船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる

このページは、船井幸雄グループスタッフによるコラムページです。
日々仕事をする中で感じていることなどを自由に語ったページです（このページでは、便宜上、船井幸雄を“船井会長”と呼び、敬語表現を使わせていただいています。ご了承ください）。

　現在、東京・上野の東京国立博物館にレオナルド・ダ・ヴィンチの「受胎告知」が展示されて話題を呼んでおります。天才の誉れも高いダ・ヴィンチの作品は数点しか現存しておらず大変貴重なもの、７０年代に「モナ・リサ」が日本に来たときは大層な騒ぎになったと子供心でも記憶しています。そして今回はダ・ヴィンチの処女作とされる「受胎告知」です。きっと今観にいくとすごく混雑しているだろうなと想像してしまい、この原稿を書いている時点では、まだその絵にはお目にかかってはおりません。

　また、数年前の小説「ダ・ヴィンチ・コード」の世界的なヒット、そして映画化といったこともありレオナルド・ダ・ヴィンチを巡る書物は書店を賑わしています。また、（株）船井メディアが発行する月刊フナイメディアでも‘０６年１月〜９月の間、首藤尚丈さんによる「モナリザを解く」が連載されていました。ダ・ヴィンチ・ブームなるものがあるのでしょうか？

　その天才ダ・ヴィンチ、せっかくなので私も本を読んでウンチクを深めようかなと思い何冊か購入しました。本を読んでいて思うことはダ・ヴィンチの観察力の鋭さと洞察力の深さです。彼は私生児として生まれたので満足な教育が受けられなかったのですが、自然現象のあらゆることに興味を持ったダ・ヴィンチ少年はとにかくそれらの現象の細部までスケッチしまくったそうです。それによって彼の観察眼は確実に養われていったのです。アカデミックな教育・知識で自身の頭を堅くしてしまうのでなく、自分の眼を信じる。それが後の驚くべき手稿類となって結実し、後の世まで天才と語り継がれるまでになりました。

　このダ・ヴィンチの眼のすごさをあらわすエピソードとして、当時も地層の断層から海の生物の化石などが発見されていたのですが、当時人々はノアの大洪水があった証拠であると信じていたのですが、彼はそれを神話的判断で鵜呑みにしてしまうのではなく、その断層をじっくりと観察することによって、かつて海であったところが現在は山となっているのだ、つまり地層は動いているのだということを見抜いていたのです。

　そういったダ・ヴィンチの思考は、現在流布している常識的判断という視点で安易に見てはいけないということを教えてくれます。それは船井会長の“びっくり現象”を見ていけば逆に原理原則的なことが見えてくるという考えに通じるものがあるように感じます。
　船井会長がびっくりするようなことを話されるとき、ただ目を丸くして聞くだけではなくその裏に潜んでいることをしっかりと認識し吸収していく必要があるとあらためて思いました。


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１周目：「船井会長の“幸せを呼び込むCD”について　（テーマ：私から皆さまにお伝えしたいこと）」
２周目：「私のストレス解消法」
３周目：「船井会長の言葉を因数分解　（テーマ：私が日々もの思ふこと）」