船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる

このページは、船井本社グループスタッフによるコラムページです。 「これからは“本音”で生きるのがよい。そのためには“本物の人間”になることが大事」という舩井幸雄の思想のもと、このページでは、社員が“本物の人間”になることを目指し、毎日の生活を送る中で感じていること、皆さまに伝えたいことなどを“本音ベース”で語っていきます。

書:佐野浩一
船井幸雄グループ社員の日々もの思ひ、考へる あの社員の一日を公開!
ジャンヌ・ダルクを知っていますか?
2024.9.2(Mon)
社名:(株)本物研究所
名前:服部 真和

ジャンヌ・ダルクの名前は、一度や二度、聞いたことがあるでしょう? 知らない人がいないくらい、名前の知名度は高いかもしれません。このジャンヌ・ダルクですが、フランスの著名な映画監督リック・ベンソンが今から25年前の1999年に映画化していて、それを先日見る機会があったのですが、主演のミラ・ジョボヴィッチの鬼気迫る演技がすさまじく、映画がきっかけで、ジャンヌ・ダルクという存在に興味を持ちました。

ジャンヌ・ダルクは今から600年以上前の女性で、フランスの国民的英雄のみならず世界中にその名がしられています。ジャンヌ・ダルクは、フランス北東部のドンレミ村に農民の娘として生まれました。丁度その頃は、フランスとイギリスが長い間戦っていた百年戦争の真っ只中。若い頃から宗教的なビジョンを見たと言われています。

1429年、なんと17歳のジャンヌはフランスの危機を救うべく、後の、フランス国王シャルル7世に面会を求め、神からの啓示を受けたので、自らフランス軍を率い、オルレアン包囲戦を解放する手助けをするということを訴えました。映画では兵士らは、小娘が・・・と笑っていましたが、ジャンヌは怯むことなく戦場に出ていきます。彼女の勇気と強い信念、カリスマ性は、やがて、フランス軍に士気を与え、実際にオルレアン包囲戦の勝利に導いてしまうのです。映画ではこのエピソードにおけるミラ・ジョボヴィッチの演技がすさまじかったです。もちろん、映画は、話を面白くするために、映画的な創作的な過剰表現があったと思いますが。

しかし、17歳の女性に負けてしまったイギリス側は快く思っておらず、1430年にジャンヌはブルゴーニュ公国によって捕らえられ、その後イギリスに引き渡されてしまいます。翌年、彼女は異端の罪で、魔女裁判にかけられました。そこで彼女は、有罪判決を受け、火刑に処されました。ジャンヌ・ダルクは、わずか19歳。面子をつぶされたイギリスは彼女を火あぶりにしたのです。10代の女性が成したことを、火あぶりで処刑してしまうとは、なんと惨い理不尽なことをしたのでしょう。

ジャンヌは、死の最後まで信念を貫き通したと言います。死後、フランス国内外で彼女の評判は高まり、25年後、ジャンヌの裁判を再審し、彼女の名誉を回復しました。そしてフランスの国民的英雄となったジャンヌは1920年にカトリック教会によって聖人になったのです。名誉は回復され、聖人にもなったのですが、わずか10代の女性の命を、理不尽に奪ったのも事実。裁判で彼女を死に追いやった聖職者たちは、いったいどうであったのか?と、問いたくなります。

現在、ウクライナとロシア、パレスチナとイスラエルが戦争状態にあるのですが、聖職者は、立場や理由はどうであれ、人と人が殺し合うのはよくないと声を、もっと荒げてほしいなと思います。政治的枠組みを超えて、異を唱えることができるのは、聖職者だと思うのです。
ジャンヌ・ダルクに関心を寄せるにあたり、死後に名誉を与えてもしょうがないじゃないのか? 彼女を魔女裁判で異端と断罪し火刑に処したことを歴史的教訓としてとらえ、聖職者はもっと宗教、政治体制の枠組みを超えて平和のために連帯してほしいなと、個人的には思います。もちろん、聖地奪還の名のもとに兵士を派遣した十字軍の例もあるので、宗教が必要以上の力を持ってしまうことも、よくないことを自覚したうえでのことですが・・・。


