船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる
このページは、船井幸雄グループスタッフによるコラムページです。
日々仕事をする中で感じていることなどを自由に語ったページです(このページでは、便宜上、船井幸雄を“船井会長”と呼び、敬語表現を使わせていただいています。ご了承ください)。
名前:池上 順子
こんにちは。池上順子です。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
新年から私事で恐れ入りますが、実は、昨年の暮れに私の大好きな父が他界しました。
先週、成人の日がありました。私が成人式を迎えた日に父が、「成人を迎えるにあたって、ひとつ守って欲しい事は、人に迷惑を掛けないこと」と真剣に言ったのを覚えています。
私は、知らず知らずのうちに沢山の人に迷惑を掛けていると思います。しかしながら、自分が嫌だと思うような頼みごとは人にはしないよう心がけています。仕事上も一旦考えてから口に出すようにしています。なかなか至難ですが、努力しています。
父には「いまでも私の中では守るように努力しているよ」と報告しました。
しかし、暮れの多忙なときに父は危篤になり、私は会社を休ませていただきました。 その時期に、ある商品の納期が延期になり、お客様に迷惑をかけてしまうことになり、すぐにお客様に謝りに行かなければならなくなりました。ちょうど3連休だったこともあって、弊社の社員は家族で過ごす人、休暇を大掃除にあてる人、などそれぞれの思いだったと思います。社長の佐々木に電話をして、「社員は皆、忙しかったさなかの3連休です。どうか休日出勤は、避けていただけないかと思いまして・・・」
と話しましたが、社長の佐々木はお客様のことを考えて、私の思いではありますが、非常に厳しい決断をしてくれたことが、私にとっては人生でまたひとつ、いい教訓を得た結果となりました。
結局、私は動けなかったのですが、社員の有志の何人かが、全国を駆け回り、お客様にお詫びに行ってくれました。私は心の中で、「本当にすみません。ありがとうございました」と何度も手を合わせました。
お客様はその行為に対して、素晴らしいFAXやお手紙をくれ、社員もほっと息をつくことができましたが、迷惑をかけてしまったことには変わりません。心からお客様にお詫び申し上げます。
それから、苦渋の決断を下さった社長の佐々木、そしてお詫びにいってくれた私の仲間たちにも、心から感謝します。
また以前、ある大手企業の重役で非常に温厚な素晴らしい方がいらして、食事をさせていただいた時に、「池上さん、わたしの好きな言葉で『強さと優しさ』があります。(中略)覚えておくといいですよ。」とおっしゃてくださったことが非常に印象的でした。
今回の佐々木は、この『強さと優しさ』だったのではと思います。またひとつ大きく前進したいと、そして、父の言葉も守り続けていきたいと決心しました。
これからも社員で共に助けあい、いつもお客様にご満足いただけるような会社にしたいと思います。
2周目:「船井会長の人柄」
3周目:「トップに学ぶ (テーマ:私が強く影響を受けた船井会長の言葉)」
4周目:「伝えることの難しさ (テーマ:私が仕事や生活の中で取り入れている“船井流”)」
2006.01.30: 現実世界で生きる (テーマ:船井会長に伝えたいこと)
2006.01.27: 健幸 (テーマ:私からみた船井幸雄)
2006.01.26: “行動すること” (テーマ:私から皆さまにお伝えしたいこと)
2006.01.25: 47歳の会長!? (テーマ:私から皆さまにお伝えしたいこと)
2006.01.24: 「こだわらない生き方をしよう」 (テーマ:私が強く影響を受けた船井会長の言葉)
2006.01.23: 勉強 (テーマ:私が強く影響を受けた船井会長の言葉)
2006.01.20: 忘れ得ぬ言葉 (テーマ:私から皆さまにお伝えしたいこと)
2006.01.19: 最近仕事をしながらよく考えること (テーマ:私が仕事や生活の中で取り入れている“船井流”)
2006.01.18: ツキを呼ぶ (テーマ:私が仕事や生活の中で取り入れている“船井流”)
2006.01.17: 船井流になる瞬間 (テーマ:私が仕事や生活の中で取り入れている“船井流”)
2006.01.16: 即時処理 (テーマ:私からみた船井幸雄)
2006.01.13: 今日も自然体の船井会長 (テーマ:私からみた船井幸雄)
2006.01.12: 挙釣禄為真 (テーマ:私が仕事や生活の中で取り入れている“船井流”)
2006.01.11: こころの薬 (テーマ:船井会長へ伝えたいこと)
2006.01.10: 私の船井流(テーマ:私が仕事や生活の中で取り入れている“船井流”)
2006.01.06: 長所伸展 (テーマ:私が強く影響を受けた船井会長の言葉)
2006.01.05: 2005年、船井会長を通して感じたこと (テーマ:私が仕事や生活の中で取り入れている“船井流”)