船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる

このページは、船井本社グループスタッフによるコラムページです。 「これからは“本音”で生きるのがよい。そのためには“本物の人間”になることが大事」という舩井幸雄の思想のもと、このページでは、社員が“本物の人間”になることを目指し、毎日の生活を送る中で感じていること、皆さまに伝えたいことなどを“本音ベース”で語っていきます。

書:佐野浩一
船井幸雄グループ社員の日々もの思ひ、考へる あの社員の一日を公開!
“品格”について考えてみる。
2017.9.14(Thu)
社名:(株)船井本社 『舩井幸雄.com』&『舩井メールクラブ』事務局
名前:藤原 かおり

 皆さまこんにちは。(株)船井本社『舩井幸雄.com』事務局&『舩井メールクラブ』事務局の藤原かおりです。
 残暑がまだありながらも秋の気配もずいぶん感じられるようになってきました。秋と言えば、食欲の秋、読書の秋、スポーツの秋etc.といろいろありますね。
 この気持ちのよい季節に、「品格」について考えてみました。
 「品格」を辞書で調べてみると、「その人やその物に感じられる気高さや上品さ。品位」とあります。私なりに考える「品格のある人」というのは、「自分の本音で生きていて、かつ言葉遣いがきれいな人」です(けっこう難しいと思います)。

 なぜいきなり「品格」について考え始めたかというと、最近偶然、ユーチューブで著書『国家の品格』で有名な藤原正彦さんがお話する【ラジオ版 学問ノススメ】という番組を聴いたからです。よろしければ以下より聴いてみてください!
https://www.youtube.com/watch?v=zisWZ4qNTH0

 藤原正彦さんは日本の数学者でお茶の水女子大学の名誉教授。2005年に出された著書『国家の品格』(新潮社)が大ベストセラーになり、その後も「〇〇の品格」という類似本やドラマが生まれ、「品格」が大きなブームになりましたね。

 実は私は大学生の頃に、たまたま手に取って買った藤原正彦さんの『遥かなるケンブリッジ』(新潮文庫)というエッセイが予想以上に面白く引き込まれ感動し、引き続き藤原さんの『若き数学者のアメリカ』(新潮文庫)というエッセイを読むとやっぱり面白く、勇気と元気をもらえたので密かにお気に入りの方でした。
 時を経て舩井幸雄のもとで働くようになってすぐに、『国家の品格』が大ヒットした時は「おぉ、あの藤原正彦さんがこんなに有名に……」とけっこう嬉しかったです。
 上記の【ラジオ版 学問ノススメ】もとても聴きごたえのあるものでした。日本人として芯から自信が沸いてきて思わず笑顔になってしまうような内容です。少しご紹介させていただきますと……

「江戸時代の日本を外国人が見て100%一致していた意見は『日本人は貧しい。しかし皆、幸せそうだ』というもの。その当時の欧米の価値観は『幸せ=金持ち』だったから、日本人の当時のあり様にとても驚いた。」

「オックスフォード大学の学者たちが十数年前に、17世紀の世界各国の状況を調べました。当時、一番優れた文化を持っていたのはロンドンだと思っていたら、実はあらゆる点で優れていたのは断然、日本の江戸だということがわかった。識字率、エコロジー、環境のどれをとってもロンドンより江戸の方が優れていた。」

「私は学生に『人の言うことは一切信用するな』と言っています。新聞もテレビも、大学教授の言うことも、とりわけ僕の言うことは信じるなと(笑)。そして『とにかく本を読みなさい。読んで自分の頭で考えなさい』と。どんなに権威のある人が書いた本にもおかしなところはある。ノーベル賞を取った人が言ったことでもおかしいことはある。こういう視点で本を読むことが大事です。迎合しないことが大事なのです。」

「国に長い歴史があり、文化が成熟してくると“謙遜”が生まれ、それが美徳になる。
 イギリスのケンブリッジ大学で教えていた時、学生に『将来は何になりたいか?』と聞くと、『僕なんて大した者になれない』とケンブリッジ大学の学生でさえ答えたのに対し、アメリカでは1/2+1/3の分数の計算もできないような女子学生が『将来、私は大統領になる!』と本気で言っていました。アメリカはそんな野心家ばかりでしたね。
 そしてイギリスの経済は良くない。アメリカは良かった。“謙遜”は品格という点ではとてもいいのですが、経済の点では非常にマイナスになってしまうのですね。

