トップが語る、「いま、伝えたいこと」
先々週、徳間書店から出す新しい本(中丸薫さんとの対談本)のことで、中丸薫さんと打ち合せ兼対談をしました。そこで、びっくりしたのは、中丸さんが知っていて言いたいことをほとんど100%あけっぱなしに話すことでした。
以前から親しい人で、彼女とはよく話しあっていましたが、最近の彼女の発言にはびっくりしています。
彼女の近著『この国を支配、管理する者たち』(2006年2月28日 徳間書店刊)の中には、「皇統譜」のことなど、決して一般人の知らないことまで書かれています。
3月29日の、このホームページで紹介した京大の本山美彦教授も、日米関係の本当のことを、はっきりと書いています。
加治将一さんが『あやつられた龍馬』(2006年2月 祥伝社刊)でフリーメーソンや明治維新のことを書いていますが、いままで、このようなことを、はっきりと書いた人は、私の知っている限り副島隆彦さんだけだったのです。副島さんの『属国日本史幕末編』(2004年9月早月書房刊)には「坂本龍馬は、伊藤博文、井上馨によって殺されたとする説が、もっとも正しいだろう」と書かれています。これらのことは、常識的にはびっくりすることですが、私でも納得できます。ともかく「エリート知識人たちが、その理由とともに本当と思えることを言い出した」・・・というのが最近のびっくりなのです。
すべては必要、必然、ベストですから、これらのことも「それらを発表する必要な時」が来たのだ・・・と思いますが、いままでは言えなかった本当と思えることが、堂々と世の中に発表されるのはよいことだと思います。
とはいえ、私はこれらとともに、先週もっとも感動したのは、賀川豊彦さんのことです。彼は1939年、インドへ行く途中に中国に立ちより、日本の中国への態度に涙を流して詩をつくりました。また戦後、1945年8月30日、日本に進駐してきたマッカーサー司令官あてに「読売報知新聞」の求めに応じて手紙を書きました。どちらも人間としての正しいことへの確信と勇気なくばいえない本当のことです。これらを知り、心から感動しました。
ちなみに以下に、日本の軍部にも占領軍にもまったく媚なかった彼のマッカーサー宛の手紙の内容を紹介します。人は、こうありたいものです。これは前記 本山美彦さんの書中の文です。
「閣下は、多数の日本人を観察されたでありませう。そしてまたその日本人が、口をきっと結んでいる表情に気づかれたことと思ひます。日本人は最後まで戦ふつもりでいました。おそるべき原子爆弾が、やがてわが身辺に落下するといふことを予想して覚悟しなかったものは只(ただ)一人もありますまい。・・・陛下の詔書によって戦争から平和へ完全転回しました。その決意の固さと新しい理想への出発点の努力が、閣下の見られる日本人のきっと結ばれた口元の表情なのです。このやうな民族が、国家が、他に例を見ることが出来ませうか。・・・総司令官閣下、私は率直に貴官に言わなければならぬ。・・・サンフランシスコ会議の三十一の結論、国家の安全保障、国際裁判、国際警察の設立だけでは、日本をはじめ、多くの失業国家を見出すであらう。・・・閣下の外人収容所に対する給与品の投下物は正しく浦和に投下されました。しかしそれを受け取った人達(外人捕虜――本山注)は、熊谷の戦災者たちにそれを贈りました。これは何を意味するでせうか。力で治めるよりも心でゆくべき千古の真理を例示するものです」(抜粋ここまで)
このとおりだと思います。
=以上=
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