2周目:「映画館へ行こう!」
3周目:「清々しいメロディに紡ぎだすハート」
4周目:「刺激的な人物がいた!」
5周目:「人の変化で時代を感じる」
6周目:「ひまわり大作戦」
7周目:「雑感」
8周目:「あらためて「プラス発想、素直、勉強好き」を・・・」
9周目:「想いは実現するということの私なりの解釈」
10周目:「宮沢賢治と手帳」
11周目:「防災の心得」
12周目:「書と陶の融合・・・私探しの旅に出て私になる」
13周目:「麻について」
14周目:「歩くことが楽しくなってきた」
15周目:「工夫をしよう!」
16周目:「アルゴ」
17周目:「私が過ごした本物研究所について」
18周目:「「笑いとばせ」という感性」
18周目:「「ありがとう」の言葉の力」
19周目:「美術館は妖怪ブーム」
20周目:「インフレ時代到来か?」
21周目:「20代の仕事の思い出」
22周目:「舩井幸雄が遺してくれたもの」
23周目:「まっ直ぐなやさしさ」
24周目:「山口敏太郎さんという方にお会いした印象」
25周目:「突出したことをしないでセミ・リタイアした男性」
26周目:「「精麻」で幸運を呼び込む」
27周目:「新春はこの人に注目!」
28周目:「20年前を振りかえる」
29周目:「新しいことをやるには……」
30周目:「月並みですが持続のコツ」
31周目:「やってみて気づく」
32周目:「運を味方にするサイトがオープン!」
33周目:「雑感」
34周目:「セルフ・ブランディングの時代を感じて」
35周目:「絶望と無気力の淵から立ち上がって・・・」
36周目:「今から、ワクワクしています!」
37周目:「スピ・サミ・レポート」
38周目:「3・3・3の原則」
39周目:「この人、イイね!」
40周目:「エジプトに行ってきました!」
41周目:「違和感を感じる自分」
42周目:「スピリチュル・サミットの季節が・・・」
43周目:「禅を新発見」
44周目:「道教」
45周目:「ゴッズ・オブ・エジプト」
46周目:「タオという宇宙観」
47周目:「ドラゴン・イン台湾」
48周目:「テレサ・テンは菩薩だった!」
49周目:「宮沢賢治の言葉に触発されて」
50周目:「新しい女性美の提案企画スタート!」
51周目:「響」
52周目:「イスラエルに行き感じたこと」
53周目:「不思議な施術体験、すごかった!」
54周目:「次元上昇」
55周目:「呪詛大国日本」
56周目:「遥かなるイスラエルへの旅」
57周目:「伊勢神宮の月次祭を奉拝して」
58周目:「古本屋で昔、買えなかった本に出合う」
59周目:「カバラの衝撃」
60周目:「女神の時代へ」
61周目:「フェニックス=火の鳥=鳳凰」
62周目:「不思議大好き!知られざる日本」
63周目:「今、最も注目される哲学者は何を語るのか?」
64周目:「奇想のクリエイティブ」
65周目:「熱き心の姿勢が多くの人に希望の火を灯す」
66周目:「チベット死者の書」
67周目:「100年以上前にチベットで修業した僧侶の話」
68周目:「世界にはすごい聖地があるもんだ」
69周目:「極限状態から起こる気づきの嵐」
70周目:「ミャンマーに行ってきました」
71周目:「ヴィパッサナー瞑想の聖地へ」
72周目:「魂が喜ぶ瞬間へ」
73周目:「イスラエルを巡る3つの謎」
74周目:「幸運は準備している人に訪れる」
75周目:「ゴーイチプレミア」
76周目:「協力と情報共有」
77周目:「オンライン化の波」
78周目:「魔術的要素があるという古代ルーン文字」
79周目:「数字の持つ神秘な側面」
80周目:「エジプトに注目」
81周目:「女神の知恵を取り入れていく時代へ」
82周目:「エジプトの息吹を感じる」
83周目:「聖書に隠された数の暗号の秘密とは?」
84周目:「カバラって複雑で難しいけど興味深い」
85周目:「紫微斗数(しびとすう)ってご存じですか?」
86周目:「コロナ禍の状況下、絶体絶命下で開かれた叡智の光がヒントになる?」
87周目:「私という謎と数の関係性」
88周目:「ケルト文明の謎に惹かれて」
89周目:「アーサー王伝説について」
90周目:「2つの「死者の書」と死んだらどうなるのか?」
91周目:「ケルト巡り」
92周目:「黒い聖母マリアとケルト」
93周目:「「カバラ」に興味を持った、そのわけは?」
94周目:「「不思議の国のアリス」というキーワードは外せない!」
95周目:「気軽に知的エンターテイメントを楽しむ」
96周目:「ベリーダンスは神々に捧げる踊り? 神託タロットに影響されて・・・」
97周目:「<学魔>と呼ばれる知の巨人からのメッセージ」
98周目:「「フール・オン・ザ・ヒル」、覚醒へ向かえ!」
99周目:「タロット、自由自在!」
100周目:「アーカーシャとゼロ・ポイント・フィールド」
101周目:「「不思議の国のアリス」は、ぶっち切りの逆転ゴール?」
102周目:「不思議な結晶の塩は何をもたらしてくれるのか?」
103周目:「黒い聖母子像の謎」
104周目:「デビルマンという傑作漫画について」
105周目:「善と悪の聖獣の終わりなき戦い」
106周目:「イエス・キリストの深奥のコトバに触れて」
107周目:「Belly dance inspired by tarot cards"The universe of Tarot."」
108周目:「古代インドの叡智を日常生活に取り入れる」
109周目:「健康維持のためのホリスティックな全体像を知る」
110周目:「サルバドール・ダリの表面と深層の秘密」
111周目:「アーユルヴェーダの辛味スパイスと「いちご」の幸福な出会い」
112周目:「新年、誕生日、私って誰?」
113周目:「フランケンシュタインの幻影」
114周目:「アラビアのロレンスとイギリス三枚舌外交」
115周目:「人種という誤解を長くしていたということ」
116周目:「横浜ホンキートンク・ブルース」
117周目:「松本清張が結ぶ2つの巨石の謎、ゾロアスターの痕跡?」
118周目:「ロートレックの絵から想いは広がる」

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