船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる

このページは、船井幸雄グループスタッフによるコラムページです。
日々仕事をする中で感じていることなどを自由に語ったページです（このページでは、便宜上、船井幸雄を“船井会長”と呼び、敬語表現を使わせていただいています。ご了承ください）。

　冬の季節に思うこと・・・過去のコラムのように野球の話で恐縮ですが、再度、野球の話より紐付けしてみます。私にとって、学生時代に野球に打ち込んだ経験が強烈で、成功の法則を少なからず肌で感じた時期でした。物事を相事象と考えるなら、野球で得た経験が全てのことに必ず活かせると考えます。
　
　公式戦のない冬の季節、母校の野球部では、とにかく基礎体力トレーニングに打ち込みます。グランドが使用できる時間も短い、気温が寒いとなれば、実践練習が故障の原因になりかねないことも考えられ、とにかく基礎体力トレーニングの反復です。それは主に、走り込み、筋力トレーニングなど道具を使わない練習です。ボールやバットを持つ時間は全体の３割くらいで、本当に地味な練習の繰り返しは、正直楽しくありません。野球部ですが、野球をしない状態です。この状態が約３ヵ月。３ヵ月と聞くと短いように思いますが、これを休みなく毎日継続するのは、体力も精神力もギリギリの状態です。
　
　こうして長い冬の季節を乗り越え、春を迎え実戦に戻ると、まず根幹パワーの成長を実感できます。格段に打球の飛距離が変わり、肩が強くなります。昨日の自分と比べると成長を感じることはありませんが、冬の季節を越すと格段に成長したことをより肌で実感できます。その成長を確信できれば、自ずと次の冬の辛い季節を迎える姿勢が変わってきます。冬の季節の過ごし方を知ることが、ワンランク上のプレーを実現させる第一歩となります。一度成長の法則を実感できれば、成長の良いサイクルに入っていけます。
　
　成長をまず感じる部分は、技術的なことではなく、プレーの根幹です。そして根幹が変われば、技術の幅も広がり、今までできなかったプレーが可能になります。やはり成長には順序があるようです。正直、野球の経験を通して一番成長を感じる瞬間は、正に冬の季節を乗り越えた後、春の季節の到来の時期でした。
　
　仕事においても人生においても‘冬の季節’は必ずあるものです。仕事も人生も‘冬の季節’の過ごし方で大きく変わるでしょう。冬の季節を感じたら、自分を見つめ直し今後の飛躍に活かしたいものです。自分自身の成長を願うならば、冬の季節が存在するというレベルではなく、必要な季節と考えることができます。

　冬の季節が存在するのも‘必要　必然　ベスト’。振り返るとオール肯定であれば、常に前向きに生きることができるはずです。


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４周目：「旧友　（テーマ：“働く”ということは）」
５周目：「志を一つに　（テーマ：私が日々思ふこと）」
６周目：「伝えるということ　（テーマ：私が日々思ふこと）」
７周目：「自身の役割とは　（テーマ：私が日々思ふこと）」