船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる

このページは、船井幸雄グループスタッフによるコラムページです。
日々仕事をする中で感じていることなどを自由に語ったページです（このページでは、便宜上、船井幸雄を“船井会長”と呼び、敬語表現を使わせていただいています。ご了承ください）。

　「イクメン」、最近良く耳にする言葉です。
　今年の流行語大賞にもノミネートされているとか。

　正式な意味って何なのだろう・・・、調べたところ「育児休暇を取得して子育てに専念している男性」のことだそうです。
　しかし、最近は「スタイリッシュに父親として育児を楽しんでいる男性」ということで「イクメン」が使われているようです。

　先日テレビのワイドショーで、「スタイリッシュに父親として育児を楽しんでいる男性」としての『イクメン大賞』に輝いた男性が出演していました。
　仕事をこなしながら、「一人の親」として心から楽しんで子供と向き合っている姿、その上、風貌もセンスも良くて、おしゃれで、本当に格好良かったです。

　そんな男性もいるんだな・・・と、関心していたところ、
　先週末、外出したときのこと、
　まさに「スタイリッシュに父親として育児を楽しんでいる男性」
　の多いこと、多いこと。
　本当に驚きでした。
　子供の集まる場所でもなく、ましてや繁華街でもない、普通の街中でです。

　少し前までは、意思の疎通が出来るようになった、年長や小学生位の子を連れているお父さんの姿を見かけることはよくありましたが、赤ちゃんや幼児をお母さん抜きで、お父さん一人がベビーカーに乗せていたり、抱っこしたりして、連れている姿はほとんど見かけなかったものです。

　その姿は、奥さんから無理やり子育てを押し付けられ、嫌々もしくは恐る恐る子供を連れ出している風ではなく、皆、風貌もおしゃれで、一緒に楽しんでいる様子。
　実に素敵で格好良かったです。
　まさに、先日観たワイドショーの男性の様でした。

　これは、流行なのでしょうか。
　それとも、男性の意識改革なのでしょうか。
　ハッキリしたことは解りませんが、とても良い兆候だなと思うのです。

　我が家の上の子が保育園のとき、行事はもちろんのこと、子供の送迎、保護者会にいたるまで、両親もしくは父親だけでも参加するのが「当たり前」で、父親が積極的に子育てに参加している家庭がとても多かったのです。
　保育園ですので、両親共に働いていますから、「平等」ということでそういう子育てになるのは当然なのだろうと思いますが、この様な家庭が増えれば、少子化にも歯止めがかかるのかも知れないなと思っておりました。

　あれから７年、ここ数年の不況から、母親も働かないと生活できない家庭が増えている中、この「平等」的な発想が浸透し、流行が生まれたのかもしれません。

　この流行の本来の意味の「イクメン」には、なかなかなれないにしても、「スタイリッシュに父親として育児を楽しんでいる男性」ということでの「イクメン」が定着し、増えていけば、「子育ては母親がするもの！」といった風潮も緩和されることでしょう。

　少子化奪回が現実化するのではないかと思うと、この「イクメン」がただの流行で終わらないことを祈るばかりです。


２７周目：「自然の癒し力　（テーマ：私のストレス解消法）」