船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる
このページは、船井本社グループスタッフによるコラムページです。 「これからは“本音”で生きるのがよい。そのためには“本物の人間”になることが大事」という舩井幸雄の思想のもと、このページでは、社員が“本物の人間”になることを目指し、毎日の生活を送る中で感じていること、皆さまに伝えたいことなどを“本音ベース”で語っていきます。
名前:三浦 慎也
2015年桜の季節、4月を迎えました。
今年はどのようなエープリルフール、皆さんはどんなホントのようなウソの話をされましたか。
宝くじが当たり別荘を買った、とか、6月に会社を立ち上げます、とか、こっそりお金を貯めて、ベンツを買いました、などなど。今年はもう過ぎておりますので、来年試してみてください。
前置きが長くなりました。本物研究所、三浦慎也です。
最近、境野勝悟(さかいの・かつのり)さん著の『日本のこころの教育』(致知出版社)を拝読いたしました。
その中に、“国歌「君が代」について”という小タイトルがあり、最近プロ野球のオープン戦のセレモニーで耳にしたこともあり、触れたいと思います。
さて、いきなりでございますが皆さんに質問です。
この「君が代」はいつ、つくられたのか、ご存知でしょうか?
僕はまったく見当がつかず、なんとなく戦後かなぁと思ってましたが、ちょっとその前に、そもそもの意味を知っておいた方がよろしいかと思います。
君が代は
千代に八千代に
さざれ石の
いは(わ)ほ(お)となりて
こけのむすまで
「細かい小さな石が、長い年月の風化によって、大きな岩のようなかたまりになって、その岩にいっぱい苔が生えるようになるまで、どうぞ、それくらい、いつまでも元気に長生きしてください。」
との意味だそうです。
人生を岩、苔にたとえる。現在の詩ではあまり目にしないたとえですね。
と、意味がわかった所で、いつごろできたかと言いますと、鎌倉時代だったそうです。まったく、戦後ではなかったですね。
1228年の「和漢朗詠集」という歌集にでているとのことです。
と、ここまでは、普通です。
実はこの先に続きがあります。この「君が代」のもととなった歌が、もっと古くからあったとのことです。
「古今和歌集」905年につくられた歌集に載っています。
題しらず 読人しらず
わがきみは
千世にやちよに
さざれいしの
いは(わ)ほ(お)となりて
こけのむすまで
これは女性から男性に送った平安時代の恋のうたで意味は、
「わたくしの愛する人のいのちが、どうかいつまでも長くつづきますように。たとえば、ちいさな小石が寄り集まって、ギッシリと固まって大きな岩となり、それに苔が生えるまで、どうかおすこやかに生きていてくださいませ」
明治時代に入り、国歌として天皇様の前で国民が歌うようになり、
「君が代」の「君」は天皇様を意味する時と、逆に天皇様が国民に対してお歌いくださる時は、国民の皆様を意味する。また国民同士が歌うときはすぐそばにいる「あなた」という二つの意味があるとのことだそうです。
なるほど、と勉強になったと同時に、「国歌とは」ということを、後世にちゃんと正しい知識で伝えるべきであると改めて感じました。
学校教育の中で、1年に1度は「君が代」に触れる時間があってもいいのではないかと思います。
実は、ここでは終わらず。
イギリスのギネスブックに、日本の「君が代」が世界でもっとも古い国歌である、と記してあるとのことです。
日本語訳で、このように書かれています。
「世界最古の国歌は、日本の「君が代」である。その歌詞は、9世紀に始まる。」
「君が代」は、世界で最も古い歌として、世界の人たちから認められていたということです。
すごいですよね。
正直、軽視していた部分がありました。自分たちの時代は、入学式、卒業式で歌ったくらいで、社会人に入ってからはほとんど歌ったこともなく、冒頭に述べましたプロ野球やスポーツのオープニングセレモニーで耳にする程度。
ギネスブックに載っているのであれば、もっと誇り高く、もっとなじめるくらいに耳にする機会が増えてもいいのではないかと思います。日本文化、歴史にふれることで、日本人としての幅が広がり、人としての魅力につながるとあらためて感じたしだいです。
知の冒険を楽しく学んでいきたいと思います。
今回もお読みいただきまして、ありがとうございます。
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