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先週のことです。今月3日に「あ・うん」から発刊されたラビ・バトラさんの新著『日本国破産のシナリオ』を読みました。
よく知っている人で、船井総研主催のセミナーで話してもらったこともあります。
訳者は、私と親しい藤原直哉さんと、ペマ・ギャルポさんですが、つぎに同書に掲載された彼らの略歴を紹介します。
●著者略歴
ラビ・バトラ(Ravi Batra)
経済学者
1943年インド生まれ。デリー大学卒業後、渡米し、米国サザン・イリノイ大学で博士号を取得。「イラン・イラク戦争の勃発」「ソ連解体」「日本のバブル崩壊」など世界情勢に関する予測を次々と的中させ、世界的に高い評価を受けている。主な著書に『2002年の大暴落』『サーカーの予言』『世界同時大恐慌』『グリーンスパンの嘘』『資本主義消滅 最後の5年』(いずれもあ・うん)などがある。現在、サザン・メソジスト大学教授。
●監訳者略歴
ペマ・ギャルポ(Pema Gyalpo)
桐蔭横浜大学法学部教授
国際情勢コメンテーター
1953年チベット生まれ。インドに亡命後、65年来日。亜細亜大学法学部卒業。
現在、チベット文化研究所名誉所長、桐蔭横浜大学法学部教授、拓殖大学海外事情研究所の客員教授。主な著書に『国を捨てられない日本人の悲劇』(講談社)、『チベット入門』(日中出版)、『悪の戦争諭』(あ・うん)などがある。
藤原直哉(ふじわらなおや)
経済アナリスト
シンクタンク藤原事務所所長
1960年東京生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友電気工業、経済企画庁経済研究所、ソロモン・ブラザーズなどを経て独立。若手社会人対象の「藤原学校」を主宰するほか、東海大学で国際金融論の非常勤講師、NHKラジオセンター21世紀委員会委員としても活躍中。主な著書に『大転換』(総合法令)『日本経済自然死の瞬間』(ビジネス社)、『崩壊から再生への大潮流』、『国家破綻I・II』『天のシナリオの読み方』(あ・うん)などがある。
著者略歴を見れば、よく分るように、ラビ・バトラさんの予告は、よく当るのです。
同書は1470円(本体1400円+消費税)ですが、「このままでは日本は間違いなく破産する」ことを分りやすく解説した本です。
日本人の知りたいこと、しかし知らないことを、独特の筆致で見事に説明しています。だれでも納得すると思います。
ともかく書店で、たちよみしてもいいですから「はじめに」と「プロローグ――目の前に迫った現実、アメリカの陰謀」ぐらいは、読んでほしい本です。
私が、びっくりしたのは「破産した日本で生き残るためにどうすればよいか」が書かれている点で、帯にはつぎのように書かれています。
● 総論 06年夏からの落ち込みを見通せ
● 金−ドルが下がれば金は上がる
● 株−サヤ取りゲームは厳禁、長期投資が王道
● 為替−外貨投資で円資産の目減りをヘッジ
● 国債−とりあえず安全パイだが、先は「?」
● 不動産−「土地転がし」も今は昔
● 先物−デリバティブはやっぱり怖い
これらを彼は第8章で自信満々と解説しています。
しかもそのほとんどが私と同意見なのです。
それとともに、このように分りやすい経済解説書がいま出たことに、びっくりしたのです。
この本は多分、書評にも出ないし、政府もエコノミストも無視するでしょうが、ともかく日本の政治や経済に興味のある人には、ぜひ読んでほしいと思います。
=以上=
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