船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる

このページは、船井幸雄グループスタッフによるコラムページです。
日々仕事をする中で感じていることなどを自由に語ったページです（このページでは、便宜上、船井幸雄を“船井会長”と呼び、敬語表現を使わせていただいています。ご了承ください）。

皆様こんにちは。ＪＵＳＴ編集長の人見ルミです。
豪雪地帯の皆様は、日々大変な頃ですね。お見舞い申し上げます。

今回は、私が数年前に赤面するような、船井会長からのご指摘について
思い出しましたのでお話しましょう。

船井会長が日頃から「後始末」の大切さを社員のみならず
書籍などでも再三お伝えしていることは、皆様もよく御存知のことと
思います。

私も、仕事の後にきちんと後片付けができているか、新幹線を降りる時に自分の物はすべて持ち去り、ゴミを捨て、後を濁さない・・ということや、ホテルを出るときには、まるで泊まっていなかったかのように綺麗にして部屋を出る・・・など、「後片付け」には神経を注いで参りました。・・・・が、
数年前のある日のこと、失敗してしまったことがありました。

それは、猛暑のある日のこと。
熱海の船井本社で、船井会長とある方の対談取材が
あり、ようやく終了して、機材を撤去した後のことです。
私は、船井会長のお礼の挨拶をして、帰りの新幹線の時間を気にしながら
バタバタと送迎してくださる車に乗り込もうとしていました。

ドアを閉めようとしたその時、船井会長が後ろから駆け足で
追いかけてこられました。
窓を開けて「どうされましたか？」と伺うと
「あの、和室にな、人見さんのだと思うが、ハンカチが落ちているよ」
とおっしゃいました。
私は、慌てて「ありがとうございます！取りにいきます！教えていただき
ありがとうございました！」と言って、和室に戻りました。

そこで、私の見たものは、今思い出すと本当に恥ずかしいのですが
座布団の位置が完全にずれていて、取材をしたときのまま
そして、その脇にハンカチがポイっと置かれており、
なんと取材の資料までうっかり置かれてありました。
私は、その場に立ち尽くし「うわーっ」と赤面しました。

片付けたとばかり思っていたところが、うっかりしていて
何もできていなかったのです。

慌てて、元の位置に片付けをして、心から反省し、「片付けたと思った部屋は、もう一度念には念を入れて、再確認するべきたった」と思いました。
さらに船井会長の言葉を反芻（はんすう）して思ったのです。
「ハンカチが落ちているよ」という一言で、船井会長は私へさりげなく
伝えていたのですが、実は「あの部屋を見に行きなさい」ということだったわけです。
ハンカチだけが落ちていたら、船井会長なら持って来て下さる可能性が
あるのですが、「ちゃんと見に行って片付けて来なさい」ということを優しさと厳しさを持って伝えてくださったのでした。

あーーーー・・・・。ほんとうに私ったら・・・。と冷や汗。
その日は、すっかり小さくなって熱海駅へ向かったのでした。


１周目：「時間は加速し、船井会長は悟る２００７年・・・。　（テーマ：私からみた船井幸雄）」
２周目：「カレーの味　（テーマ：船井会長から学んだこと）」
３周目：「私の見た「やっぱりびっくり」船井幸雄　（テーマ：私からみた船井幸雄）」
４周目：「船井会長は、超一流のコピーライター　（テーマ：私からみた船井幸雄）」
５周目：「船井会長によく似た「命がけで輝く女性」　（テーマ：私から皆さまにお伝えしたいこと）」
６周目：「船井会長に学んだスピードと行動の法則　（テーマ：船井会長から学んだこと）」
７周目：「船井会長の「エイッ」は、ホンモノ　（テーマ：私からみた船井幸雄）」