トップが語る、「いま、伝えたいこと」
先週のことです。私のところへ野尻博さんが見えました。
彼はかつて元アメリカ大統領のクリントンさんから「世界一の大道芸人」と言われた有名な人です。
富山にオフィスを持ち、多くの人を抱え、あちこちで「人を集めたい」「町を活性化したい」とたのまれると、そこを訪ね、とてつもないアイデアで客の要望に応える経営者でもあります。まちおこしコンサルタントとも言えます。
もちろんインテリです。当然、自らも多彩な芸を持っています。それもあり、多くの大道芸人から慕われております。
どういうわけか、二十年くらいも前から私の親友で、時々現われては、彼なりの情報をくれ、私を目ざめさせてくれます。多分、もう60才ぐらいではないかと思います。が、大活躍中の人です。
彼が「このまま行くと日本の地方の市町村はダメになる。というよりすでにダメになった。そのことを中央の人が、だれも知らないように見える。船井先生、先生のもっとも信用する政治家を紹介してください。手紙を出したい」というのです。
私は衆参両院議員に多くの友人がいますが、これには困りました。もっとも信用する人と言われると、川ロひろしさん(民主党)や、松井孝治さん(民主党)、福山哲郎さん(民主党)などの顔がまず浮びました。
数年前まで、私は選挙のたびに自民党の候補者に一票を投じていましたが、松井、福山さんが民主党員だと知り、それから民主党候補に投票を変えたくらいこの二人は大好きなのです(ただし今回の選挙は、まだどこの党に投票するとはきめていません)。
ともかく野尻さんの意向を聞いて、この中の一人を紹介することにしました。
彼がどのような手紙を書くかは知りませんが、私にはつぎのようなことを言っていました。
「私はいままで何百という日本の市町村を元気にしてきました。これが私のオフィスというより私が全国で取りくんできた手法と事例です」とまず事例集を見せてくれました。
そこには彼の地元の富山市の神明地区をはじめ、春日井市勝川、米沢市、真岡市、釧路市、駒ヶ根市、佐久市、蒲郡市、日光市、長野市、日立市、黒石市、姫路市、彦根市、岐阜市、立川市や岐阜県朝日村、揖斐川町、岩手県葛巻町など、全国各地を知っているはずの私が、知らないような田舎町の名前や立ちなおった実例や手法が新聞や写真で詳しく説明されていました。
「ところで船井先生、政府の方針でしょうか、ここ4−5年、地方が全くダメになって来ているのです。
私らが行くと、何とか人は集まる。しかしその時だけ。町の人たちのやる気が急速になくなり、ダメになっています。
ダメになったら補助金(?)のようなものがつく。だからよりダメになる。これでは日本のもっとも大事な地方が、もうすぐどうにもならなくなります。そのことを政府の人、国会議員は全く知らないようなのです。
だから手紙を出したいのです。応援してください。……」と1時間以上も熱弁を聞かされました。
これについては私にも大体分ります。
農家に対する対応にしても、ここ10年くらい政府の対応は、やる気のある人を減らすようですから、逆だと思います。
鳩山内閣も、同様でした。
どうすればよいか? ……私にも分りません。
しかし、野尻さんの熱意に本当にびっくりしました。
以下に彼のオフィス(作芸人磨心=サウンドマシン)の元気な「まちづくり術」を紹介します。
【作芸人磨心(サウンドマシン)事務所流のひとづくり まちづくり 祭りづくり術】
●大道芸理論が育む元気なまちづくり●
元気なひと・まち・まつりに必要な5つのエネルギー
〜作芸人磨心(サウンドマシン)〜
【作(サ)】…ものごとを作り出す、発想・考える・学ぶ、独自のまち・異空間づくり →オンリーワンを生む ものまね文化からオリジナリティ文化へ
【芸(ウン)】…楽しさ・感動・魅力、パフォーマンス性、人を喜ばせる力
→コミュニケーションを生む 孤立感から良い存在感へ
【人(ド)】…助け合い・共同・協調、アナログ感性、口コミ・手紙・参加
→感動と喜びを生む デジタル社会からアナログ社会へ
【磨(マ)】…忍耐力を磨く、技や心を磨く、判断力を磨く
→活力と意欲を生む マニュアル教育から本物志向へ
【心(シン)】…おもてなしの心、感動・感謝の心、気配り・おもいやり
→もてなしを生む 形や物の時代から心を生かす時代へ
【大道芸の八ケ条】
★ウェルカム
人がいないところから行きがかりの人を集め、最後に大きな人の輪をつくります。
・・・・・人を集めるコツがあります。
★エンターテイナー
技を見せるだけでなく、心から湧き出るエネルギーが多くの人を惹きつけ、自らが楽しむことで多くの人々に喜びを与えます。
・・・・・人を喜ばせるコツがあります。
★平等
立場や地位を超え、老若男女すべての人に対して同じ目線で「参加」というエネルギーを共有します。
・・・・・互いを思いやるコツがあります。
★コミュニケーション
大道芸は道や広場がステージです。楽しさや感動がなければ人は去ります。お客様との1対1の対面コミュニケーションづくりが大切です。
・・・・・心の対話をするコツがあります。
★オリジナリティ
オンリーワンが必要! 自分にしかないキャラクターや技術、芸の運びや雰囲気づくり、独自の創造力と表現力で人々を魅了します。
・・・・・自己表現のコツがあります。
★ドラマ
単なる芸の羅列ではお客様に飽きられます。ひとつひとつにストーリーを作り上げ、真剣に演じることが物語が生まれます。
・・・・・魅力を作り出すコツがあります。
★感動
一生懸命努力した成果が見えれば人に勇気と生きるための元気を与えます。異空間づくりが感動を生み出します。
・・・・・幸せを感じてもらえるコツがあります。
★満足
大道芸はいかに多くの方々に満足していただくかが勝負。嫌な事や辛い事を忘れさせ、癒しと心地よさを与えることが使命です。
・・・・・ありがとうと感謝されるコツがあります。
なお、野尻さんや、彼のやっていることに興味のある方は一度彼のオフィスヘ連絡してみてください。
TELは076−495−9697 FAXは076−495−9698 です。
そのノウハウをきいても損にはならないと思います。
逆に「やる気」が出てくるでしょう。そしてちょっとびっくりしてください。
=以上=
★☆『退散せよ!似非(エセ)コンサルタント』発刊記念アマゾン・キャンペーン!☆★
【2010年7月5日〜9日(23:59)までの5日間限定!】(版元 李白社よりのお知らせ)
〜『船井幸雄が語る「船井流経営法」の極意』(音声ファイル)を無料でプレゼント〜
船井幸雄の新刊『退散せよ!似非(エセ)コンサルタント』をアマゾンで7月5日〜9日の期間中に購入すると、音声ファイル『船井幸雄が語る「船井流経営法」の極意』がもらえます。
★お申し込みはコチラから→ http://www.rihakusha.co.jp/amazon/taisan
2010.07.26:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】私の見る世界経済の実態
2010.07.23:【先週のびっくりより】秘書まかせ
2010.07.19:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】「世の中大転換」と「似非コンサルタント」
2010.07.16:【先週のびっくりより】「本物のコツ」は簡単
2010.07.12:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】良い経営者になってほしいために息子たちに言いたいこと
2010.07.09:【先週のびっくりより】世界一の大道芸人が訝(いぶか)る日本の地方の疲弊
2010.07.05:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】人生で一番大切なことは正しい生き方を「クセづけ」すること
2010.07.02:【先週のびっくりより】トレイシー