トップが語る、「いま、伝えたいこと」
最近、拙著が2冊出ました。
1冊は『2020年ごろまでに世の中大転換する』(5月31日 徳間書店刊)で、他の1冊は『退散せよ! 似非(エセ)コンサルタント』(7月6日 李白社発行、フォレスト出版発売)です。
前著は再販まで行き2万部を突破、また後著はすでに3刷を終り、いま3万部をこえ、まちがいなく近々5万部に迫るだろうと思われます。多くの礼状も後著の読者からもらいました。
ところでおもしろいのは、最先端技術を書いたのが前著で、すでに兵器で言えば、プラズマ兵器や地震兵器が活用されていますし、良い面ではUFOや生物再生技術、地震の100%予知技術もできていますので、「まちがいなく2020年までに世の中は大転換せざるをえませんよ」というのが、この本の結論です。
後著は、「船井流経営法」と言われているものを1冊の本にはじめてまとめたもので、加藤鉱さんというジャーナリストにインタビューを含めて検証してもらいながら、分りやすくしかも単純に書いたものです。
まったく異なる分野で書いた2冊が、ともによく読まれていますので著者としてはうれしい限りです。
ところで2冊の本を読んだ読者から、特に有識者と言われている人々からは、以下のようなフシギな評価をいただきました。
「船井さん、実にすばらしい本と、実に平凡な本を出しましたね。技術と、それに付随する考え方を書いた前著には、ふるえるほど感激しましたよ。しかし経営のコツを書いた後著は、人並みすぎますね。船井さんの特質の美的な哲学が見えないですね。もう少し論理というか、美的な哲学がほしかったですよ」というのが十人くらいの人の共通した御意見なのです。
これらの人々は、世の中のマクロな事情を非常によく知っている人々で、多分、これからの世の中をよい方へ引っぱっていく人たちだろう…と私が注目している方たちです。
それだけに著者として「?」でした。
ぜひ皆さんにお願いしたいのは、できることでしたらもう一度両書を読んでほしいのです。美的な哲学について考えてみてください。
そして私に本音の感想を教えてほしいのです。
たしかに美的には、前著にはありますし、後著は表紙からしてどうかと私も思います。
しかし、私は両書ともに、渾身の力をふるって読者のことを考えながら書いたのです。両書には別の読者を想定していました。
どちらも自分では良書だと思っています。
前著の「神坂新太郎さんのコトバ」は、私が全部、書いたものですが、稀代の発明家で人格者だった神坂さんになった気で、資料をもとにまったく忠実に書きました。私が作文したところは皆無といっていいくらいです。
有識者の人々は「あの神坂さんのコトバが特にすばらしい」と、皆さんがおっしゃいます。
それと後著の表紙の「売らんかな」というレイアウトが気にいらないとおっしゃるのです。「おそらく私の最高傑作ではないか」という表紙のコトバが、特に皆さん方の気に入らないようです。
これは私が書いたものではなく版元がセールスプロモーションのために書いたものなのですが、「船井さんらしくない。あの一言でがっかりしましたよ」と、彼らには大不評をもらいました。
私は出版社の気持も分りますし、このようなストレートな批判をしてくれる人々の気持もよく分ります。ともに私も多少は感じていたことだからです。さらに、みなさんは私と親しい方々だからです。
ともあれ、「本音で著書に対しての意見を著者に言ってもらえる時代になったのだな」と時流の変化を強く感じています。世の中変ってきたようです。
たとえば、「にんげんクラブ誌」の7月号に飛鳥昭雄さんが書いていますように、アメリカにとりましては、プラズマ兵器が20有余年前に開発されましたので、その時点からは、「もう原爆などを保有している国なんてのは、まったく問題ではないようになった」のもたしかなことです。
いまは「にんげんクラブ誌」にこのような文章の載る時代です。いよいよ本音でストレートな時代になりましたね。やはりここまで来ると世の中は変らざるを得ないのでしょうね。
私もこれから本音で生きたい…と決心しました。これは2冊の拙著に対する有識者たちからのメッセージのおかげです。
しかし、そうとはいえ、早く本音で奥ゆかしく生きたいものですね。
=以上=
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