 世界で“謙遜”のある国というのはそんなに多くありません。日本というのは実は、素晴らしすぎるから謙遜してしまうのですね。イギリスで謙遜の文化があるのはあくまで(イギリスは階級社会ですから)上位1/4の人達だけであって、それより下の3/4は謙遜とはまったく無縁です。日本では全般的に謙遜がありますね。」

「親や先生が子供に“美的感受性”を教え、育むことはとても大切です。自然とは美しいものです。美しいものはたいてい正しい。醜いものはたいてい間違っている(笑)。天才は美の存在しないところからは出て来ていません。美的感受性は先天的なものではなく教育の成果です。」

「誇りを持って楽観的に行くことが大事。自分を客観的に分析などしてはいけない。自分を客観的に見ると生きていけません(笑)。主観的に生きればいい、誇大妄想もOK。楽観的になれないと能力は開化しないのです。」

 などなど、深みがあって愛と知性がにじみ出ていて、勇気が湧いてくる内容です。
 また、今年配信された以下の言論テレビも、藤原さんならではの時事問題に対する考えなども伺え、見応えがありました。↓ ↓
https://www.youtube.com/watch?v=UDFZBq8-nQ8

 最後に、『国家の品格』が出た頃、舩井幸雄も『いま知らせたいこと』の中で藤原正彦さんのことをよく紹介させていただいていましたので、以下にご紹介させていただきます。

・「変な法律や規制」(2006.2.24)http://www.funaiyukio.com/funa_ima/index.asp?dno=200602011
・「売られ続ける日本」(2006.3.29)http://www.funaiyukio.com/funa_ima/index.asp?dno=200603013
・「船井幸雄の先週(2006年2月5日〜2月11日)の主な行動と主として感じたこと」(2006.2.13)http://www.funaiyukio.com/funa_ima/index.asp?dno=200602006
・「「にんげんクラブ」5月号を読もう」(2006.5.24)http://funaiyukio.com/funa_ima/index.asp?dno=200605012


2周目:
「鳥インフルエンザからニワトリを想う」
3周目:「日本の独立と個人の自立」
4周目:「資本主義について思うこと」
5周目:「“野性”を目覚めさせるには・・・」
6周目:「にんげんクラブ全国大会で気づいた“つながり”」
7周目:「歪みを正す方法」
8周目:「“グレー”からの脱却」
9周目:「“コンサバ”に思う」
10周目:「“野菜”は本当に健康にいいのか?」
11周目:「ロンドン・シティで感じた意外な“気”」
12周目:「フリーエネルギーとUFOの関係」
13周目:「最近読んでショックを受けた本」
14周目:「“寄り添う”ということ」
15周目:「“五井野イズム”に触れて……」
16周目:「秘伝のお茶と新コラム」
17周目:「偶然とは思えない3つのこと」
18周目:「「本物」は野性的!?」
19周目:「日本人の「水戸黄門」幻想」
20周目:「嫉妬の時代」
21周目:「久しぶりに会った舩井幸雄」
22周目:「舩井幸雄との出会いを思い出してみました。」
23周目:「後から思い出してみるといろいろシンクロがあったこと。」
24周目:「竹中平蔵とは何者か。」
25周目:「足指から目覚める?」
26周目:「舩井SAKIGAKEフォーラムが無事終わりました。」
27周目:「私にとっての12月25日」
28周目:「“本物の健康”を追求するセミナー」
29周目:「最近ビックリした、アンチエイジングのエネルギー」
30周目:「舩井幸雄の「氣」の力を想う」
31周目:「「願い」のちから」
32周目:「本物時代の到来」
33周目:「Dr.コパさん」
34周目:「一神教vs多神教」
35周目:「空海から義経へ」
36周目:「“ミンパク”を知っていますか?」
37周目:「人生に難がやってくる意味」
38周目:「旅先でのシンクロ」
39周目:「オザケンの「うさぎ!」」
40周目:「宇宙での生活」
41周目:「最近のおススメ!2つ」
42周目:「竹田和平さんがメンターと出会われた神社」
43周目:「『君の名は。』とムー」
44周目:「卵がけごはんがごちそうになる・・・」
45周目:「「雑草魂」はもう古い?」
46周目:「銀座のはちみつ」
47周目:「ひょっこり見つかった舩井幸雄の健康情報」
48周目:「加計学園問題で揺れる今治市の可能性」

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