トップが語る、「いま、伝えたいこと」

　いま話題の人に『死後体験』（ハート出版刊）という本を３冊続けて出した坂本政道さんがいます。彼は東大理学部物理学科からトロント大学の電子工学科のマスターコースを了えた人ですが、物理学的発想をするすばらしい世の中の真理研究家です。その彼の書いた『死後体験III』の「まえがき」を紹介します。「世の中」は、ここまで進んできたのです。

はじめに
　ロバート・モンローの開発したヘミシンクは死後世界探訪を可能とする。この音響技術を使えば、人が死後にいく種々さまざまな世界を隅なく見てまわることができる。
　思えば我々人類は人間死んだらどうなるかについて遥かな過去から不毛の議論を続けてきた。おそらく人類の歴史と同じくらいの長さにわたって議論してきたのではないか。
　今、ヘミシンクはそれに終止符を打つ。もうそういう議論に時間を浪費する必要はないのだ。死後の実在を通して明らかに知ることができるのだから。
　大切なことは、そこを土台としてさらに大きく飛翔することである。死後世界探訪に留まらず、非物質界というさらに大きな未知領域の探究に足を踏み入れるのである。ヘミシンクはそれをも可能とする。
　そうすれば、自分を遥かに凌駕する高次の精神存在たちと交信して、その智恵の一端を授かることもできる。自分の過去世を知り、そこに起因するトラウマを癒すこともできるだろう。宇宙内を探索して数々の生命存在を知ることや、そこに溢れる生命エネルギーを体験することも可能となるだろう。
　具体的な体験については『死後体験』、『死後体験II』（ともにハート出版）に記した私自身の体験を参考にしていただければ幸いである。ただし、これで探究が終わったわけでは決してない。というのは、非物質界は広大で、未知領域は無限に広がっているからである。私はそのごく一部を垣間見たに過ぎない。
　本書『死後体験III』は、そういう意味で、未知領域をさらに探究した結果を記したものである。本書を通して新たに明らかになったことも多いが、さらなる疑問も生まれてきた。その解明は次なる探究を必要としている。
　今回明らかになったことのひとつに、宇宙は我々の宇宙だけではにということがある。無限とも思えるほど多くの宇宙が存在するのだ。我々の宇宙から抜け出ることで、それを見ることができるのである。これは驚くべき体験だった。
　こういう宇宙に比べて、人とはいかにも小さな存在だということである。でも、そういうことを知ることができるのも人間である。その意味で人間は宇宙よりも大きな存在たりうるのである。
　今、時代は大きく変わろうとしている。
　その変化の激流の中で、人は大きくふたつに分かれていくだろう。旧来の価値観に固執し続ける人と、変化の流れを敏感に感受し、その流れに乗っていく人である。
　この変化の奔流はだれも止めることはできない。この怒涛のような流れの中、どう対応するかは実に各個人次第である。
　それに怯え、安全だと思える従来の価値観の牢獄へとまっしぐらに飛び込みそこに安住するか、あるいは、心を開き軽やかな風に乗って自由な身へと飛翔するかである。
　だれも強制することはできない。どうするかはあなた次第である。

　ところで先週、ここに書かれているヘミシンク（Hemi-Sync）のことを彼と話していました。これは左右の耳にちがう波長の音を聞かせることにより、その差が脳波と共鳴する現象を利用して、人工的に脳波をコントロールするものといってもいいと思います。
　したがって、人間の脳波をどのようにもコントロールできるノウハウともいえるのです。
　坂本さんのコトバによると、脳波をβ波にすれば、覚醒して集中できるし、α波にすればリラックスできる。また４ヘルツぐらいにすれば体脱が可能になるし、ｄ波にすれば熟睡できるということでした。
　脳波のことについては、詳しく勉強しましたから「なるほど」と思いましたが、ヘミシンク以外の方法でも脳波のコントロールが、できるような気がします。もしそれが可能ならば、これは両刃の劍のようなものだと思います。坂本さんと話していてちょっとびっくりしたのです。
　そうすると、これからの人間には良心が大事になってくるようです。
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