船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる

このページは、船井幸雄グループスタッフによるコラムページです。
日々仕事をする中で感じていることなどを自由に語ったページです（このページでは、便宜上、船井幸雄を“船井会長”と呼び、敬語表現を使わせていただいています。ご了承ください）。

船井会長は、４月号の月刊フナイメディアの巻頭言でも
書いているように「船井幸雄の特性」について
他者が見ていることと、自分が思うこととの違いに
ついて、「随分違うものだなあ」と感心しています。

しかし、それもまた「他人の冷静かつ客観的な目で
自分を眺めることも必要だな」と気づき、これができるかに
ついて「いまさら」と思いながらも気をつけようと思っていると
著していて、私はいくつになっても船井会長は、謙虚で
凄い人だと正直ビックリしています。

７０代の方で「自分をさらによく知ろう」と思う方や「他者がどう
思っているか」「それについて、少しでももう一度自分を眺めてみる」方は、
少なくなるのでは？と周囲を見ていてもそう思うのです。

最近、船井会長のところを訪れる来客の方々との会話に
同席する機会が何度かあり、さらにビックリすることがありました。
それは、「実はとっても短気で、人の何倍ものスピードで
仕事をする船井会長が、人の話を１時間も悠然と聞いている。
つまり、聞き役に徹していること」なのです。

同席する方々の多くは、自分の話を自分のペースで、長々とされるケースが
多く、同席している私が「船井会長、本当はイライラしているんじゃないかな？」
とか「本当はさっさと切り上げて、効率のよいことを
したいのではないかな？」と心配してドキドキすることがあります。

少なくとも短気な私だったら、相手の話をさっさと要領よくまとめて
切り上げて、腰を浮かしてしまうなあ・・・・と、何度思ったことでしょう。

私がイライラと時計を見て、相手の方に気づいてもらいたいなあと
思うこともしばしですが、船井会長は、時計を見たり
イライラすることは、絶対にしません。逆に悠然と構えて
微笑んでいます。（今度お会いしたら、なぜ「イライラせずに１時間も
人の話を聞けるのか」を質問して、またこの「船井幸雄.com」でお話します）

しかし・・・！
ビックリするのは、話をしていても、終了予定の１分前に、さりげなく
相手の会話をまとめあげ、解決法を伝え、嫌味なく時間通りに
終了させて、自然な形で気持ちよく相手の方を送り出してあげるのです。

その緩やかで、気持ちのよい流れに相手の方が
呼吸をするが如く、乗せられて、お帰りになられます。

船井会長は、ニコニコ顔を決して崩さず、きちんと
約束の１時間を終了させます。

いつも側で拝見していると、芸術のように
美しく無駄のない動きだと思います。

ああ、こんな人に私はなりたい・・！　と思いながら
今日も、また長い話を聞いてはイライラする自分を反省しています（笑）。


１周目：「時間は加速し、船井会長は悟る２００７年・・・。　（テーマ：私からみた船井幸雄）」
２周目：「カレーの味　（テーマ：船井会長から学んだこと）」