ロンドン・シティで感じた意外な“気”」
12周目:「フリーエネルギーとUFOの関係」
13周目:「最近読んでショックを受けた本」
14周目:「“寄り添う”ということ」
15周目:「“五井野イズム”に触れて……」
16周目:「秘伝のお茶と新コラム」
17周目:「偶然とは思えない3つのこと」
18周目:「「本物」は野性的!?」
19周目:「日本人の「水戸黄門」幻想」
20周目:「嫉妬の時代」
21周目:「久しぶりに会った舩井幸雄」
22周目:「舩井幸雄との出会いを思い出してみました。」
23周目:「後から思い出してみるといろいろシンクロがあったこと。」
24周目:「竹中平蔵とは何者か。」
25周目:「足指から目覚める?」
26周目:「舩井SAKIGAKEフォーラムが無事終わりました。」
27周目:「私にとっての12月25日」
28周目:「“本物の健康”を追求するセミナー」
29周目:「最近ビックリした、アンチエイジングのエネルギー」
30周目:「舩井幸雄の「氣」の力を想う」
31周目:「「願い」のちから」
32周目:「本物時代の到来」
33周目:「Dr.コパさん」
34周目:「一神教vs多神教」
35周目:「空海から義経へ」
36周目:「“ミンパク”を知っていますか?」
37周目:「人生に難がやってくる意味」
38周目:「旅先でのシンクロ」
39周目:「オザケンの「うさぎ!」」
40周目:「宇宙での生活」
41周目:「最近のおススメ!2つ」
42周目:「竹田和平さんがメンターと出会われた神社」
43周目:「『君の名は。』とムー」
44周目:「卵がけごはんがごちそうになる・・・」
45周目:「「雑草魂」はもう古い?」
46周目:「銀座のはちみつ」
47周目:「ひょっこり見つかった舩井幸雄の健康情報」
48周目:「加計学園問題で揺れる今治市の可能性」
49周目:「“品格”について考えてみる。」
50周目:「“差別”から歴史を読み解く岸田秀さん」
51周目:「おすすめワイン」
52周目:「会津への旅」
53周目:「究極の“じっくりコトコト”」
54周目:「バリ島でのニュピ体験」
55周目:「「舩井フォーラム ザ・ファイナル」と生アーモンド」
56周目:「リピート必至の逸品」
57周目:「ドアーを閉めさせていただきます」
58周目:「都内でも八十八ヵ所巡り」
59周目:「健康指南 〜アーユルヴェーダより〜」
60周目:「おやつの力」
61周目:「昭和が歴史になる前に読んでおきたい本」
62周目:「わたしの太宰治」
63周目:「パリでも一風堂」
64周目:「カリスマの生き方」
65周目:「奄美大島に伝わる“ミキ”」
66周目:「お茶の力」
67周目:「みんなの力 〜「本物研究所感謝総会&“ほんもの”未来フォーラム2019」開催〜」
68周目:「二つの「こうどうかん」」
69周目:「モノを捨てよ世界へ出よう」
70周目:「自己理解と他者理解を深めるためのとっておきのツール」
71周目:「インフルエンザ対策にオススメの健康法」
72周目:「「総理」と「草履」は使い捨て」
73周目:「オーストラリアの森林火災とバンクシア」
74周目:「肺炎のウイルスから思うこと」
75周目:「いまは「本物時代」を迎えるための準備期間?」
76周目:「元号について改めて考えてみる」
77周目:「白も、黒も。みんな違って、みんないい」
78周目:「いつか、Go To ごと」
79周目:「千島学説のびっくりするウイルスの捉え方」
80周目:「やっと読めた『裏切られた三人の天皇』」
81周目:「やっと読めた『陰謀の日』(上・下)」
82周目:「伊藤詩織さん事件の真相」
83周目:「一寸の虫の五分の魂を輝かせている鈴虫寺」
84周目:「やっと読めた『風の王国』」
85周目:「私の最近の2つの愛用品」

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