トップが語る、「いま、伝えたいこと」
先週は多くの人とお目にかかりました。その中で一番多かった御質問は、「鳩山さんも小沢さんも、秘書まかせでお金のことは詳しくは分らない」とのことですが、そんなものですかね…ということでした。これは、ここ1ヵ月くらいのどこででも出る質問です。
「本人がそう言っているのだから、そうなのでしょう」と答えると、「経営者ならどうでしょう?」という再質問が何人かから出て来ました。
「さあ、どんな人でも経営者なら、自分の会社の大体のことは知っているでしょうね」というのが私の答でした。
たとえば、私は船井総研を創業してから社長を辞めるまで(1970年〜1990年の20年間)、社長印も預金通帳やお金の出し入れなどは経理担当者まかせで、一度も社長印を自分で押したことはありませんでした。
しかし、預金がどの銀行にいくらあり、借入金がいくらあるか。いま現金はどれくらいあるか。一ヵ月ごとの貸借対照表と損益計算書のあらましは知っていました。
それを知らないと社長業などできないからです。
これらは従業員が家族だけの小企業の経営者から、多分一部上場企業のトップまで、大体のことは知っているはずだ…と思います。
それゆえ鳩山さんや小沢さんの秘書委せだったから「お金のことは分らない」という説明を聞くと、何と政治家というのは気楽な無責任な仕事だな…と思います。だから、二世、三世議員が次ぎつぎとできるのかも知れませんが、いずれにしても最近の「超びっくり」でした。
とともに、政治家が世界の経済情勢をマクロにほとんど把んでいないようなことにも私はびっくりしていますが、本当は把んでおり、知っていても、立場や選挙の都合で、言えないのかもしれません。
その辺につきましては、7月26日のこのホームページ上で私の意見をマクロに簡単に言おうと思っています。
私のような経営者や経営コンサルタントを永年やってきたものには、経済のことはマクロにはあんがいよく分るものなのです。大体、予測も当ります。
読者も新聞情報は情報として、真実を見る目をぜひ養ってください。
特に経営者の方にはよろしくお願いいたします。
=以上=
2010.07.26:【いま 一番知らせたいこと 、言いたいこと】私の見る世界経済の実態
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