船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる

このページは、船井幸雄グループスタッフによるコラムページです。
日々仕事をする中で感じていることなどを自由に語ったページです（このページでは、便宜上、船井幸雄を“船井会長”と呼び、敬語表現を使わせていただいています。ご了承ください）。

　『船井幸雄.com』をご覧くださっている皆様、いつもありがとうございます。

　私は現在（株）本物研究所にて、商品の調査・研究を主に担当しております。
　本年も何卒よろしくお願い申しあげます！

　私が５年程前から続けていることに、「願望の描き出し」と「祈り」というのがあります。

　「願望の描き出し」……。
　まずは自分の夢や目標、望んでいることを「文字」で書き出していきますが、一般的に「願いは完了形で書け」といわれることが多いようです。私も最初の頃は、どんな願いも過去形・完了形で書いていました。たとえば「試験に合格したい」という願望であれば、「試験に合格しました！」という具合です。

　ところが、願望を過去形や完了形で書くと、何かしっくりとこないことがよくありました。まるで自分の脳が、「『合格しました！』って書いてるけど、そんなの信じられないよ」とつぶやいているかのように……。

　脳が信じてくれていないので、目標を眺めていても、「ワクワクする感情」や「かならず達成したい！できる！」という気持ちがあまり湧いてこないのです。

　ある脳科学の研究者によると「人間のモチベーションを高める要素ベスト３」は、第３位「夢」、第２位「悔しさ」、第１位「大切な人への感謝」であるとのこと。この話を聞いた私は、人は目標や夢を達成すること自体に満足感を抱くのではなく、その「目標と夢の達成によって付随的に生じる自他共の感情」にワクワクしたり喜びを感じるのだと考えました。

　それからというもの、願望を書き出す際には、「大切な人や自分の感情」を含ませて表現することにもっとも注意を払っています。たとえば「試験に合格したい」のであれば、「試験に合格したら母が泣いて喜び、私も嬉しさで胸がいっぱいです！」という具合です。

　こうした方法によって、以前よりも自分の感情や、やる気を内側から引き出しやすくなりました。

　そしてさらに、私はこのように書き出した願望に、写真や画像、イラストなどを組み合せ、望月俊孝さんが提唱されている『宝地図』のようなものを５年間ほど作り続けています。「願望は書き出す」だけでも効果はありますが、それにビジュアルを取り込み、「描き出す」ことで、効果が何倍にも上がることを実感しているからです。日が経つごとに願望は変化していくので、その都度修正しています。

　そして最後に「祈り」……。
　私の家には祈りのスペースがあり、そこには描き出した夢や目標が所狭しと張りめぐらせてあります。それらを眺めながら、朝晩１０〜２０程ずつ、願望に命を流し込むために祈るのです。

　願望を描き出す作業や祈ることは、大変面倒に感じられます。しかし怠け者の私が、かれこれ５年以上もこれらを続けているのは、やめられないくらい嬉しい効果を強く実感しているからかもしれません。また何より、これらは自分の思考を整理する意味でも役立っています。右往左往に混乱していた意識が、未来に向かってまっすぐに展開していけるようになるのです。

　「願望の描き出し」と「祈り」を家族や友人にもすすめたところ、すぐに実践し、あっという間に願いを叶えた体験がいくつも生まれています。ご興味のある方は、ぜひ一度お試しになってみてください！


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