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船井幸雄の今月の“ほんもの”
■「ほんもの」とは?
1. 付き合うものを害さない
2. 付き合うものを良くする
3. 高品質で安全。
  そして安心できる
4. 単純でしかも万能
5. 経済的である

※ 本物の見分け方 
  • たいていの人の気持ちと気分がよくなるもの
  • それと付き合うと力が強くなり、筋肉が柔らかくなるもの
  • たいていの人は、“指テスト”と前屈で分かります
 
今月のほんもの

生活の中に"炭"を取り入れ、老化(酸化)を防ごう!!

今月の"ほんもの"の紹介は、ずばり"炭"です。
最近では炭は「なんとなくいいもの」として定着されてきていますが、知れば知るほどそのパワーはすごいようです。
今月は、そんな"炭"の効果とその大きな可能性についてご紹介します。
底知れないパワーのある炭を、生活の中にもっと取り入れてみてはいかがでしょうか。
炭の効果とは?
 炭には、炭素、ミネラル(ミネラルの60%はカルシウムとカリウム)などが含まれていて、特に炭に含まれるミネラルのバランスは人間の体にとってとても良いものです。これらのミネラル成分は樹木のうちは、水に溶けないか、溶けにくい性質がありますが、炭化して木炭になることで水に溶けやすくなります。
炭には酸化を防ぐ効果があります。酸化とはつまり老化のこと。炭を生活の中に取り入れることで、老化を防ぐこともできるのです。
炭には無数の穴があり、そこが微生物の棲み処(すみか)となります。土壌中に炭があることで、微生物が健全に働き、栄養分が豊富な土壌になり、そこで育つ植物も元気になります。
炭には環境ホルモンを吸着する作用があります。生殖細胞に直接影響を与える環境ホルモンは、そのせいで新婚カップルに子どもができないというケースも増えていますが、炭を体に取り入れることで環境ホルモンを体外へ排出することも可能なのです。
炭には、ダイオキシンなどの有害な化学物質を吸着させたり、大気中に飛散している窒素酸化物を無害化させる効果もあります。
炭には多くの毒素を吸着させる力があり、血流からも毒素をきれいに取り除く作用があります。だから毒物事故などの際に炭を食すると効果的に毒素を体外に排出することができるのです。
では、生活の中に炭を取り入れるにはどんな方法があるのでしょうか?
家の中に炭を置こう!
炭は空気を浄化させ、いやなにおいを吸収します。アトピーなどの抑制にもとても効果があるのです。部屋の中にたくさんの炭を置きましょう!
炭を食べてみよう!
「え、炭を食べるの!?」という声が聞こえてきそうですが、実は炭は、食べることが最も効果的なのです。炭はなんとなく「焦げている」というイメージがあるかもしれませんが、炭をつくる段階で、「焦げているもの」に含まれる発がん性物質のタールは煙として外に放出されるので、炭の成分に体に悪いものは含まれていません。
炭を食べることで、バランスのいいミネラルを直接、体に取り入れることができ、血液中の毒素も排出してくれるので血液もサラサラになります。

炭を細かく砕いてカプセルに詰めたもの。宮下さん(以下でご紹介しています)は、毎日これを食べています。松の炭が食べやすくお薦めだそうです。
炭の食べ方としては、細かく砕いたものをそのまま食べてもいいし、クッキーやパンに焼く前に混ぜ込んだり、味噌汁の中に混ぜて食べるというのもいいでしよう。
お風呂に炭を入れよう!
お風呂に炭を入れると、炭からカリウム、カルシウムなどが出て、温泉のような効果が出ます。
おいしい野菜づくり
家庭菜園などを行なう際に、細かく砕いた炭を土に混ぜると、土の中にミネラルがたっぷり含まれます。また炭は微生物の棲み処(すみか)になるので、微生物の分解のおかげで、土に栄養分がたっぷり含まれ、おいしい野菜ができます。
花びんに炭を入れて、植物イキイキ!

炭を水の中に入れた宮下さん宅にある植物。根がすごい勢いで伸びています。




花びんに炭を入れるのもとても効果的。
水の中にミネラルが溶け出し、植物がとても長持ちします。

宮下正次さんが提唱する炭の大きな可能性

〜 炭はいのちも救う 〜

 炭をこよなく愛し、炭の大いなる可能性に着目し、精力的に活動をされている宮下正次さん(「森林(やま)の会」事務局長)。
 宮下さんは、『すべてのものを40年前に戻そう』との考えをお持ちです。土壌、家、人間、野菜などを、40年前の元気だった時代に戻そうというのです。そして炭によってそれが実現可能だと考えていらっしゃいます。
 宮下さんは人間と微生物とのつき合いを最も大切に考えています。というのも生命循環の一番のベースになるのが微生物で、人間は微生物の存在なくして生きていけないからです。
 しかし今、酸性雨の影響で、土壌中から猛毒のアルミニウムが溶け出し、そこにいた微生物が死滅しつつあります。その影響で植物が育たなくなり、動物へも異変が起こるなど、生命循環が狂ってきているのです。
 それが森林に炭をまくことで、炭が微生物に棲み処(すみか)を提供してくれます。微生物との共生をはかる上で、炭が大きな働きをしてくれ、生命循環を正常に戻してくれるというのです。多くのミネラルが含まれた炭は酸性化した土壌を中和し、実際、枯れかけた樹木の周りに炭をまくと多くの生命が蘇ったという結果が出ています。炭はそれほど大きな可能性を持っているということです。
 炭をまくことで森林を元気にさせること。そうすることが結果的に人類の未来への大きな希望につながると、宮下さんは提唱されています。
※宮下正次さんについては、8月18日の「秘書室メンバーからみた船井幸雄」や7月の「良書選定」などでもご紹介しています。

 (文責:藤原)

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