トップが語る、「いま、伝えたいこと」
最近、びっくりすることが続発するのにびっくりしています。
先週もいろいろありました。私の周りで20件くらいありました。その一部を紹介します。株価が、しばらく前から安定、微増気味であり、為替も1$95円より円高にならないようなので、新聞などが「景気は一応底をうったようだ」と言い、多くの人が、それを信じたがるのに、まず「びっくり」しました。実態はますます悪くなっているのです。これについては6月1日のこのページに分りやすく経済の実態を説明します。
新型インフルエンザが、日本国内でも発生したようですし、拡がり出したことも「びっくり」です。また日本一のメガバンクの三菱UFJはバクチ会社のモルガンスタンレーには金を出しますが、まじめな生産メーカーであり、同系列の三菱自動車にはお金を出し渋り、日本政策投資銀行に同社の資金繰りを任せるようなのにもびっくりしました。
私個人についても、いろいろびっくりがありました。共著を出したこともあるし、たえずその言動に注目していた太田龍さんが5月19日に急死しました。78才でした。
私が毎日、欠かさず見ていたホームページは、副島隆彦さん、中矢伸一さん、そして太田龍さんのものだっただけに、ちょっとショックを受けました。勉強家でアタマのよい人でした。
またSYワークス(社長 佐藤芳直氏)に招かれ、仙台で同社の開催した謝恩セミナーで講演したのですが、「聖書の暗号は信用できる」という話しをしたところ、200人余の聴衆がびっくりした顔になったのにびっくりしました。とともに、SYワークスの成長ぶりと、急速に立派になる佐藤芳直君(彼は船井総研にいた時からの私の秘蔵児(ひぞうっこ)と言われた人)にも、びっくりしました。トップというのは人を成長させるもようで、これからの同社がたのしみです。
それとともに昨年来、私の体調を心をこめて管理(?)してくれている渡辺修一医師(熱海駅前 第一ビルの3階でクリニックを開業)の名医ぶりにびっくりしました。先月末の私の左肺の不調が、わずか3週間で、ほとんど完全に回復しましたが、これは専門が耳鼻咽喉科である彼の手当によるものです。明るいよい医師です。
もう一つ「びっくり」を紹介します。
それは5月9日に原稿を書き了えて徳間書店に渡した拙著『2009〜2013 資本主義崩壊最終ラウンド』が5月22日に書店に並んでいたことです。
原稿を渡してからわずか2週間足らずで本になり、書店で売られるというスピードぶりに驚きました。
ともかく「びっくり」がこのように続出するのは、いまが「変革期」であることですから、決して悪いことではありませんが、一週間に20くらいも出てくるのはやはり「びっくり」です。
なお、ここで先週届いた『森下自然医学6月号』に載った太田龍さんの連載記事の文章を紹介します。博識だった彼らしい文章です。
黄河文明が中國人を生んだ、と言われて居ます。これまでそのことは、疑う余地のない自明の事実だと言われてきました。
ところがおどろくべきことに、2、30年前から、中國に新しい考古学の流派が生まれてきました。
中國文明の全体は、長江(揚子江)と言ふのです。7、8千年前に、長江は、稲作にもとづく文明が生まれて居ました。
黄河文明は、2、3千年前 5、6千年前のあとの話しです。これは小さな問題ではない。
異星人進入の直前に、アフリカらからアジアへ移住した人々は、北廻りと、南廻りと、この二つの方向から、アジアへと移住した。とすれば、長江文明を作った中國人の場合はどうなるか。
当然のことながら、これは、北廻りでも、南廻りでもあり得るのでせう。
揚子江の源流から来れば北廻り、長江の最下流、上海から来れば南廻りとなります。
そのように見てくると、中國では、北廻りの黄色人種と南廻りの黄色人種はどこで合流したのでせうか。
彼ら合流したのは、揚子江文明のどこかの地点、でなければならない。
中國人が、三國志記、三國志、に熱中するその程度は、容易なものではない。
そして中國人は、長江下流の杭州を熱愛する。
長江文明の後継者は、呉の国。
そして呉の国を滅ぼしたのは、蜀に依居した漢の継承者、劉備玄徳です。
今の四川省、更に雲南省。
にもかかわらず、中國人は、三國志において、圧倒的に呉に同情的です。
しかし、更にもっと重要な事実があります。
それは老子が、長江文明を代表する思想家であったと言ふことです。
黄河文明に代表する者は、四書五経。黄河文明を代表する聖人は、孔子、孟子、戦國時代の百家。
そして、漢帝國は、孔子の儒教を國家の教学としました。にもかかわらず、中國の大家は、老子を支持したのです。
老子って何でせう。
長江文明の精髄を表現して居ます。
北廻りモンゴル人種と、南廻りモンゴル人種の二つの系統は、老子において合流し、融合した、と、私には思えます。
つまり、長江の原點、ウラル、アルタイ、天山、チベット、新彊、大山脈から発する源の水、長江最下流の水、その水の流れのどこかの地點にあり、と言ふわけではない。
その流れ、そのもの、それが老子である。と言えるのではないでせうか。
老子は常に、有と無。一と、二と、三と。それを問題とします。
それでは、日本はモンゴル人種なのでせうか。それとも、モンゴル人種ではないのでせうか。
日本人は、今までそのことを、真剣に検証したことがあるのでせうか。これは疑問です。
なぜなら、日本人のモンゴルについてのイメージが、分裂して居るからです。日本の歴史上、最大の事件は蒙古襲来だからです。
ところが、なんとまあ、日本の最も危険な敵である、総大将ジンギスカンは、源義経である、源義経はジンギスカンになった、などと言ふ説を、一部の日本人は熱狂的に支持して居ます。
つまり、はるか太古にさかのぼる、人類史上最も重要な人種としてのモンゴル人種と、約1千2、300年の間に、ユーラシア大陸の大部分を征服した騎馬民族のモンゴルと、日本人のイメージは、こんな風に分裂して居ます。
(6)日本人の情緒性
ここに、日本人の民族性の大きな弱点、岡潔先生の言われる、情緒性が露呈して居ます。
日本人は、この問題を
@平家物語
A源平盛衰記
B太平記
といった物語にしてしまったのです。
その当時から今に到るまで、日本人一般大衆の人氣は、圧倒的に頼朝ではなくて、義経の側にあります
江戸時代に、歌舞伎が出現して以降、勧進帳は、何回演出されて居るでせう。江戸時代から、戦後、現代まで合計すると、1千回を優に越えるのではないでせうか。
これは、私たち日本民族がまだ解決して居ない重要事項なのです。
平成21年4月24日記(転載ここまで)
太田さんの旧かなづかいが、なつかしいですね。それはそれとして、「びっくり現象」は解明すると参考になります。日本人の情緒性も解明しましょう。
=以上=
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