船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる

このページは、船井幸雄グループスタッフによるコラムページです。
日々仕事をする中で感じていることなどを自由に語ったページです(このページでは、便宜上、船井幸雄を“船井会長”と呼び、敬語表現を使わせていただいています。ご了承ください)。

船井幸雄グループ社員の日々もの思ひ、考へる あの社員の一日を公開!
初めてのインド旅行 (テーマ:私から皆さまにお伝えしたいこと)
2009.3.26(Thu)
社名:(株)船井メディア 月刊『ザ・フナイ』編集長
名前:高岡 良子

 月刊『ザ・フナイ』4月号の校了を終えてすぐ、3月15日から20日朝まで、人見ルミ(『Just』編集長)と二人で、インドの土を踏んできました。
 私にとっては約20年ぶり、3回目の海外旅行です……。
 専業主婦時代、1998年頃でしたでしょうか、船井幸雄の著作の中で、「私が読んで、ためになった本のリスト」に、『あるヨギの自叙伝』(パラマハンサ・ヨガナンダ著 森北出版)という本が出ていました。さっそく買って愛読書になって以来、私にとってインドは親しみ深く、いつかは行ってみたい国でした。
 人見が昔住んでいたリシケシュの、かつての先生の家は、赤いブーゲンビリアにこんもりと覆われていました。今はどうしているのか、その先生の消息を尋ねたいと願っていた彼女の思いに応えるかのように、偶然にも帰ってきた隣家の奥さんが、親切にも家のなかに通してくれました。私にとっては、普通のインド人が家の中でどのように暮らしているのかを垣間見られるチャンスとなりました。見知らぬ外国人を気さくに家に入れて、たまたま来ていたお兄さんを呼んできて、一緒に先生の情報を教えてくれたその温かい対応振りに感激しました。

 リシケシュから車で1時間ほど行くと、ハリドワールに着きます。ハリドワールの町なかには、脚のない男の人が何人もいて、小さな車のついた板切れに坐っていました。 貧しいお母さんがわざと子どもを不具にして物乞いにする場合もあると聞き、気持ちは沈むばかりでした。
 しばらく行くと、坐って小さな鉦(かね)を打ち鳴らしながら無心に歌っているおじいさんがいました。初めは気がつかなかったのですが、一緒にいたインド人ガイドのヌシーブさんがやさしい人で「お金をあげてください」と言ってくれたので初めて、そのおじいさんには目玉がなく盲目だとわかりました。人見はさっとお布施をあげましたが、私はお財布を取り出すのにモタモタして、結局あげそびれてしまいました。彼に何もしてあげられなかったことをたいへん申し訳なく後悔しています(インドへ行ったら、小銭や10ルピー札をたくさん入れた専用のお財布を用意しておくとよいと気がつきました。10ルピー札といっても日本円にすれば20〜30円なのです。それでも喜んでくれるのだったら、さしあげたいと思うのです。一時の気休めにすぎないとはわかっていても……)。
 ところで、そのおじいさんが鉦を叩きながら大声で歌うその姿は、無心そのものでした。神さまの化身のようにすら、私には思えたんです。今頃そのおじいさんはどうしているだろう? 今日も暑いハリドワールの太陽の下で、無心に歌を歌っているのかな……。きっとそのおじいさんには欲も邪心もなく、心は幼な子のように澄んでいるのだろう……と、その面影を思い浮かべます。

 バラナシ(ベナレス)のガンジス河では、夜明け前にボートをこぎ出で、対岸の平原からゆっくりと昇ってくる真っ赤な太陽を拝むことができました。そして念願だったガンガー(ガンジス河)での沐浴が果たせて、たいへん満足に思っています。

 インドの人たちは笑い上戸で、今回要所要所で一緒についてくれたサンディープさんとヌシーブさんは、人見が面白おかしくものを言うたびにゲラゲラと笑いが止まらず、その陽気さにびっくりしました。インドの人たちは人懐こく気さくで、ぜんぜん知らない人どうしでも隣り合わせると気軽に声を掛け合い、長年の知己のように親しげに喋ります。サンディープさんに聞くと、インドの人たちは仲間内で助け合うのが当たり前になっているとのことでした。ですから貧しい人たちも、心は案外明るいのかもしれません。助け合っている、という話に、私は救いを感じました。

