船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる

このページは、船井幸雄グループスタッフによるコラムページです。
日々仕事をする中で感じていることなどを自由に語ったページです（このページでは、便宜上、船井幸雄を“船井会長”と呼び、敬語表現を使わせていただいています。ご了承ください）。

　先日、船井会長よりある素敵な女性（以下Ｓさん）をご紹介いただきました。その席でとくに印象深かったエピソードをご紹介させていただきます。

　そもそも会長がご紹介くださったのは、Ｓさんが今ではよく知られるようになったマクロビオティックやベジタリアン料理をお勉強されているということもあり、以前にそれらを学んでいた私の友人としてぴったりなのではないかとのお心遣いからでした。

　個性的なファッションと力強くて綺麗な瞳がとても魅力的なＳさん。しかしその日は、大ファンである船井会長にはじめてお会いできる喜びから、少々緊張されているご様子でした。

　ところが、いざ待ち合わせの場所に現れた会長の柔和な笑顔と、その自然体で気さくな振舞いに、Ｓさんの不快な緊張は一瞬にして解けていきます。あとはただ敬愛する人に出会えた喜びの感情から、日頃感じている様々な思いを一生懸命語られはじめました。人間について、見えない存在たちについて、人生について、宇宙について・・・。

　突然、夢中で語りつづける自分自身にふと気づいたＳさんは言葉に詰まってしまいます。

「申し訳ありません・・・。つい、おかしなことをしゃべりすぎてしまいました。いつも周囲の人に、変わり者と言われるのです・・・。」

　すると船井会長はやさしく微笑みながら、こうおっしゃいました。

「何も心配することはありませんよ。私は少々のことでは驚きませんから・・・（笑）。気軽に何でも話してください。大丈夫です、貴女の話はよくわかりますよ。」


　どんな人を目の前にしても、船井会長は姿勢や振る舞いを変えられることはありません。それが総理大臣であれ幼い子供であれ、一切平等なのです。学歴も経験も何もない私が、初めてお目にかかった時もそうでした。目の前の人を最大に尊重しながら、穏やかな表情で相手の話にじっと耳を傾ける。会長のその美しい人間性に、私はあらためて胸を打たれる思いでした。そしてそれは、Ｓさんも同様でした。

　会食を終えて外に出ると、薄暗くなった秋空の下で、風は木々の葉っぱをさわさわと心地良く鳴らしていました。今夜のお礼を述べるＳさんと私に、会長は親しみ溢れた笑顔であたたかい別れの言葉を告げると、くるっと向きを変えて宿泊先のホテルへと続く通路へ。

　穏やかな風の動きに歩調を合わせるように、ゆっくりゆっくり足を進めていく船井会長の後ろ姿。その場に立ちすくんだまま見送る私たちの目には、暗がりの中にだんだんと小さく消えていく会長の背中までもが、いつまでも微笑みかけてくれているように映っていました。

　じつは今回の「ゆくゆくは会長もベジタリアンに？」の本題はここからだったのですが、文章力の問題でまとめきれませんでした。続きは次回にご紹介させていただきます。


１周目：「自由な魂の持ち主」
２周目：「会長からの、日々の励まし」
３周目：「会長からの 思いやり溢れるアドバイス　（テーマ：私からみた船井幸雄）」
４周目：「いまお伝えしたいこと　（テーマ：私から皆さまにお伝えしたいこと）」
５周目：「「大人になったなぁ……」　（テーマ：私からみた船井幸雄）」
６周目：「上手に正しく生きるための「基本」とは？　（テーマ：私が強く影響を受けた船井会長の言葉）」
７周目：「上手に正しく生きるための「基本」とは？　（テーマ：私からみた船井幸雄）」
８周目：「人生は自らの使命を発見する旅　（テーマ：私からみた船井幸雄）」