 バラナシの町なかには信号機というものがなく、人も牛も自転車もオートバイも自動車もリキシャ(自転車がひく人力車)もオートリキシャ(オートバイが引く人力車)も、すべてが混然一体となっています(バラナシに行かれたら、ぜひリキシャに乗ってください。スリル満点です!)。 日本ではありえないほどギュウギュウにひしめいているのに、渋滞も起きず、事故一つ起きない不思議さ。しかも信号をつけて交通整理をしようとも考えない、インドの人たちの発想が面白くてなりませんでした。

 そして最後に――! 
 陽気だけれども“ちゃらんぽらん”なところもあって、自分の非をなかなか認めない頑固さも持ち合わせているインドの人たちと20年以上も前から渡り合ってきた人見が(彼女はインドに1年以上住み、インド渡航18回という履歴の持ち主です)、その彼女が、海外に行っても要求すべきことははっきりと要求し、クレームを言うべきところははっきりとクレームを言い、値切りの交渉も堂に入(い)って上手なのを目の当たりにして、こんにちの辣腕「人見ルミ」をつくり上げているのは、もしかしたら、このインドなのかもしれない……と、合点がいった旅でもありました。   
 人見ルミの新刊『インド賢者7つの教え あなたが絶対もっている幸せのマスターキー』(徳間書店刊)もぜひお読みください。人見がインド賢者から学んだ知恵が満載です。


1周目:「淀のお墓と赤ちゃんの泣き声 (テーマ:私からみた船井幸雄)」
2周目:「心に花園を (テーマ:ひそかに続けている私の習慣)」
3周目:「健康のクセづけについて (テーマ:船井幸雄グループに入って変化したこと)」
4周目:「大事にすると安心できる (テーマ:船井会長と山本富士子さんに学んだこと)」
5周目:「ホ・オポノ・ポノ (テーマ:船井会長のブログから教わったこと)」
6周目:「私が最近教わったこと (テーマ:私が最近学んだこと)」
7周目:「抱きしめの効用 (テーマ:私から皆さまにお伝えしたいこと)」
8周目:「平常心と即時処理 (テーマ:私からみた船井幸雄)」
9周目:「無言の屈服 (テーマ:仕事をしていて感動したこと)」
10周目:「求めよさらば与えられん、叩けよさらば開かれん(私から皆さんにお伝えしたいこと)」
11周目:「日の出の効用(テーマ:私から皆さまにお伝えしたいこと)」
12周目:「忙しいときこそ (テーマ:船井会長や娘の本から教えられたこと)」
13周目:「思考エネルギー (テーマ:私から皆さまにお伝えしたいこと)」 
14周目:「神さまは私の恋人 (テーマ:私から皆さまにお伝えしたいこと)」 
15周目:「朝の喜び (テーマ:私から皆さまにお伝えしたいこと)」 
16周目:「結婚20年を振り返って (テーマ:私から皆さまにお伝えしたいこと)」 

バックナンバー
2009.03.31: ホ・オポノポノ (テーマ:最近読んでオススメしたい本)
2009.03.30: 事実や真実を知ることの大切さ (テーマ:私から皆さまにお伝えしたいこと)
2009.03.26: 初めてのインド旅行 (テーマ:私から皆さまにお伝えしたいこと)
2009.03.25: “いま・ここ”を生きる (テーマ:私から皆さまにお伝えしたいこと) 
2009.03.24: 春愁 (テーマ:私が日々もの思ふこと)
2009.03.23: 船井会長のホワイトデー (テーマ:船井会長から学んだこと)
2009.03.20: 金鋒博士にお話を伺って (テーマ:私が最近びっくりしたこと)
2009.03.19: 即時処理とクセづけノート (テーマ:船井会長から学んだこと)
2009.03.16: 船井会長から新入社員に向けて (テーマ:私から皆さまにお伝えしたいこと)
2009.03.13: 船井会長が人から信頼される理由 (テーマ:私からみた船井幸雄)
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2009.03.02: ★(株)本物研究所 長 博信のおすすめの一冊 (テーマ:最近読んでオススメしたい本)
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